梅毒の治療期間ってどのくらい?完治までの治療日数ついて解説します。

梅毒の治療期間はどのくらい?

梅毒は近年日本で増加している性感染症(性病)です。

梅毒は、第1期・第2期の早期梅毒と、潜伏期間を経て訪れる第3期・第4期の晩期梅毒に分けられます。早期梅毒の場合には、適切な抗生物質の服用によって梅毒を完治させることが可能ですが、第3期以降になると長期間の治療でも完治に至らず命にかかわる可能性もあります。

梅毒の治療に必要な期間や、治療の日数を確認して早期治療の目安にしましょう。

治療期間はなぜこの時期に行うのか

梅毒の治療方法は、ペニシリン系などの抗生物質・抗菌剤を服用する薬物療法です。
病期が進行するほど長期間にわたって、抗生物質を服用しなければなりません。梅毒の原因菌・病原体である梅毒トレポネーマを体内からすべて駆除しなければならないからです。

病期によって治療薬である抗生剤の服用期間は、2週間から12週間以上と大きな幅があります。

梅毒の抗体は一生残存する

梅毒の治療期間は服用期間のみで済むわけではありません。
梅毒は一度感染すると完治しても抗体という物質が体内に残ったままになります。
そのため、血液検査の抗体検査では完治後も陽性判定が出てしまいます。

完治と再感染

梅毒の完治を判断するには、治療後、定期的にSTS法という検査方法の血液検査を受け、リン脂質抗体の数値変化を見ていく必要があります。この検査を続けて、抗体検査値の定量値が8倍以下になった段階でようやく完治の診断が下されるのです。
治療後半年以上たっても16倍以上の定量値が記される場合、梅毒が治癒していないか、再感染してしまったということになります。

治療は第2期には開始する

梅毒の治療は第2期(初期梅毒)までに行うのが完治させるための重要事項です。
第3期突入してしまうと、完治までの治療期間が長期化するだけではなく、場合によっては抗生物質を服用しても完治しないほど病状が進行している危険性があるからです。
第2期になると自覚しやすい症状が断続的に現れるようになるので、自覚症状を把握したうえで早期検査・早期治療をするようにしてください。

市販薬を使った治療期間

市販薬を使って梅毒の治療を行うことはできません。

自己判断での内服は危険が!

梅毒は検査を受けて感染を確認してから、その病期に合った治療を行っていくから市販薬での治療は不可能です。
梅毒には第1期から第4期、そしてその間に前期・後期潜伏期間という期間が存在し、素人の判断では自分が今どの病期にあるか判断することはできません。
また、病期によって抗生物質の服用期間が異なるため、自己判断で服用を行っていても治すことができません。

梅毒感染した時には、自己判断で何とかしようとせずに、病院に行って医師と二人三脚で完治を目指してください。

病院で治療を受けた場合の治療期間

性病検査で梅毒の陽性反応が出た場合、医療機関での治療を行うことになります。
治療は梅毒の病期によって期間が異なり、各病期が感染からどのくらいの時期なのかと、
各病気の段階で治療に必要な日数を見ていきます。

・第1期…感染から3週間~3カ月頃

感染から3週間後~3カ月頃の第1期は、感染部位にしこりなどの症状が出る期間です。
第1期に梅毒に感染していることを確認し、治療を行った場合、抗生物質の服用は
2週間から4週間程度続けることで梅毒を完治させることができます。

症状も感染部位以外には現れず、比較的軽度な状態での完治が望めるため、後遺症なども起こらない治療時期といえます。

・第2期…3カ月~3年頃

多くの人が感染に気付く、治療を始めるのが第2期です。
第2期では、ほとんど症状が現れない第1期と違い、全身に発疹が現れる、発熱が起こるなど分かりやすい自覚症状が発症するため、梅毒感染を疑い、自分で気付くようになるからです。
第2期に突入した場合、抗生物質の服用期間は
4週間から8週間程度となります。しかし、第2期までは早期梅毒と呼ばれ、この頃までに正しい治療を行うことができれば、梅毒は完治する病気です。

・第3期…3年~10年頃

第2期後の潜伏期間を経て、第3期になると抗生物質の服用期間はさらに長く、
8週間から12週間程度かかるといわれています。

この頃になると完治させることが困難となる場合があり、例え完治したとしても、ゴム腫と呼ばれるしこりができた跡が傷跡として残ってしまうこともあるのです。梅毒の治療は第3期にさしかかる前に行うようにしてください。

・第4期…10年以降

第4期になると、抗生物質の投与での完治は困難となります。
皮膚や粘膜だけでなく、臓器や脳、脊髄に広がった梅毒トレポネーマによる侵襲は抗生物質の服用で治せるレベルを超えてしまうからです。
脳や臓器・神経に発症した場合には、発症した病状に応じて症状を抑える対症療法を行う以外、治療方法は無くなってしまいます。

まとめ

梅毒の治療期間についてご説明してきました。まとめるとポイントは、以下の3つとなります。

梅毒の完治までには薬の服用期間と確認検査の期間が必要

梅毒は身体の中のリン脂質抗体が一定数になるまで完治と判断されません。確認検査が面倒だからと途中で通わなくなってしまうと、再発の危険もあるので注意しましょう。

市販薬で梅毒の治療は行えない

梅毒は病期によって治療期間が異なるため、正しく状況を判断しなければ効果的な治療が行えません。素人判断の自己治療は非常に危険なものなので避けてください。

治療期間は病期によって異なり、晩期梅毒は完治しないことも

梅毒の治療期間は病期が進行するに従って長くなり、第3期以降には完治しないケースもあります。治療は第2期までに行うようにしましょう。

以上のことを踏まえ、梅毒に感染した際には早期治療で完治を目指しましょう。

まずは専門医に相談を

新宿駅前クリニックでは、皮膚科・内科・耳鼻科・泌尿器科を併設しており、平日夜19時まで診療を行っている専門の医療機関です。

メディア・記事の監修ドクター:新宿駅前クリニック院長 蓮池林太郎