膀胱炎の治し方から予防法まで!治療と食事や飲み物などまとめ

膀胱炎で悩んで入る方の診察

膀胱炎の排尿痛や下腹部の違和感など、膀胱炎にかかったことがある人はその辛さを知っているでしょう。

膀胱炎は再発しやすい病気の一つですが、あの不快な症状はもう経験したくないと思っている人も多いはず。膀胱炎は予防することが一番だと分かっていても、予防法が分からない人もいるのではないでしょうか。

ここでは、膀胱炎の治し方や日常生活でできる予防法などをまとめてご紹介していきます。

目次

1.膀胱炎の治療方法と期間について
2.膀胱炎は放置厳禁!治りかけや再発に注意!こんな人はなりやすい?
3.膀胱炎に効果がある?食べ物と飲み物について
4.アロマやツボなどの民間療法について
5.まとめ

膀胱炎の治療方法と期間について

膀胱炎の薬とは

治療方法

「膀胱炎にかかってしまったら放置」という人もいると思いますが、放置していると自然治癒するどころか悪化することに……。

膀胱炎を治すためには、炎症を起こしている細菌を膀胱から駆除することが必要になります。膀胱炎の場合は、尿道炎の症状も見られますが、患部(尿道)に直接塗るような塗り薬を処方されることは少ないです。

主な治療法として、内服や点滴などの治療方法があります。

内服治療

内服治療では、膀胱炎を起こしている原因菌に対して効果がある抗生物質を内服します。

膀胱炎の原因の多くは大腸菌などの雑菌によるもので、ニューキノロン系やセフェム系、ペニシリン系の薬剤が処方されます。

それぞれの代表的な商品名は以下の通りです。

ニューキノロン系 クラビット、バクシダール、シプロキサン
セフェム系 フロモックス、メイアクト、パンスポリン
ペニシリン系 サワシリン、ビクシリン

これらの抗生物質を3〜5日間服用を続けることで、膀胱炎の原因となる菌が膀胱より駆除され症状が緩和し、治っていきます。抗生物質の種類が原因菌に合わない場合などは、内服を続けても症状の緩和が見られないこともあるので、主治医に相談することが大切です。

点滴治療

膀胱炎の症状に高熱や腰痛などが見られた場合、腎盂腎炎を起こしていることが考えられます。

腎盂腎炎は膀胱炎が悪化してしまった場合に見られる疾患であり、この場合は内服ではなく点滴治療が行われます。

使用される点滴は抗生物質であり、パンスポリンやロセフィンを生理食塩水に溶かしたものを点滴で投与します。点滴による治療期間は症状の重症度にも左右されますが、3〜5日の間に6時間や12時間ごとに行われることが多くなっています。

腎盂腎炎になってしまった場合は、腎臓だけでなく全身に細菌が回ってしまう敗血症になる危険性があるため早急に点滴での治療が必要になります。

その他

その他の治療としては、規則正しい生活を心がけ、免疫力を低下させないことや尿の排出を促すために水分摂取をすること。膀胱炎になると排尿痛が辛く、水分を控え・おしっこを我慢してしまう人も多いですが、おしっこで菌を外に出すことができるので、出来るだけ水を飲むことが大切です。

治療期間

膀胱炎は正しい治療を行うことで完治する病気です。
治りにくい、治らないという人の中には、内服を自己判断で止めてしまう人、市販薬に頼っている人が多いです。

膀胱炎が完治するまでの治療期間を見てみましょう。

完治するまでの期間は長い?

膀胱炎は症状に気が付いたらすぐに治療を行うことで、治療期間も短くて済む病気です。一般的には、抗生剤が3〜5日分ほど処方され、飲み始めて1〜2日ほどで症状が緩和されます。

内服薬を飲み終えると再び受診をして尿検査を行います。この尿検査で薬が効いて細菌が駆除されていれば完治となります。

症状の程度にもよりますが、完治するまでは平均的に1週間程度の期間が必要になります。また、再発がないことを確かめるために、4週間後に再度尿検査を行うこともあります。

応急処置の方法は?

膀胱炎の症状に気づいても、すぐに病院に行ける状況ではない人はどうすればいいのでしょうか。

自分でできる応急処置の方法は、

  • 水を飲むこと
  • トイレを我慢しないこと
  • 安静にすること
  • 清潔を保つこと

になります。

膀胱炎の症状を自覚した時は、膀胱内に細菌が繁殖している状態なので、水をたくさん飲むように心がけ、トイレを我慢せずに尿を出すようにしましょう。また、出来るだけ免疫力を落とさないためにも安静に過ごし、陰部周辺の清潔を保つことが大切。

これらはあくまで応急処置であり、症状の緩和が見られても病院でしっかり検査を行い・早期治療をすることが必要です。

膀胱炎は放置厳禁!治りかけや再発に注意!こんな人はなりやすい?

膀胱炎の治療に必要なものとは

膀胱炎は治りかけや再発に気をつける

処方された抗生剤を内服すると2日ほどで症状が緩和されるので「治った!」と思ってしまう人も多いかもしれません。

しかし、治りかけにしっかり治療を続けなければ、再発してしまい悪化することもあります。放置していると治るどころか再発し、腎臓にまで炎症が広がってしまうことも。

早く治すためにできること

膀胱炎を早く治すための方法としては、病院で処方された抗生物質を医師の指示通りに内服することです。

内服を開始してすぐに症状が緩和したからといって途中で止めてしまっては、再発の原因になってしまいます。内服以外には、水をたくさん飲むことや生活習慣の見直し、食生活の改善、冷えないように心がける、安静にするなどが挙げられます。

内服薬だけに頼らず、体の抵抗力を上げるためにも規則正しい生活と食生活の改善は、早く治すためには必要になります。また、身体が冷えてしまうと免疫力が低下してしまうので、身体が冷えないような厚着をするなどの環境作りが大切です。 

予防や対処法について

膀胱炎の治りかけの対処法や再発の予防法としては、トイレを我慢しない、水をたくさん飲む、便秘を予防する、生活習慣の改善などが挙げられます。

先ほどの項目と重複する部分もありますが、基本的には完治した後も普段から、水をたくさん飲みトイレを我慢しない、規則正しい生活を心がけることが予防策になります。

トイレを我慢してしまうと膀胱内で細菌が繁殖しやすくなるため、膀胱炎を再発しやすくなってしまいます。また、女性に多い便秘も大腸菌が増える原因となるので、便秘を改善することが大切です。

こんな人がなりやすい?

膀胱炎を繰り返しやすい体質の人もいますが、膀胱炎になりやすい人の特徴を見ていきます。

高齢者

高齢者は膀胱炎になりやすいとされています。

その理由としては、加齢により免疫力が低下していることや水分摂取をあまりしないこと、オムツの着用、基礎疾患の影響などが挙げられます。

また、高齢者の多くは前立腺肥大などの基礎疾患を抱えて生活をしている人も多く、その影響で膀胱炎になってしまうこともあります。

加齢により免疫力も低下しており、喉の渇きを感じることにも鈍くなってしまっているため、水をあまり飲まない人も多くいます。

産後の女性

女性は膀胱炎になりやすく、特に出産後は膀胱炎になってしまうリスクが高いです。

その理由は、出産により膀胱の神経が一時的に麻痺して尿が出しにくい状況になることや、悪露(おろ)によりデリケートゾーンの清潔が保ちにくいことが挙げられます。

出産後は環境や身体の変化についていけず戸惑う女性も多いですが、膀胱炎は放置すると悪化します。また、授乳中は内服できる薬剤も限られているため、市販薬を使用するなどの自己判断をせず、出産をした病院や婦人科で医師に相談することが大切です。

膀胱炎に効果がある?食べ物と飲み物について

効果が期待できる食べ物

膀胱炎の改善が期待できる食べ物

膀胱炎は日頃の食事から予防することが大切ですが、効果が期待できる食べ物を見ていきます。

ヨーグルト

ヨーグルトには乳酸菌が含まれているので、膀胱炎の原因となる雑菌を排出してくれます。また便秘の改善や予防にも効果が期待できます。

パイナップル

パイナップルはプロメラインという成分が含まれており、抗酸化作用があります。また、抗酸化作用だけでなく抗炎症作用も期待できるので膀胱の炎症を抑える効果が期待できます。

レンコン

レンコンにも抗炎症作用があるとされており、膀胱炎の初期症状を抑える効果が期待できるとされています。

ブルーベリー

ブルーベリーにはアントシアニンの他にビタミン類が豊富に含まれている食べ物で、尿路感染症に効果が期待されます。

利尿作用に期待?飲み物

膀胱炎の改善に期待できる飲み物とは

膀胱炎の予防や治療には、おしっこを出すことが一番の方法ですが、水以外にも利尿作用がある飲み物も多くあります。

逆にコーヒーやお茶(緑茶)、紅茶などカフェインが含まれている飲み物は炎症を悪化させてしまうため注意が必要です。

ルイボスティー

ルイボスティーはノンカフェインで身体に優しい飲み物です。

女性の悩みである冷え性やむくみにも効果が期待できます。冷えに効くので、膀胱炎につながる身体の冷え予防にもおすすめ。
クランベリージュース

クランベリージュースには、アントシアニンと呼ばれるポリフェノールが豊富に含まれています。
このポリフェノールは、抗酸化作用が強く膀胱内の細菌の増殖を抑える効果が期待されます。

ハーブティー

ハーブティーには膀胱炎の症状を緩和してくれる効果が期待できます。
ハーブには感染、殺菌、利尿作用があるからです。

ハーブの組み合わせによって、感染症を防ぐものや殺菌効果が期待できるもの、尿道の消毒効果があるものまで様々な種類があります。

サプリメントで摂取することも?

サプリで膀胱炎の改善が期待できる?

ビタミンC

ビタミンCには、強い殺菌作用や抗酸化作用があり炎症を鎮めてくれる効果が期待できます。疲労回復効果も高く免疫力アップにも。

食事に気をつけていてもビタミン不足になりがちなので、サプリメントで摂取することも方法の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。

アロマやツボなどの民間療法について

アロマセラピー

アロマも膀胱炎に有効?

膀胱炎の民間療法としてアロマオイルを使った方法もあります。

ティーツリー精油

膀胱炎に効果があると言われているティーツリーは、殺菌作用や消毒効果あるとされています。
また、アロマの香りでリラックス効果やリフレッシュ効果も。アロマバスや患部の洗浄など、使い方にはいくつか種類があります。

ツボ押し

膀胱炎にはツボ押し

膀胱炎の症状に効果があるツボもあります。

ツボ押しやマッサージをすることで血液の循環が良くなり膀胱炎の予防にもつながります。ツボ押しと身体を温めることで、より効果が期待できます。

中極(ちゅうぎょく)

おへそから下に4寸(およそ12cm)の場所にあるツボ。

次髎(じりょう)

仙骨の中央よりやや上にある窪んだ部分で、背骨をはさんだ両側にあるツボ。

腎兪(じんゆ)

肋骨の最下部の先端と同じ高さのあたりで、背骨をはさんだ両側にあるツボ。

湧泉(ゆうせん)

足の裏の中心でかかとから足先に向けて指で触ってへこんでいる場所にあるツボ。

※ツボは優しく押すと気持ちが良いので、実際に押すとわかりやすいかもしれません。

まとめ

膀胱炎は再発しやすい病気の一つであり、特に治りかけの時期は注意が必要です。

膀胱炎を再発させず、しっかり完治させるためにも、内服薬に頼るだけでなく生活リズムの見直しや食生活の改善などに取り組むことが大切です。また、薬だけでなくアロマやツボ押しなどの民間療法を試すことで症状の緩和が期待できるので、辛い症状の時は試して見てくださいね!

まずは専門医に相談を

新宿駅前クリニックでは、皮膚科・内科・耳鼻科・泌尿器科を併設しており、平日夜19時まで診療を行っている専門の医療機関です。

メディア・記事の監修ドクター:新宿駅前クリニック院長 蓮池林太郎