梅毒の治療費はいくら?保険と自由診療の違いと費用感について

梅毒にかかったときの治療費

感染者数が増えてきている梅毒は検査や治療にあたって、どの程度の費用が必要になってくるのか不安に思われる方も多いのではないでしょうか。
梅毒を始めとする性感染症の治療に関して、保険診療と自由診療でかかってくる費用には、どの程度の違いがあるのかも気になるところです
ここでは、保険診療と自由診療について、それぞれのメリット・デメリットや大まかな金額の程度についてまとめています。また、梅毒の第1期から第4期までの病期、それぞれについて治療期間や費用に関しても説明しています。

検査する適切なタイミングについてご存知ではない方は『梅毒の検査はすぐできない!必要な期間と判定方法とは』の記事に目を通していただくことをオススメします。

費用は診察料・検査費用・薬代などを考慮する

梅毒の治療方法は、主としてペニシリン系抗生物質を用いる薬物療法です。
かかってくる費用には、診察料、検査代に加えて、薬代などがかかります。また、再診をすることになるので、再診料やクリニック・病院までの交通費などもあります。

梅毒などの性感染症について、自由診療をする病院やクリニックが多いため、高額なイメージを持つ方もいますが、「プライバシー関しての配慮がされている」「性病に関する症例が豊富である」ために、性感染症については、専門家である医師がいる性病科(性感染症科)への受診がいいでしょう。

保険診療の費用感

健康保険を適用する保険診療の場合は、診察料が3000円から5000円ほど、検査費用については、2000円から4000円程度とされています。薬代は、3000円程度です。

自由診療の費用感

健康保険を使用せずに自由診療で梅毒検査をする場合は、8000円程度かかるとされています。4週間あたりの抗生剤については、薬代として10000円前後といわれています。
ここで注意したい点として、自由診療は料金設定が医療機関ごとで行われているため、金額に幅が出てきます。例えば、A病院では検査費用8000円で、Bクリニックでは検査費用3000円ということもあります。同じ検査方法と内容でも価格(費用)に差があるので、それぞれのホームページなどで事前に確認しておくことも大切です。

診療タイプのメリットとデメリット

保険診療

メリット
平等な医療を受けられること
経済的負担が少ないこと

デメリット
未認可の医療は保険適応にならないこと
症状が出ていない場合には保険適応にならないこと

梅毒のケース:保険診療
梅毒であるという明確な症状が出ていれば保険診療で受診することが可能で、自己負担額は少なくなります。つまり、症状がない場合には保険適応にはならないことになります。

自由診療

メリット
十分な時間をかけて診療を受けられること
質の高い医療を受けられること

デメリット
かかる費用が全額自己負担となること

梅毒のケース:自由診療
症状は何もないけれど、梅毒かもしれないと思ったときに検査可能な期間になっていれば、すぐに検査・診療が受けられることが大きなメリットです。また、保険診療の記録にも記載されないことから、家族・会社などにバレない可能性が高いことも知っておきたい重要なことかもしれません。

病期によって治療期間が異なる

梅毒の治療方法である薬物療法では、ペニシリンという抗生物質を服用していきます。
この服用期間や費用には、用いる薬剤や治療法などによって変動があります。症状(病期)が進行していけばいくほど治療が困難となります。
かなり進んでいる第3期のケースでは、長期間の抗生物質を服用していくことによって、完治させることができます。しかし、第4期になってしまった場合には、治療はかなり難しくなります。最近の日本では、第4期にまで進行した梅毒患者はほとんどいないとされています。第4期になるほど重篤な症状が出るまでには、治療を行っていることが多いからです。

感染初期の初期症状についてはこちらの記事『梅毒の初期症状とは?長期に渡る段階的な症状と影響』で詳しく解説しています。

第1期

梅毒に感染してから3週間から12週目までのことを第1期といいます。この第1期と第2期のことを早期梅毒としています。
感染してから、3週間程度経過すると感染した部位に硬いシコリができます。これを初期硬結といいます。さらに症状が進行すると、シコリが肥大化し潰瘍になっていきます。この潰瘍を硬性下疳といいます。さらに悪化すると、リンパ節に影響を及ぼしてきます。一般的に、痛みはないことが多いです。リンパ腫腫脹や硬性下疳は放置していたとしても、2ヶ月から3ヶ月週間程度で消失していきます。

治療期間と治療費用
治療期間の目安:2週間から4週間が目安
保険診療の場合の治療費用:1500円から3000円程度
自由診療の場合の治療費用:5000円から10000円程度 

第2期

梅毒に感染後、12週以降のことをいいます。感染してから12週以上経過すると、全身性発疹が出て、1センチ程度のシコリができます。発疹(しこり)は、深紅色や赤茶色でバラ疹といい梅毒の特徴的な症状の一つです。バラ疹とは、バラの花びらの赤い色に由来しているようです。

治療期間と治療費用
治療期間:4 週間から8週間が目安
保険診療の場合の治療費用:3000円から6000円程度
自由診療の場合の治療費用:10000円から20000円程度

第3期

梅毒に感染後3年から10年経過後した状態をいいます。梅毒の特徴的な肉腫で、皮膚や筋肉、骨にゴム腫といわれるゴムのような肉腫があらわれてきます。

治療期間と治療費用
治療期間:8週間から12週間が目安
保険診療の場合の治療費用:6000円から12000円程度
保険診療の場合の治療費用:20000円から40000円程度 

 第4期

感染してから、10年以上経過したものです。梅毒の原因菌が全身を侵食し、神経まで侵されてしまいます。麻痺や痴呆などの症状が出てくるため、日常生活すら困難に陥り、死に至ります。
このような第3期や第4期の梅毒患者は、現在ではほぼ見られないとされています。

治療期間と治療費用
治療期間:8週間から12週間以上とされていますが、治療が困難なため治療費用は想定不可能

まとめ

感染したが自覚症状がなく、家族や会社に梅毒検査をしたことを知られたくない方には、自由診療がおすすめです。症状があり、なるべく安価で治療したいという方は保険診療がいいでしょう。
保険診療と自由診療のメリット・デメリットを把握した上で、検査・治療を受けてください。早期検査・早期治療が何よりも重要なことになってきます。

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メディア・記事の監修ドクター:新宿駅前クリニック院長 蓮池林太郎