梅毒は再発するのか?再感染との違いと注意したいポイントとは

梅毒が再発する男性

性感染症の一つに数えられる「梅毒」ですが、昔は死の病として恐れられていたのはご存じでしょうか。現在では治らない病気ではなくなりましたが、近年日本では、患者数が増加傾向にある感染症として知られています。
ここでは、梅毒は再発するのか、再発するのであればどんな点に気をつけておくべきか、治療時の注意点などについて解説していきます。

梅毒は再発するのか?

症例により異なりますが、結論から言うと梅毒は再発します

梅毒は感染症であり、梅毒トレポネーマという病原体よって感染し、その後発症します。
感染している場合は、血液検査などの簡単な検査で発見することができ、検査結果として治療が必要な陽性反応が出た場合、抗生剤による治療が開始となります。
通常抗生剤の治療は、病期にもよりますが1〜2ヶ月程度治療を継続していきます。
その後、再度血液検査などで抗体価を調べ、検査値に問題がなければ治療の完了となります。

再発とは?

再発とは、治療を行ってから6ヶ月経過しても抗体価が16倍を超えている状態を指し、再度治療を行う必要があります。

完治しており、病原菌が完全になくなった状態での再発は考えにくいです。その場合は治療が十分ではなく、治りかけていた病気の症状が、“再燃した“と考えられるケースがあります。

再感染とは?

再感染とは、梅毒が完治した後、性的接触や血液感染によって、再度梅毒に感染することを意味します。
梅毒は一度感染すると体の中に抗体が作られます。しかし、ここでいう抗体は、梅毒に二度と感染・発症しないという意味ではありません。つまり、再感染を予防できるわけではありません。

体内に病原体が残っている

梅毒に感染し適切に治療したとしても、医師が判断した期間を守らなかった、薬の用法・容量を守らなかった場合には、体内に梅毒トレポネーマが残る場合があります。
病原菌であるトレポネーマは、体調を崩した時や病原菌と戦う力である免疫力が低下することで増殖し、その増殖した病原菌が梅毒を再発させることがあります。

陳旧性梅毒と呼ばれる状態では、以前に感染し治癒しているのですが、これは検査で陽性反応がみられる状態です。陳旧性梅毒では治療を必要としない場合は多いのですが、一部治療の必要なものもあります。そのため、梅毒は再発や再燃をする危険性がある病気といわれています。

こんな状態には要注意!

梅毒に関して治療や症状に対して注意点がいくつか挙げられます。

梅毒の疑いがある場合

梅毒の初期症状には、しこりができることがあります。
しかし、感染初期の症状のしこりには痛みなどを伴わないことが多く、梅毒に感染したと疑わずそのまま放置してしまう場合があります。
そのまま自然に症状が軽快していき何事もなかったとそのままにしておくと、感染力はまだ残っているため他人に移してしまう可能性があります。

梅毒は早期発見、早期治療が重要な病気ですので、軽く考えずに皮膚症状が出た場合は、病院・クリニックなどの医療機関を受診し、検査を行い陽性反応が出た場合には適切な治療方法を行いましょう。

症状が消え自然治癒したと思って放置している

梅毒の初期症状として、バラ疹や初期硬結などがありますが、これらの症状は一定期間で消退していきます。その為梅毒ではなかったと自己判断した結果、病気が進行してしまうケースがあります。

感染したと思われる性行為があった場合、検査を受け早期発見・早期治療することをオススメします。

パートナーも検査する

性感染症である梅毒は自分一人だけの感染とは限りません。

パートナーとの性交渉によって性感染症を移しあうことを「ピンポン感染」といいます。このピンポン感染を防ぐためにも、感染の疑いが合った場合はパートナーとの性交渉を避けてください。
妊娠中の女性と性交渉をおこなった場合は、母子感染という胎盤を感染経路として、胎児にまで感染してしまう恐れがあります。特定のパートナーがいる人も同様に検査し治療が必要であれば同様に治療を行います。

治療を途中でやめてしまう

梅毒はペニシリンという抗生物質の服用で治療する薬物療法という治療方法が基本です。
症状が無いからといって医師の指示を守らずに、途中で断薬してしまうと再発、再燃してしまう可能性があります。さらに治療を完全に終えていない状態で性交渉などを行うことで、感染を拡大させる危険もあります。

必ず医師の指示にしたがい治療を進め、安全と判断されるまでは性交渉は控える必要があります。

再発・再感染をしないために

再発・再感染に関する予防対策としていくつかの具体例を挙げます。
梅毒は「性感染症」であるため、粘膜面が接触する性器に対してコンドームを使用することは梅毒予防として推奨されています。
しかし、コンドームを使用することである程度感染を予防できますが、コンドームで保護されていない部分に関しては100%感染予防できるわけではないので、注意が必要です。
感染した場合は必ず医療機関を受診し、治療を行いましょう。
軽い発疹だけの症状だからと治療を中断したり性交渉を繰り返すことは、感染拡大の危険がありますので避けてください。

梅毒は早期発見、継続した治療が重要となります。安易に考えずにしっかりと治療を行いましょう。

まとめ

「梅毒」という病気は近年では治癒できない病気ではなくなりましたが、性感染という身近なところから感染・発症する病気です。

近年では特に若い世代の感染者は増加傾向にあります。
感染の初期は特に症状も軽いことが多く、甘く考えてしまう人もいるようですが、医療機関を受診し、医師の指示のもと適切な治療を行うことが必要です。
再発・再燃する病気ですが、適切な治療を行ない、しっかりと完治すれば比較的再発などは少ない病気ですので、きちんと理解した上で治療を行いましょう。

まずは専門医に相談を

新宿駅前クリニックでは、皮膚科・内科・耳鼻科・泌尿器科を併設しており、平日夜19時まで診療を行っている専門の医療機関です。

メディア・記事の監修ドクター:新宿駅前クリニック院長 蓮池林太郎