膀胱炎の原因と症状とは?間質性や血尿、男性の場合の症状など徹底解説!

膀胱炎で落ち込んでいる

膀胱炎になった方はトイレに行ったのに

  • 尿が残った感じがする。
  • トイレをする時に痛みがある。

こんな症状を経験したことがある人も多いのではないでしょうか。
膀胱炎だから……」と放っておく人も多いですが、
しっかり治療をしないと血尿などの症状が見られることも。

ここでは、男性も女性も気をつけたい“膀胱炎”の原因と症状、血尿などについて説明します。

目次

1.膀胱炎の原因についてまとめました!
2.膀胱炎のつらい症状についてまとめました!
3.膀胱炎ばかりではない身体のサイン?血尿とは?
4.男性に見られる膀胱炎についてまとめました!
5.子供に多い膀胱炎について見てみよう!
6.女性に多い間質性膀胱炎について知る!
7.まとめ

膀胱炎の原因についてまとめました!

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膀胱炎の原因になる菌とは?

膀胱炎は菌やウイルスが膀胱の中に入ってしまい、感染し炎症が起きている状態です。

原因菌1:大腸菌

本来は無害な常在菌ですが、腸以外の臓器に侵入してしまうと、下痢などの症状が見られ感染症を引き起こしてしまいます。
膀胱炎の原因のおよそ80~85%は、この大腸菌が原因とされています。

原因菌2:ブドウ球菌

抵抗力が弱い人や免疫力が低下している人は、ブドウ球菌によって膀胱炎の症状を引き起こすことがあります。

原因菌3:クラミジア、淋菌、ヘルペス

クラミジア、淋菌と聞くと性病を思い浮かべる人も多いと思います。
クラミジアに感染すると尿道炎が起こり、トイレをするときのしみて痛く感じたり、熱い感じがするという症状があるので
膀胱炎と勘違いしやすくなることも。淋病も同様に、尿道に強い炎症と痛みを生じ、膿が出てきます。

女性の場合は初期症状に気がつかない!?

女性の場合は、クラミジアの初期症状に気がつかずに悪化するケースがあります。

症状としては、下腹部の痛みや性器のかゆみ、オリモノの増加、ニオイがきつくなるなどの症状が挙げられます。
また、ヘルペスも性病の一つですが、セックスやオーラルセックスから感染します。

ヘルペスウイルスは一度体内に入ってしまうと取り除くことは出来ないため、再発する可能性があります。
性器ヘルペスは慢性化しやすく、性器の痒みや痛み、おしっこの時の痛み、水ぶくれなどの症状が見られます。

原因菌4:カンジダなどの真菌

カンジダは女性の膣内に存在する常在菌の一つであり、健康な人であれば病気を起こすことはありません。
しかし、膀胱内に入り込んでしまうことで膀胱炎を引き起こすことがあります。
特に糖尿病にかかっている人は、カンジダが原因の膀胱炎になることがあります。

原因菌5:アデノウイルス

アデノウイルスは、風邪や胃腸炎、結膜炎、膀胱炎など、様々な症状を起こすウイルスです。
子どもだけでなく大人も感染しやすく、膀胱炎になると出血性膀胱炎といって血尿の症状が見られることがあります。

アデノウイルスは感染しやすい特徴があるので、家族の中でアデノウイルスによる出血性膀胱炎になった人がいる場合は、
感染予防の対策が必要です。

膀胱炎の原因や悪化させる行為とは?

セックス(性行為)

女性が膀胱炎にかかりやすいといわれている理由の一つに、セックス(性行為)が挙げられます。
膀胱炎は、細菌などの感染源が尿道から逆行し、膀胱にたどり着いて感染することで起こります。
女性は男性と比較して尿道が短いため、尿道から膀胱にたどり着きやすいのです。

また、人間の皮膚には様々な常在菌が存在しており、
性器周りのデリケートゾーンと呼ばれる場所には、
大腸菌やブドウ球菌などの雑菌も付着しています。

性器は肛門と近く、セックス(性行為)の時に尿道口や膣内が傷ついてしまい、そこから菌が入り込み感染を起こしやすくなってしまいます。
健康な人であれば、膀胱内で細菌を除去するシステム(自浄作用)が備わっているので発症しませんが、疲労やストレスなどにより免疫力が低下しているときは膀胱炎を発症しやすくなります。

ストレス

ストレスを感じると身体に様々な症状が見られることがありますが、その一つに膀胱炎が挙げられます。

健康を保つためには自律神経のバランスが大切であり、身体の中でそのバランスを保つ働きが行われています。
心身のバランスを保つ神経には、交感神経と副交感神経という神経が2種類存在しています。
しかし、過度なストレスはこの2つの神経のバランスを崩してしまい、生活リズムの乱れにつながります。

ストレスを感じているときは、食欲がない・眠れない、倦怠感が取れない、便秘がちになるなどの症状が起こります。こういった生活習慣の乱れから免疫力の低下につながり、感染症にかかりやすくなってしまいます。そして、免疫力が低下しているため、膀胱内の菌を除去できず急性膀胱炎を発症しやすくなります。

身体の冷え

ストレスや疲れが膀胱炎の原因になるだけでなく、身体の冷えも原因の一つと言われています。身体が冷えてしまうと血流が悪くなり、必要な栄養分が身体の隅々まで行き届かなくなってしまい、体力や抵抗力が下がってしまうためです。
これも免疫力の低下につながり膀胱炎の原因となっています。

トイレを我慢する

よく膀胱炎というと、「トイレを我慢すると膀胱炎になる」といわれることがあります。
この行動が膀胱炎(急性膀胱炎)を引き起こす理由としては以下の2つが挙げられます。

・尿には細菌を洗い流す役割がある
・膀胱が広がった状態は血流が悪くなり防御機能が低下する

普段何気なく行なっている排尿ですが、
尿を出すことで尿道に侵入した細菌を洗い流す役割があります。長時間トイレを我慢しっぱなしにすると、尿道に細菌などが繁殖しやすくなってしまいます。

また、膀胱の粘膜には細菌などと戦う防御機能が備わっています。
トイレを我慢し、膀胱が広がってしまうと膀胱内の粘膜も広がった状態になってしまうので、
血流が悪くなり防御機能が働かなくなってしまうことも。
結果、膀胱炎になりやすくなってしまいます。

他の病気

その他に膀胱炎になる原因としては、
男性に特有の前立腺肥大や包茎なども挙げられます。

前立腺肥大は尿の流れが悪くなり、尿を外に出すことができないため膀胱炎のリスクが高くなり、包茎では感染を起こしやすいため、尿道を通って膀胱内に細菌が入りやすいからです。

また、神経因性膀胱や薬剤性によるもの、放射線治療の副作用なども膀胱炎の原因となります。薬剤性の中には、抗がん剤の副作用によるものやアレルギーを抑える市販薬の副作用により尿が出にくくなり膀胱炎になってしまうこともあります。

膀胱炎になった人の中には繰り返し発症し、慢性膀胱炎になってしまう人もいます。

膀胱炎のつらい症状についてまとめました!

トイレが近くなる?

初期症状

膀胱炎の初期症状として、トイレの回数が増える(頻尿)、痛みがある(排尿痛)、おしっこが残った感じがする(残尿感)などの自覚症状があります。

違和感を覚える

膀胱炎を経験したことがある人の中には、下腹部がムズムズするなどの違和感を覚えたと答える人もいます。

トイレの時に

  • 下腹部がチクチクする
  • 違和感がある

などの症状が見られたら膀胱炎を起こしているかもしれません。

軽度の排尿痛

膀胱炎になるとおしっこの時に排尿痛を感じることがあります。排尿時だけでなく、そのあとに陰部のあたりに痛みが生じることも。

トイレに何度も行きたくなり、トイレをすると痛みがあるという人は膀胱炎にかかっているかもしれません。

残尿感を覚える

膀胱炎の症状として、おしっこをしたのに残った感じがする残尿感を覚えることも。

これらの症状は、細菌などにより膀胱に炎症が起き、おしっこを溜める、出すという機能に障害が起こるためです。

頻尿や残尿は膀胱の機能が障害されることにより起こり、排尿時の痛みは細菌感染による炎症が原因で起こります。

代表的な症状

1.初期症状の悪化

膀胱炎の初期症状は、違和感や残尿感、排尿痛などの症状が見られますが、これらの初期症状が悪化すると下腹部痛や頻尿などの症状が見られます。

1日に何度もトイレに行きたくなったり、トイレに行ったばかりなのにすぐにトイレに行きたくなったり、などの頻尿も見られます。そして、下腹部の違和感だけでなく、鈍痛や張った感じが続くなどの症状が見られることもあります。

排尿痛も痛みが強くなり、尿を出すたびに痛みに襲われることも。 

2.血尿

膀胱炎の症状として、尿に血が混ざってしまう血尿という症状も見られることもあります。血尿は、細菌やウイルスなどによって膀胱の組織が傷つけられてしまい、粘膜から出た血液が尿に混じって血尿として出てくるものです。

血尿が見られた時は、膀胱炎の症状が中度くらいまで進んでいる可能性が高いため、すぐに泌尿器科を受診することが必要です。

3.尿混濁

膀胱炎の症状の一つに尿混濁が挙げられます。尿混濁とは、おしっこが濁った状態のものであり、通常の尿と比べると膿のようなものが混じっていることもあります。

尿混濁の症状が見られる理由としては、膀胱炎になると細菌が尿の中で増殖し、白血球や炎症を起こした膀胱の粘膜が剥がれ、尿が白濁するためです。

尿混濁を起こしている場合は、尿の臭いも通常よりきつくなることが多いようです。これらの症状が見られた場合は、泌尿器科を受診して治療を行う必要があります。

病院では問診や尿検査、尿細菌培養検査を行い、原因に合わせた抗生物質や抗菌剤が処方されます。

膀胱炎ばかりではない身体のサイン?血尿とは?

診断結果の用紙

血尿の原因となるものとは

血尿とは、尿に血液の中の赤血球が混ざっている状態のことです。
この血尿が起こる原因は、尿道や尿路によるものも挙げられます。

尿道の炎症

尿道炎は尿道の入り口から細菌などが入り込むことで起こるウイルス性のものですが、主な感染経路は性行為です。性行為の中でも、オーラルセックスによって喉についた細菌が尿道に付着することもあります。

尿路の損傷

血尿が見られる原因の一つとして、尿路の損傷が挙げられます。尿路の損傷とは、おしっこが通る尿道が何らかの原因により損傷してしまうというものです。尿路の損傷は女性にはまれであり、男性が多く発生し、落下時や転倒時など股間を強く打撲した時に起こることが多いです。

尿管がん

尿管がんとは、腎臓と膀胱をつなぐ尿管にガンが発生することです。

腎盂腎炎

膀胱から細菌が逆行することで起こる逆流性の炎症で、腎盂腎炎も血尿の症状が見られます。

尿路結石(尿管結石)

尿管結石でも血尿が見られ、結石の原因がストレスによるものと言われているため、ストレス性の血尿と言われることもあります。

突発性腎出血

腎臓から出血し、血尿が続くことがあります。
原因は不明でウイルスによるものではなく、無菌性の血尿であり、血尿は自然消失します。

血尿になるとこんな症状も?

痛み

血尿が起こるとおしっこの時に痛みを生じることもあります。尿管ガンで、尿管が血液で詰まった場合やガンが周囲に広がった場合などは、腰や背中、脇腹の痛みが起こることもあります。

残尿感

血尿だけでなく残尿感も見られます。血尿が見られたら水分摂取をしっかり行い、尿の状態をチェックすることが重要です。

男性に見られる膀胱炎についてまとめました!

膀胱炎の症状があったのに病院にいかなかったことを悔やむ男性

男性の膀胱炎の原因になりやすいもの

男性の膀胱炎の原因になりやすいものは以下の通りです。

性感染症による尿路感染症

オーラルセックスを始めあらゆる性行為が原因で尿路感染症やクラミジアなどの性感染症になり、膀胱炎になってしまうことがあります。また、クラミジアなどの性感染症は、膿が出るなどの症状が見られます。頻繁にセックスをしている男性は、他人にもうつしてしまっている可能性があります。

その他の尿路感染症

腎盂腎炎や前立腺炎などによる尿路感染なども挙げられます。

膀胱結石

膀胱結石も膀胱炎を引き起こす原因の一つです。

前立腺肥大

前立腺肥大になると尿が出にくくなるので、膀胱炎になりやすくなります。

前立腺がん

前立腺ガンの初期症状に膀胱炎の症状が見られることがあります。

その他の基礎疾患

そのほかの基礎疾患としては、神経因性膀胱、尿路奇形、腫瘍などが挙げられます。

男性の方が膀胱炎になりにくいのは何故か?

一般的に男性の方が膀胱炎になりにくいとされていますが、これは尿道の長さが関係しています。女性は尿道が短く、肛門部とも近いため、排便後にティッシュを肛門から前に向けて拭くことで大腸菌に感染するリスクが高いためです。

子供に多い膀胱炎について見てみよう!

子供も膀胱炎になる?

どうして子供に膀胱炎が多いのか?

膀胱炎は赤ちゃんから高齢者まで誰でもかかる可能性がある病気ですが、子供は尿道が短く、尿道口と肛門が近い理由から膀胱炎が多くなっています。

子供の膀胱炎の特徴とは?

子供の膀胱炎の特徴は、大腸菌が8割以上を占めており、症状をはっきり訴えることができなので悪化しやすいこと。

乳幼児の膀胱炎はココに注意!

なんども膀胱炎を繰り返す場合には、外陰部に便が挟まっていることが原因に。
オムツ交換の際は必ずチェックしましょう。

腎臓の疾患に要注意!

高熱がある場合は、細菌感染が膀胱から腎盂まで広がる腎盂腎炎にまで悪化している危険性が考えられます。

女性に多い間質性膀胱炎について知る!

膀胱炎に落ち込む女性

間質性膀胱炎とは

間質性膀胱炎の症状は、頻尿や排尿痛、我慢できない尿意など急性膀胱炎と似ています。急性膀胱炎は細菌などの感染が原因となりますが、間質性膀胱炎は原因が分かっていません。膀胱の筋肉(間質)に炎症が起こり、膀胱壁が硬くなることで膀胱の伸びが悪くなる病気です。

指定難病

間質性膀胱炎は指定難病の一つであり、指定難病の間質性膀胱炎のことをハンナ型と呼んでいます。

ハンナ型とは

ハンナ型とは、膀胱の内視鏡でハンナ病変と呼ばれる特有の異常が見られます。難病に指定されており特に症状が悪く、間質性膀胱炎のおよそ45%がこのハンナ型とされています。

どんな症状があるの?

間質性膀胱炎に見られる“症状”についてまとめました。
小見出し:頻尿
夜間や日中にトイレに頻繁に行きたくなる

尿意亢進

少し尿が溜まっただけで出したくなる

尿意切迫感

急に我慢できない程の強い尿意を催す

膀胱不快感

おしっこが溜まってくると不快感が強くなってくる

尿に関するさまざまなトラブルを抱えることになリます。

間質性膀胱炎の治療について

膀胱水圧拡張術

膀胱内に生理食塩水を注入して膀胱を拡張・排水することで粘膜の変化や出血などを診断すると同時に痛みを和らげる効果があります。

まとめ

膀胱炎の初期症状は気がつきにくく、悪化してから受診する人が多いです。

女性に多いとされる膀胱炎ですが、尿道炎から膀胱炎を発症する男性も多くいるので、注意が必要です。性行為をする際には、清潔面にも気を配ることが男女共にマナーといえるのではないでしょうか。
ご自分の身体だけでなく、パートナーを守るためにも注意したいポイントです。

もし、膀胱炎かも?と思ったらすぐに泌尿器科を受診し、検査を受け診断・治療につなげることが大切です。

まずは専門医に相談を

新宿駅前クリニックでは、皮膚科・内科・耳鼻科・泌尿器科を併設しており、平日夜19時まで診療を行っている専門の医療機関です。

メディア・記事の監修ドクター:新宿駅前クリニック院長 蓮池林太郎