ヘルペスの痛みとは?患部だけでなく頭痛や他の部位が痛い時に!

ヘルペスの痛みとは?他の部位も痛いときに

ヘルペスの痛みというと、口唇・性器にできる発疹・水ぶくれの後に起こる潰瘍の痛みを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

ヘルペスウイルスはその特性上、神経痛を起こしやすく、神経痛はときに激痛となって我慢できないほどの痛みになることも。ヘルペスによる痛みの症状はさまざまで、思いもよらない部位に発症することがあります。

ここでは、ヘルペスの痛み症状について詳しくまとめてご紹介しています。

目次

ヘルペスの痛みとは?
口唇・性器以外のどこに痛みを感じるのか?
病院は何科を受診すればいいの?
まとめ

ヘルペスの痛みとは?

ヘルペスの痛みについて

ヘルペスの痛みとは、どのような痛みでしょうか。

ここではヘルペスの痛みの違いをヘルペスの種類毎に分けて説明していきます。

ヘルペスの痛みの違い

ヘルペスは大きく単純疱疹と帯状疱疹に分けられます。それぞれの特徴についてご説明します。

単純疱疹

単純疱疹は「単純ヘルペスウイルス」に感染して起こる感染症の一つで、単純ヘルペスウイルス1型は口唇ヘルペス、単純ヘルペスウイルス2型は性器ヘルペスが代表的な病気です。

帯状疱疹

帯状疱疹は「水痘・帯状疱疹ウイルス」に感染して起こる感染症。

水痘・帯状疱疹ウイルスはヘルペスウイルスの一つで、感染すると体内の神経細胞に入り込み、神経細胞の集まりである神経節に潜むことから、一度感染すると完全に体内から駆逐できないウイルスです。

治療薬である抗ウイルス薬での治療法により、不活性化はできても体内の免疫力や抵抗力の低下によって、ウイルスが活性化し再発を繰り返すことがあります。

どんな痛みがでるのか

単純疱疹・帯状疱疹共に痛みの症状が現れます。どんな痛みなのか確認していきましょう。

単純疱疹の痛み

単純疱疹によって起こる痛みは、初感染の際の初期や再発の前兆では、むず痒い痛み・チクチクとした違和感などが起こります。症状が進んでいくと皮膚に発疹ができ、やがて水ぶくれ(水疱)になります。この水ぶくれが破れると潰瘍になり、潰瘍化したときに強い痛みが伴います。

口唇ヘルペスの場合には、口周辺・唇に強い痛みの症状があらわれ、性器ヘルペスの場合には、感染部位の性器・性器周辺に痛みがあらわれます。痛みの症状は初感染の時がひどく、痛み止めの鎮痛薬を服用しても治まらないこともあります。

帯状疱疹の痛み

帯状疱疹は痛みが発症する前に、チクチクやピリピリなどの違和感から起こり、やがてこの違和感が神経痛となって痛みが起こります。

痛みが起こるとその部位に赤い発疹ができて帯状に広がっていき、赤い発疹(紅斑)の上に水ぶくれ(水疱)ができて破れ潰瘍化します。

潰瘍が治るとかさぶたになっていきますが、かさぶたになるまでの間、長く痛みが続きます。

この皮膚と神経にまで及ぶ痛みの症状は、眠れないほど強くなることもあり、痛み止め(鎮痛薬)でも抑えられない可能性もあります。あまりに強い痛みがある場合には医師に相談し、十分な休息が取れるようにすることが大切です。

口唇・性器以外のどこに痛みを感じるのか?

ヘルペスで唇・性器以外が痛む!

単純疱疹の口唇ヘルペスや性器ヘルペスは、感染部位である口の周りや性器周辺が痛みます。

しかし、ヘルペスウイルスは感染すると体内の神経細胞に潜むため、さまざまな箇所(身体の部位)に痛みの症状を引き起こす可能性があります。

頭痛と片頭痛

ヘルペスによって頭痛が起こることがあります。ヘルペスによる頭痛は重篤な状態に陥る可能性もあるので、注意が必要になってきます。

片頭痛

ヘルペスによる片頭痛は、頭部の神経をヘルペスウイルスが刺激し、血管を拡張させることによって起こり、血管が拡張されると、ズキンズキンと脈打つような痛みを感じます。痛みの程度がひどい場合には、嘔気や嘔吐を伴うことも。

頭の片側だけに起こることが多いことから、片頭痛と言われています。

群発性頭痛

群発性頭痛の特徴は目の奥を突き刺すような痛みや、えぐられるような痛みなど激しい痛みがあるという点。目の奥に位置する動脈が刺激され拡張することや、増殖したウイルスを白血球が攻撃することによる激痛が起こります。

後頭神経痛

後頭部や側頭部に激痛を起こします。症状は痛みだけでなく、顔面の痛みや麻痺症状・耳鳴り・めまい・喉の違和感を覚えることも。ヘルペスウイルスによる神経の炎症で引き起こされる痛みです。

肋間神経痛

肋間神経痛は、背中や身体の側面に激痛が走ることがあります。背中や胸からお腹の肋骨に沿って激しい痛みが起こるため、驚いて内臓疾患を疑うこともあるかもしれません。肋間神経痛は神経の炎症によって起こるもので、ヘルペスウイルスによる炎症症状の一つです。

坐骨神経痛

坐骨神経痛は坐骨神経をヘルペスウイルスが刺激することによって起こる痛みです。常に痛みを感じる・おとなしく座っているだけでも痛い・激痛のために夜間眠れない人も居るほど。痛みが長引くこともあるので注意が必要です。

三叉神経痛

三叉神経の領域である目や口腔内にヘルペスの症状が起こります。顔面の痛みや顎の痛みを感じることがあり、左右どちらかに偏ることも多くなっています。

病院は何科を受診すればいいの?

病院は何科を受診すればいいの?

ヘルペスウイルスが原因の痛みでも、口唇や性器もしくは皮膚以外の症状の場合、病院・クリニックなどの医療機関はどこの診療科に行けばいいのか、分からない人も多いかもしれません。

ここでは、受診に適した診療科について解説します。

神経系の専門家が適している

頭痛・神経痛の症状がひどいときには、

  • 脳神経外科
  • 神経科
  • 神経内科

などを受診することをおすすめします。

脳神経外科や神経内科は、ヘルペスウイルスが潜む神経の専門家である医師が担当する診療科です。

神経の走路を熟知し、また痛みのメカニズムについても専門の医師の診察を受けられます。頭痛がひどく、急性脳炎を疑う場合にも脳神経外科であれば、適切な処置に期待できます。

痛みに特化した診療科も

神経痛の痛みが激しいときには、「神経根ブロック」という注射ペインクリニック(痛み外来)などで受けることもできるので、神経科を受診することを検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

単純疱疹や帯状疱疹といった馴染みのあるヘルペスから、頭痛・片頭痛・さまざまな神経痛についてご紹介してきました。

つらいヘルペスの痛み症状を引き起こさないためには、免疫力を高めるような生活習慣やストレスをためないような工夫などが必要です。そして、大事なことは何か異常を感じた場合には、医療機関へ行き医師に相談・受診することが一番だということ。

眠れないほど痛い・我慢できないほど痛いなどの事態に陥る前に、早め早めの行動を心がけるようにしてくださいね。

まずは専門医に相談を

新宿駅前クリニックでは、皮膚科・内科・耳鼻科・泌尿器科を併設しており、平日夜19時まで診療を行っている専門の医療機関です。

メディア・記事の監修ドクター:新宿駅前クリニック院長 蓮池林太郎