梅毒の血液検査ってなにがあるの!?2種類の方法と内容について

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梅毒の感染を調べるには、血液を採取して行う血液検査が一般的な方法です。
この血液検査によってわかることは血液中に特定の抗体が存在しているかどうかがわかります。抗体の有無によって梅毒に感染しているかを判断しますが、検査方法によって対象となる抗体の違いや、検査可能時期などが異なります。

梅毒の検査をするときには、自分がどのような検査を受けるべきか、その結果によってどういった診断が下されるのかを把握しておきましょう。

梅毒血清反応検査で感染の有無を確かめる

梅毒に感染しているかは、血液検査によって調べることが可能です。この検査は「梅毒血清反応検査」と呼ばれ、梅毒に感染したことによって、体内で作られる抗体が存在するかを見る方法です。

「梅毒血清反応検査」には、2種類の検査方法があります。どちらも血液を採取して調べるという手段に違いはありませんが、調べる抗原が異なります。この2つはそれぞれ「RPR法」と「TPHA法」といわれ、それぞれに代表的な検査方法が存在しています。

どの検査をどのタイミングでやるのか?

まず、RPR法は「脂質抗原検査」であるSTS検査という方法を行ってきます。STS検査は検査可能時期が早いため、初期段階の検査、つまりふるい分けのためのスクリーニング検査として使用されます。ただし、STS検査は梅毒でない場合のその他の病気でも陽性と出る可能性があります。
RPR検査を行い、陽性反応が出た場合、「TP(Treponema pallidum:梅毒トレポネーマ)抗原に対する検査」のTPHA検査を行います。
この検査の結果で陽性反応が出れば梅毒という診断が出されます。
TPHA検査は、RPR法での検査を行う際の血液採取で合わせて行っていきます。検査で陽性反応が出た場合医師の判断に従ってください。

梅毒RPR・TPHA定性(血液)とは?

梅毒の検査は2種類に分けられますが、それぞれをRPR法とTHPA法と呼びます。

RPR法

RPR法は、対象者から採取した血清を脂質抗原と反応させることで病気の有無を検査する方法です。
感染初期に、本当に感染しているかどうかを判断するのに用いられる検査であり、この検査で陽性だった場合、より精度の高い検査結果を出すためにTPHA法での検査を行っていきます。

TPHA法

「TP検査」などを代表とするこの検査方法では、実際に梅毒の感染菌トレポネーマに対する抗体を検査するので、とても精度が高く、梅毒ではない疾患に対する陽性反応は限りなく低いといわれています。

STS検査の内容について

STS(Serologic Test for Syphilis)検査は、直接梅毒の原因となる梅毒トレポネーマに対する抗体を調べる検査ではありません。

トレポネーマに感染すると、体内で細胞の破壊が始まります。この破壊された細胞から発生するのが「カルジオリピン」と呼ばれるリン脂質なのですが、体内ではこのリン脂質に対しても「カルジオリピン抗体」という抗体を作り出します。STS検査では、このリン脂質への抗体があるかを検査し、梅毒の診断に使用します。

STS検査では、牛などから採取した脂質を検査に使用しています。そのため、対象者が別の病気に罹患していたり、妊娠していたりする場合は例え陽性反応が出たとしても、梅毒に感染しているわけではありません。
STS検査で陽性が出た場合は、さらに別の検査を行うことでその陽性反応が梅毒によるものなのか、別の病気から起因するのかを確かめていきます。

カルジオリピン抗体は感染から約3週間前後で発生しますが、検査の最適な時期としては感染の疑われた時期から4週間前後となります。検査を受ける場合は、個人差がありますので医師との相談の上、検査を受けるようにしてください。

もし妊娠中に感染した場合は母子感染に気をつけて

妊娠中に梅毒に感染してしまっていた場合、胎児にも母子感染し、先天性梅毒になってしまう恐れがあります。
そのためSTS検査は、妊娠している女性は法律で定められている検査項目に含まれています。例え妊娠中に梅毒に感染していたとしても、適切な治療を行えば高い確率で母子感染を防ぐことが可能です。

TP抗原検査の内容について

TP抗原検査とは、梅毒の原因菌である梅毒トレポネーマに対する抗体のTP抗体が体内に発生しているかを調べる検査方法です。

梅毒そのものの抗体を検査するため、かなり精度の高い検査方法となります。ただし、このTP抗体が作られるのは、梅毒の感染があってから約3カ月後とかなり後になってしまいます。そのため、検査可能時期が早いSTS法と併用して行われることが多い検査です。検査結果の組み合わせが陰性か陽性かによって梅毒に感染しているのか、もしくは違う病気や妊娠症状なのかを判断していくのです。

また、TP抗原検査は1度梅毒にかかると、たとえ完治しても一生陰性にはなりません。検査時に梅毒に感染していなくても、感染経験がある場合は陽性反応が出てしまいます。

まとめ

梅毒の血液検査は一つの検査で梅毒の感染を判断するのではなく、2種類の検査を両方行ってその結果を見ることで判断するようにできています。
例えSTS検査などで陽性が出たとしても、その後のTP検査で陰性が出れば梅毒ではないかもしれませんし、別の病気が発見されることもあります。反対に、一度梅毒に罹ったことがある人の場合は、TP検査でのみ陽性が出る場合もあります。

陽性が出たからといって梅毒に感染してしまったと落ち込むのではなく、その結果がもたらす診断が身体にどのような影響与えるのかをしっかりと確認し、医師の指示を仰ぐようにしましょう。

そのうえで、自分の症状と向き合い梅毒の治療を進めていけば、悪化させることなく梅毒を完治させることも不可能ではありません。梅毒などの性感染症は放置しなければ治せるものがほとんどなので、早めの検査・診断を心がけるようにしてくださいね。

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メディア・記事の監修ドクター:新宿駅前クリニック院長 蓮池林太郎