原因は単純ヘルペスウイルス!痛み・発熱などの症状をまとめました

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身体が疲れている時にヘルペスが唇に出来たことはありませんか?

口唇ヘルペスや性器ヘルペスには痛みが伴い、とてもつらい症状を抱えることになります。痛みだけでなく、かゆみ、見栄えが悪い(目立つ)、その他にも発熱などの症状があります。

ここでは、そんな単純ヘルペスウイルスの痛み・発熱などの“症状”についてまとめました。

目次

1.ヘルペスの原因菌はウイルス!その特徴とは?
2.ヘルペスと水疱瘡・帯状疱疹の原因はヘルペスウイルス?
3.ヘルペスの症状を部位別に詳しく解説します!
4.ヘルペスを悪化させる要因とは?
5.ヘルペスは初期症状の内に病院へ!放置は厳禁!
6.まとめ

ヘルペスの原因菌はウイルス!その特徴とは?

ヘルペスの痛みの原因について

口唇ヘルペスの原因ウイルス

唇にできるヘルペスは口唇ヘルペスと呼ばれており、単純ヘルペスウイルス1型が原因となり発症します。

この単純ヘルペスウイルス1型は、日本人の約40〜50%が感染しているとされています。
唇や口の周囲に水ぶくれの症状がある時に、感染する可能性の高い行為(キス、感染部位が傷のある部位に触れる行為)をすると、傷口などを経由して菌(ウイルス)が入り込み感染するケースが多くなっています。

上半身にできるヘルペス

口唇にできた単純ヘルペスのウイルスは、上半身に発症することが多いとされています。この口唇や皮膚に感染する単純ヘルペスウイルスは1型に分類され、非常に強力な感染力があります。

性器ヘルペスの原因ウイルス

男性器や女性の外陰部にできる性器ヘルペスは、単純ヘルペスウイルス2型と呼ばれるものであり、感染経路はセックス(性交渉)やオーラルセックスなどのあらゆる性行為です。
単純ヘルペスウイルス2型は、日本人の5〜10%が感染しているとされています。

下半身にできるヘルペス

単純ヘルペスウイルス2型は主に下半身や陰部に発症し、男性は亀頭や陰茎全体に症状が見られます。もしくは男女ともに、肛門、お尻、太ももに見られることもあります。

ヘルペスウイルス6型とは?

ヘルペスウイルス6型とは、乳幼児に発症する“突発性湿疹”の原因ウイルスです。
感染後、高熱が2〜3日続き、解熱後に発疹が全身に現れるなどの症状が見られます。

ヘルペスウイルスが潜む神経とは?

ヘルペスウイルスは再発する病気として知られていますが、ヘルペスウイルスは体の中の神経細胞が集まる神経節に潜んでいます。顔面の感覚にも関係する三叉神経という場所に潜んでいることもあり、ウイルスが神経の周囲に痛みや痒みを引き起こすこともあります。

ヘルペスと水疱瘡・帯状疱疹の原因はヘルペスウイルス?

症状の原因はヘルペスウイルス

ヘルペスウイルスには他にどのような疾患を起こすウイルスがあるのでしょうか。

ヘルペスの意味について

ヘルペスには口唇ヘルペスや性器ヘルペスなどの種類がありますが、ヘルペスという単語の意味は「疱疹」

ヘルペスに感染すると唇や性器などに、“水ぶくれ”などの症状をもたらします。この水ぶくれが群れをなして生じている状態のことを『ヘルペス』と言います。

単純ヘルペスウイルス1型

単純ヘルペスウイルス1型は、口唇や皮膚に症状をもたらします。感染力が強く、水ぶくれが出来ている状態は常にウイルスを放出している状態です。パートナーとのキスや家族間でも感染します。

口唇ヘルペスで触れた指で目を触ると、
口唇ヘルペス → 角膜ヘルペス
になる可能性が高いとされています。

単純ヘルペスウイルス2型

単純ヘルペスウイルス2型は、性器ヘルペスや肛門周囲、太ももなどの下半身に症状が見られます。性器周辺に激しい痛みや痒みを伴う性器ヘルペスですが
性交渉やオーラルセックス(フェラチオやクンニリングス)によって感染します。

ヘルペスを発症している期間は感染する可能性が高いため、性交渉は避けることが重要です。

水痘・帯状疱疹ウイルス

水疱瘡や帯状疱疹の原因となるウイルスです。
子どもの頃に水疱瘡にかかったウイルスが潜伏し、大人になってから帯状疱疹として背中や脇腹に症状が現れることが多くなっています。

水疱瘡は、咳やくしゃみによる飛沫感染で発症するため、学校や家庭で感染する可能性が高く、子供に感染しやすいウイルス。
1回発症すると抗体ができるため2回目を発症することはないとされていますが、水疱瘡になった場合は早期に治療を行うことが必要です。

エプスタイン・バーウイルス

伝染性単核症と呼ばれ、キスなどの唾液が原因で感染する特徴があります。症状は、発熱や喉の痛み、リンパ節の腫れなどであり、急性肝炎の原因になる場合もあります。

このウイルスも、発症してから日にちが経つと症状は消失しますが、血液中や細胞の中で潜伏した状態になります。再活性した場合は、感染者の唾液にウイルスが含まれ、菌を保有している人は発症しません。

保菌している人が、恋人などにキスをすることで粘膜を介して感染し、発症することがあります。

サイトメガロウイルス

免疫力が低下している時に肺炎、網膜炎などの症状を引き起こします。

ヒトヘルペスウイルス6型

乳幼児に見られる突発性発疹の原因となるウイルスです。

突発性発疹とは、発熱と発疹を伴い、高熱が続いた後に腹部などに赤い発疹が出ることが特徴です。高熱は38度以上になることもあり、3〜4日ほど続き、一気に平熱まで下がります。

その後、発疹が体中に広がりますが、次第に薄く消えていきます。乳児期の赤ちゃんに感染する病気であり、約9割が1歳頃には発症し、生後半年から1年までにかかるケースが最も多いです。

中には、感染しても症状が現れない“不顕性感染”の場合もあります。合併症の中には、脳炎や肝炎などのものを引き起こすこともあります。

感染経路はハッキリ分かっておらず、すでに抗体を持っている親や兄弟を介して感染、発症すると考えられています。

ヒトヘルペスウイルス7型

ヒトヘルペスウイルス6型と同様に小児に感染し、突発性発疹などの症状を来たします。

ヒトヘルペスウイルス8型

稀に、このウイルスが原因で、カポジ肉腫、悪性リンパ種を発症することがあります。

ヘルペスの症状を部位別に詳しく解説します!

ヘルペスの症状を発症する部位別にご紹介していきます。

口唇ヘルペスの症状

口唇ヘルペスの症状は、口周りの違和感や水ぶくれができる見た目だけでなく、痛みやかゆみなどの症状も伴います。

痛み・かゆみ

口周りの違和感を覚えてから半日ほどで、赤く腫れ痛みを伴います。発症して2、3日ほど経過すると、腫れた部分に水ぶくれができ、激しい痛みを伴うことがあります。
1〜2週間ほど経過すると、水ぶくれがかさぶたになり乾燥し、痛いと感じることもなくなります。水ぶくれが破れると膿が出て周囲への感染の原因となります。この水ぶくれの中の浸出液には多くのヘルペスウイルスが潜んでいます。

性器ヘルペスの症状

性器ヘルペスはセックス(性交渉)、オーラルセックス(フェラチオやクンニリングス)などで感染してから2〜12日間で発症します。女性は、外陰部と膣の入り口に症状が見られ、男性は亀頭やペニスの先端、包皮、陰茎体部に最も多く見られます。

痛い・かゆい

発症すると、ヒリヒリ感、むずかゆさ、灼熱感、痛みなどを感じます。陰部や周囲に赤いブツブツができ、水ぶくれになり、破れて潰瘍を形成します。激しい痛みが特徴で、女性は排尿時に痛みを伴います。

症状が悪化すると、ウイルスが膀胱に入り込み膀胱炎や髄膜に達して髄膜炎の症状を引き起こすこともあるので注意が必要です。

ヘルペスによる口内炎の症状

ヘルペス性口内炎を発症すると口腔内に水疱ができ、潰瘍が見られます。口腔内の天井部分(口蓋部)に潰瘍が生じることもあり、集団で生じた潰瘍は1週間ほどで治癒することが多いです。感染すると発熱や全身のだるさなどを伴うことが多く、治療には14日ほどかかります。

痛みを伴うため、食欲不振になり水分摂取が難しい場合もあるので、刺激が強い食材は避け、頻繁に水分摂取を行うなどが大切です。乳幼児よりも成人の方が重症化しやすいため、注意が必要になります。

また、ヘルペスと口角炎の症状が似ているため間違えられることも多くなっています。ヘルペスは唇全体に症状が現れるため、口角に症状がある場合は、口角炎とヘルペスの両方を発症している可能性があります。

ヘルペスによる髄膜炎の症状

髄膜炎の症状としては、頭痛や発熱、意識障害などが見られます。

頭痛

ヘルペスが原因で起こる全身症状の中には頭痛の症状も挙げられます。

片頭痛

ヘルペスウイルスが頭部の神経を刺激し、血管が炎症を起こすことにより頭部の血管が拡張してズキズキとした痛みを伴う片頭痛を引き起こします。顔の半分にしびれを感じた後に片頭痛が起こり、発疹が見られる場合もあります。

群発性頭痛

ヘルペスウイルスが頭部の神経を刺激し、目の後ろの動脈が拡張する事によって頭痛を引き起こします。また、頭部の神経にヘルペスウイルスが増殖すると白血球が攻撃することで頭痛の原因になります。

この群発性頭痛は、通常の頭痛と違って目をえぐられるような激しい痛みを伴うことが特徴です。

頭部神経痛

ヘルペスが再発すると神経が炎症を起こし、後頭部や側頭部に刺されたような強い痛みを感じることがあります。

また、神経痛だけでなく、顔面神経痛や耳鳴り、難聴、めまい、喉の違和感などを覚えることもあります。

その他の全身症状

顔面にヘルペスができた場合は、顔中に帯状疱疹が現れ顔面神経麻痺などを引き起こすことがあります。

特に、おでこにできた場合はニキビと間違えやすいので注意が必要です。

また、ヘルペスに感染すると次のような全身症状が見られることがあります。

発熱・だるい・リンパ節の腫れなど

発熱やだるい、痛い、リンパが腫れるなどの自覚症状や、激しい痛みを伴う腰痛が見られることもあります。

ヘルペスを悪化させる要因とは?

ヘルペスを悪化させる原因

日焼け・紫外線

日焼けや紫外線を浴びることにより、皮膚にダメージを与えてしまいヘルペスを発症することがあります。特に唇は皮膚が薄いため、日焼けなどにより口唇ヘルペスの再発が高いとされています。

水ぶくれを潰す

ヘルペスになると水ぶくれが出来ますが、水ぶくれを潰すことによって、水ぶくれの中に存在しているウイルスを拡散してしまい症状が広がってしまうことも。

発症中の運動

ヘルペスを発症している間は、免疫力が低下していることが考えられるため、激しい運動などは疲れなどを引き起こし、ヘルペスを更に悪化させることもあります。

アルコール(お酒)

免疫力が低下している状態なので、アルコールを飲むと症状が悪化したり、治りが遅くなったりします。

疲れ

しっかり眠る時間がないなどの疲れも免疫力の低下を引き起こすため、ヘルペスの悪化につながります。

ストレス

ストレスも疲れと同様に体への負担になるため、ヘルペスの悪化と再発の原因になります。

隠す

口唇ヘルペスができると見た目も気になるのでマスクなどで隠す人も多いと思います。長時間マスクをしていると湿度が高くなり、ウイルスの増殖を促進させ、症状を悪化させてしまう可能性が。

アトピー

アトピー性皮膚炎の人は、ヘルペスを併発しやすく悪化しやすいため、早い段階での対応が必要になります。

このようにヘルペスを悪化させる様々な要因がありますが、ヘルペスの発症後に歯医者行く場合は、歯医者によっては口唇ヘルペスの治療をしてくれるところもあるので先生に相談してみましょう。

ヘルペスは初期症状の内に病院へ!放置は厳禁!

ヘルペスは放置しないで診察

でき始めやできたら?こんな症状に!

ヘルペスには様々なウイルスが関係していますが、口唇や性器にヘルペスができる人も多くいます。

中には口唇ヘルペスができやすい体質の人もいでしょう。ヘルペスができそう、できかけている、などのサインに気づき初期治療を行うことが早く治す方法となります。

口唇ヘルペスの場合

口唇ヘルペスの場合、できかけに感じるのが、唇や口周囲の違和感です。ヒリヒリ、チクチクといった違和感の症状を覚えることが多いです。この初期症状が出てから半日ほどで腫れや痛みの症状が出てきます。患部が乾燥するまで時間がかかりますが、冷やすことで痛みを緩和することもできます。

口唇ヘルペスは風邪をひいた時や、疲れが溜まっている状態の時に発症することも多いです。

性器ヘルペスの場合

感染してから数日の潜伏期間を経て発症し、初期には発熱や陰部に痛みや痒みを生じます。水疱ができて破れて潰瘍になり、強い痛みを伴い、放置すると膀胱や子宮にウイルスが及ぶことがあります。

これはヘルペス?間違いそうな症状とは

口唇ヘルペスなどはニキビと初期症状が似ているため間違えることも多くあります。

ニキビ

ニキビは毛穴が詰まる事によって発生しますが、唇には毛穴はないため、唇にできた場合はヘルペスの可能性が高いです。

また、ヘルペスの場合は痛みや痒みが伴い、水ぶくれなどができた場合はヘルペスによるものです。ニキビの原因は胃の不調やホルモンバランスの乱れによるものが多く、患部には白い芯を持っています。

ニキビができる場所は、唇と皮膚の境目であり、唇の上などに見られることはありません。発症のタイミングなどは個人差もありますが、暴飲暴食や睡眠不足、不規則な生活などが原因になります。

ニキビもヘルペス同様に治るのに時間がかかり再発しやすいですが、ヘルペスの場合はウイルスが原因になります。ニキビを治す方法としては、生活習慣や食生活の見直し、化粧品による肌の負担の軽減などが挙げられます。

風邪

風邪の症状は、体のだるさや熱っぽさ、発熱、喉の痛みなどが挙げられます。この体のだるさと発熱が口唇ヘルペスの症状と間違えられることも多いです。

口唇ヘルペスは、唇や皮膚の下でかゆみや痛みを伴うため、チクチクとした痛痒い感覚があれば口唇ヘルペスの可能性が高いです。このような痛痒さを感じない、発熱や体のだるさの場合は、風邪の可能性が高いでしょう。

また、風邪をひいた時にヘルペスの症状が見られます。これは風邪により免疫力が低下している状態であり、ヘルペスができやすい状態にあるためです。

まとめ

ヘルペスウイルスは一度感染すると体内に潜み続けるため、再発を繰り返す特徴があります。

再発するきっかけは、ストレスや疲れなど免疫力の低下が考えられるため、普段から予防しながら生活することが重要です。

口唇ヘルペスや性器ヘルペスなどヘルペスウイルスは、感染力が強く、痛みなども強いため早期に対応することが大切です。ヘルペスかな?と感じたらすぐに病院で受診して治療を受けるようにしてください。

まずは専門医に相談を

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メディア・記事の監修ドクター:新宿駅前クリニック院長 蓮池林太郎