自分は大丈夫?最近になって梅毒が増加しているのはなぜか

梅毒が増加

梅毒と言うと昔流行した性病というようなイメージがあるかもしれません。
ところが、現代でも引き続き見られる性感染症であるどころか、若い人を中心に増加傾向すらあるということです。
なぜそのようなことが起こっているのか、梅毒とはどのような病気なのかという基礎知識を踏まえた上で、予防策などとあわせてみていきたいと思います。

梅毒とは

梅毒は昔は淋病などと並んで「性病」と呼ばれる病気の一種でした。ところが、現代では性交渉や性生活の多様化に伴い、性交渉に関わる疾患が増えてきたことから、性病でなく「性感染症」と呼ばれるようになっています。
昔は治らない病気という形で認識がされていたとのことですが、今では早期治療をしっかり行えば治るものとされています。

原因

梅毒に感染する直接的な原因は、病原体である梅毒トレポネーマに感染することです。
感染理由としてはそのほとんどが性交渉であるとされまずが、特にアナルセックスによって傷がつき、そこから病原菌が侵入し感染するということも多いとされています。
その他にもオーラルセックスなどあらゆる性行為で感染する可能性はあります。

梅毒の症状

梅毒の症状の特徴は、初期段階では無症状であることです。
見た目的には感染部位にしこりができたり太ももの付け根にあるリンパが腫れたりしますが、通常は傷みをともなうようなことはないということです。

発症して1ヶ月から2ヶ月が経過すると、全身にバラ疹といわれる梅毒に特徴的な円形の湿疹が現れます。また、この時期に脱毛が見られることもあるということです。
これらの症状は数週間から数カ月続いていきます。

さらに梅毒を治療せずに放置してしまった場合、昔は死にいたることもあったそうで、そのため梅毒は不治の病というふうに言われていました。
ただ、現在ではペニシリンが有効な薬としてあるため、そのような事態になることは通常はありません。

感染経路から増加理由を読む

最近感染が増えていると国立感染症研究所から発表がありましたが、なぜ最近になってまた梅毒が増えてきているのでしょうか。
その原因を感染経路から見てみます。

性交渉の多様化

インターネットの発達にともなって、アダルトビデオが入手しやすくなったことで、性行為の方法も多様になってきています。
すなわち、オーラルセックスを当たり前のように行うようになったり、アナルセックスを行ったりということが増えていることが、若い人の間で梅毒患者が増えている一つの要因となっていることが考えられます。

性感染症に対する無知

梅毒は発症したとしても傷みがなく、自覚症状が現れにくい性感染症です。
そのため、自分が性感染症に罹っていると自覚しないうちにパートナーにうつしてしまっている可能性が大いに考えられます。また、オーラルセックスによっても感染することを知らないで好意に及んだ場合、傷口から口に症状が出ることもあります。

梅毒の予防方法

梅毒は感染者の性器から感染するため、男性が感染している疑いがあるような場合にはコンドームをつけて性交渉を行うなどすることが予防策となります。
また、オーラルセックスやアナルセックスだからとコンドームをしていないことも感染のリスクを高めることとなってしまいます。

ただ、コンドームを用いても100%感染が防げるわけではないので、原則として梅毒の疑いのある人との性交渉を行わないことはもちろん、不特定多数の人間との性交渉は行わないようにすることが重要です。

もし梅毒かもと思ったら……

梅毒の症状が疑われる時には速やかに泌尿器科や性病科などの専門医の診察を受けることが重要です。
また、特定のパートナーがいる場合には、一緒に検査を受けることも重要です。どちらか一方が治療しても、他方に自覚のない感染がある場合、お互いにうつしあってしまう(ピンポン感染といいます)可能性がありますので、しっかり話し合ってみてください。

まとめ

梅毒と言うと昔流行った病気というイメージがあるかもしれませんが、今なお多くの人が毎年感染している性感染症であることを忘れてはいけません。
性交渉は特定のパートナーと行うようにし、もしも感染の疑いがある場合には、速やかにパートナーと一緒に専門の医療機関を受診しましょう。

まずは専門医に相談を

新宿駅前クリニックでは、皮膚科・内科・耳鼻科・泌尿器科を併設しており、平日夜19時まで診療を行っている専門の医療機関です。

メディア・記事の監修ドクター:新宿駅前クリニック院長 蓮池林太郎