膀胱炎は病院の何科で診察される?検査から診断までの流れを徹底解説!

膀胱炎の方の問診風景

膀胱炎は女性に多い病気といわれていますが、膀胱炎を経験したことがある男性も多いのではないでしょうか。膀胱炎になった人の中には恥ずかしくて病院に行きづらいと感じている人も……。

また、病院で行われる検査に不安を感じている人も多いのではないでしょうか?
今回は、膀胱炎の受診から検査、そして診断までの流れをご紹介します。

目次

1.膀胱炎かもしれない?病院は何科に行くの?
2.膀胱炎の検査はどんな検査があって検査値はどう読むの?
3.病院で行う検査にかかる費用はどのくらい?
4.膀胱炎になったかも?セルフチェックしてみる
5.まとめ

膀胱炎かもしれない?病院は何科に行くの?

膀胱炎の診療科目がわからない方へ!

病院に行く理由とは?

膀胱炎は膀胱内が細菌などによって感染し、炎症を起こしている状態です。膀胱炎になると頻尿や排尿痛、下腹部の違和感などがあります。

軽い初期症状の段階では水分摂取を積極的に行うことで自然に治ることもあります。しかし、初期症状の段階で気がつかない人も多く、症状が悪化してから膀胱炎を自覚する人も多いです。

膀胱炎をそのまま放置して悪化してしまうと、頻尿や残尿感、血尿、尿混濁などの様々な症状を引き起こしてしまいます。
さらに悪化してしまうと高熱が出て、腰に痛みを感じることも。
高熱や腰の痛みは、“腎盂腎炎”を起こしている状態かもしれません。

腎盂腎炎が悪化すると、身体中に細菌が回ってしまい“敗血症”という症状に陥ってしまう場合もあるため、早い段階で処置することが重要です。

このように膀胱炎だから大丈夫だと油断をしていると、悪化して命の危険を伴う可能性も。
感染が発覚した場合、病院で検査と診察を受けて治療することをオススメします。

膀胱炎でも救急に行くことがある?

膀胱炎は身近な病気の一つであるため、緊急性を感じない人も多いかと思います。
膀胱炎の症状の中にも、救急外来での診察が必要なものがあります。

それは、排尿痛、頻尿、残尿感などの膀胱炎の症状に続いて38℃以上の高熱が見られる場合です。このような症状が見られた場合は、腎盂腎炎を発症している可能性が高いため、救急外来での処置が必要になります。

また、男性の場合は急性前立腺炎の可能性も考えられます。高熱などの症状のほかに、膀胱炎の症状が強い場合も我慢をせず、救急外来で診察してもらいましょう。

膀胱炎から血尿が出た場合はどうすればいい!?

膀胱炎の症状の一つに血尿がありますが、膀胱炎の症状に続いて、血尿が見られる場合の緊急性は意外にも低いといわれています。
血尿が出て驚くことがあると思いますが、膀胱炎によるものであれば命の危険性は低いので救急外来での受診や救急車は必要はないでしょう。

血尿が見られた場合は水分摂取を積極的に行い、排尿を促すようにするといいといわれています。
※血尿の程度によります。心配な方は医療機関へ相談をしてください。

何科を受診すればいいの?

膀胱炎は泌尿器科というイメージがある人も多いと思います。

女性の中には泌尿器科は男性の医者が多く、受診するのが恥ずかしいと感じている人もいるのではないでしょうか。膀胱炎になった時は、下記の診療科目で診察と検査を受けることができます。

泌尿器科

泌尿器科は膀胱や腎臓などを扱っている科目であり、膀胱炎も泌尿器の病気に含まれます。膀胱炎は泌尿器科の専門でもあるため、より詳しく見てもらうことができます。

膀胱炎の悪化症状である、血尿や尿混濁などが見られた場合や、膀胱炎がなかなか治らない人などは泌尿器科で診察を受けることをお勧めします。

内科

内科は主に風邪などの症状や内臓の病気・疾患の時に受診する科目ですが、膀胱炎はよくある病気なので、内科でも対応してもらえます。

ただし、症状が重い場合や泌尿器科を診察した方が良いと医者が判断した場合は、泌尿器科での受診と検査を勧められることもあります。

婦人科

女性の場合は、婦人科の方が受診しやすいという人もいると思います。

内科同様、婦人科でも対応してもらえますが、症状によっては泌尿器科の受診を勧められることもあります。

膀胱炎になった時はこれらの診療科目で診察を受けることができますが、かかりつけのクリニックなどがある場合は、かかりつけ医に相談することが良いでしょう。

入院することもある?

膀胱炎の症状が見られるだけで入院する必要はありませんが、膀胱炎が悪化してしまうと腎盂腎炎の症状が見られます。

腎盂腎炎の症状が見られた場合は、入院での加療が必要になります。腎盂腎炎を放置してしまうと、腎臓に菌が入り込み腎不全を起こしてしまう可能性も。

命の危険性も高いため、早急に治療が必要になります。

膀胱炎はどんな検査があるの?検査値はどう読むの?

膀胱炎の検査内容から診断結果の見方まで解説します。

尿検査

尿検査は、紙コップなどに尿を採って検査を行う方法です。尿を採取する時は、出始めの尿ではなく中間尿を採尿するようにします。

尿検査は膀胱炎を診断するために行うだけでなく、薬の効果を確認するために再度行います。

検査方法

検査を行う時は、専用の紙コップが渡されるので、トイレに行って自分で尿を採ります。尿を出すだけなので痛みもなく、恥ずかしい検査でもありません。

検査結果の値の見方

尿検査では、尿を顕微鏡で見て白血球の数が増えていれば膀胱炎と診断されます。尿検査の項目と検査値の結果は以下の通りです。

尿潜血

尿中に血液が混じっていないかを確認する検査です。正常値は陰性(ー)ですが、膀胱炎の場合は、目に見えていない状態でも血液が混じっています。

そのため、膀胱炎の時は、結果は(+)と表示されることが多いです。(+)とは陽性反応がでたという意味で、尿に血液が混ざっているということに。

尿ケトン

正常値は陰性(ー)であり、偽陽性(+ー)や陽性(+)の場合は、糖尿病や飢餓状態の疑いがあります。
この尿ケトン体が増えると尿は甘酸っぱいニオイがします。

尿ウロビリノーゲン

肝臓や胆道系に異常がある場合は陽性か陰性の結果になります。
異常がなければ、(±)か正常と記載されます。

尿糖

尿中に糖が含まれていれば、糖尿病の疑いがあります。正常値は陰性を示す(ー)です。

尿タンパク

正常値は陰性(ー)であり、陽性(+)の場合は、腎盂腎炎などの腎臓のトラブルのがある可能性が高いです。

尿のpH

正常pHは6前後であり、酸性(pH4.5)の場合は糖尿病などの可能性があります。

亜硝酸塩

正常値は陰性(ー)ですが、陽性(+)の場合、尿の中に細菌が多く腎臓や尿路が感染しているため陽性の結果になります。

尿比重

正常値は1.010〜1.025ですが、正常値範囲外の数値の場合は腎臓にトラブルがある時です。

尿白血球

正常値は陰性(ー)ですが、腎臓や尿路に炎症を越している場合は、陽性(+)の結果になります。

血液検査

血液検査では、血液中の細菌などの異常を検査します。
通常の膀胱炎では血液検査は行いませんが、腎盂腎炎が疑われる場合は血液検査を行うことがあります。

検査方法

検査方法は、病院やクリニックで採血を行います。血液を採取するので多少の痛みを伴います。

検査結果の値の見方

血液検査で分かる結果は以下の通りになります。腎盂腎炎の場合は、炎症データがポイントになります。

白血球

基準値は3300〜9000/μlですが、この数値が高くなっている場合は、炎症がおきていることが分かります。

CRP

正常値は0.3以下ですが、この数値が高いと炎症が起きていることを表します。膀胱炎が悪化して腎盂腎炎の疑いがある場合は、これらの炎症数値を指標に診断されます。

病院で行う検査にかかる費用はどのくらい?

膀胱炎の一般的な検査費用を解説!

診察にかかる費用

膀胱炎の治療は、病院やクリニックで受ける必要がありますが、初診料や検査費用などがかかります。病院を受診した時に支払う費用は、3割負担で3000円前後となっています。

費用の詳細は以下の通りです。

初診料

初診料とは、医療機関で初めて診察を受けた時にかかる費用のことです。初診料は一律で282点と決まっています。1点が10円であり料金に換算すると、2820円になります。

医療保険が適応されると3割負担で約850円の支払いなります。初診料はどの科目を受診しても一律となっています。

ただし、200床以上の大きい病院に初めて受診する時は3000〜5000円ほどの初診料がかかります。クリニックからの紹介状があれば3000円ほどの料金はかかりません。

検査費用

膀胱炎の診断を行うために検査が必要になりますが、検査費用は下記の通りです。

尿検査費用

尿検査は、一般的な検査のみで診療報酬点数で26点になります。膀胱炎の場合は顕微鏡で検査を行うことがあるので、尿検査に顕微鏡検査費用がかかります。顕微鏡検査の費用を合わせて870円ほどの費用になります。

ただし、検査項目によって費用が変わってきます。保険適応であれば、この値段の3割の支払いになります。

血液検査費用

一般的な血液検査の場合は、自費診療で受けた時は4400円ほど料金がかかります。医療保険で3割負担の場合は、1330円程度になります。
血液検査も検査項目によって費用が変わってきます。

治療薬にかかる費用

病院での診察の他に、治療を行うために薬の費用もかかります。

処方箋料

病院で受診をして診断を受けると、薬局で薬をもらうための処方箋をもらいます。この処方箋は医者が発行するものであり、処方箋料がかかります。処方箋料は診療報酬点数で68点であり、換算すると680円になります。

医療保険であればこの値段から3割を支払います。

薬局でかかる費用

薬局では処方箋に基づいて薬剤師が薬剤を調剤しますが、薬剤の値段によって費用も変わってきます。薬局では、薬剤の費用と別に、調剤基本料や調剤料、薬剤料がかかります。

薬の種類にもよりますが、3割負担で2000円前後の費用がかかります。

膀胱炎になったかも?セルフチェックしてみる

膀胱炎チェックリスト

こんな症状にチェックがついたら要注意!

膀胱炎は早い段階で治療を行うことで、軽い症状や短い治療期間で済むことが多いです。

症状が悪化する前に、膀胱炎に気がつくためのセルフチェックができる症状は以下の通りです。

排尿痛

膀胱炎の症状として、排尿痛が挙げられます。
おしっこをした時や尿の終わりに下腹部に響くような痛みを感じることがあります。

残尿感

おしっこを出した後も、膀胱内におしっこが残ったような感覚を覚えることがあります。すっきりしないので何度もトイレに行く、頻尿の症状が見られることもあります。

下腹部の違和感

膀胱炎の初期症状に下腹部の違和感が挙げられます。感じ方には個人差がありますが、下腹部のむずかゆさやチクチクとした感じなどを訴える人もいます。

血尿

膀胱炎が悪化し進行すると血尿が出ることがあります。
突然の血尿で驚くこともあると思いますが、膀胱炎は炎症を起こしている状態なので、膀胱内では目に見えない出血が起こっているため血尿として排出されます。

膀胱炎の症状の自覚があり、血尿が見られた場合は、膀胱炎の治療が必要になります。

尿の混濁

膀胱炎になると尿が透明な状態ではなく、濁ったようなものになります。また、濁りだけでなくニオイもきつくなる傾向にあります。

これらの症状が見られた時は、悪化してしまう前に病院で治療を受けることが大切です。

まとめ

膀胱炎は女性に多く見られる病気の一つであり、身近な病気の一つです。膀胱炎を放置してしまうと腎臓まで細菌が広がってしまうことがあるので、早い対処が必要になります。

少しでも膀胱炎かもしれない?と感じたら、かかりつけの病院や泌尿器科などで相談することが大切です。

まずは専門医に相談を

新宿駅前クリニックでは、皮膚科・内科・耳鼻科・泌尿器科を併設しており、平日夜19時まで診療を行っている専門の医療機関です。

メディア・記事の監修ドクター:新宿駅前クリニック院長 蓮池林太郎