ヘルペスの再発を繰り返す人へ!症状・経過・予防法と抑制療法とは

ヘルペスは繰り返す!症状・経過・予防策

口唇ヘルペスや性器ヘルペスに一度感染してしまうと、何度も再発を繰り返すという人が多くいらっしゃいます。

病院やクリニックなどに行き、「しっかりと治療を行なったのに……」という方もいるのではないでしょうか。何故、ヘルペスは治療を行なっても再発してしまうのか、どうして繰り返してしまうのか、そんな疑問を持ってしまいます。

ここでは、ヘルペスが繰り返す理由やヘルペスを繰り返さないためのポイント・再発させないための治療について、詳しくご説明していきます。

目次

どうしてヘルペスは繰り返すのか?
ヘルペスが再発した時の症状と経過について
ヘルペスの再発予防のためにできることとは
ヘルペスが再発しない人の特徴について
性器ヘルペスを繰り返す人のための『再発抑制療法』
まとめ

どうしてヘルペスは繰り返すのか?

どうしてヘルペスは繰り返すのか?

口唇ヘルペスは単純ヘルペスウイルス1型、性器ヘルペスは単純ヘルペスウイルス2型というウイルスに感染することで起こるウイルス性の感染症です。1型・2型どちらのヘルペスウイルスも一度感染してしまうと、体内から完全に駆逐することができないウイルスです。

ヘルペスは完治しない

ヘルペスは完治しない感染症です。

現代の医学でも、ヘルペスウイルスを完全に体内から駆除する治療薬・治療方法がありません。ウイルスが身体に残ったままなので、繰り返す「再発」が起こることになります。

ヘルペスウイルスが潜む場所

ヘルペスウイルスは感染部位から体内に侵入すると、身体の中でも奥深い箇所にある神経細胞に潜み、神経細胞の集まりである神経節に数多く潜伏します。

主に人の上半身に感染する単純ヘルペスウイルス1型は三叉神経や肋間神経などに、下半身に感染する単純ヘルペスウイルス2型は坐骨神経などに潜みます。

神経節に潜むから駆除できない?

皆さんも御存知のように、神経細胞はあらゆる部位を司る身体の中でも重要な組織部位です。ヘルペスウイルスは神経細胞に潜むことで、身体の中でも免疫や抗体に攻撃されないポジションを得たといえます。

免疫や抗体に攻撃されないということから、ヘルペスウイルスは体内から駆除できなくなってしまったということになります。

ヘルペスが再発した時の症状と経過について

再発した時の症状と経過について

口唇ヘルペス・性器ヘルペス共に再発する時の前兆・前駆症状に発症部位の違和感が挙げられます。その他にも軽い痒みや痛みなどを伴うことが多いのではないでしょうか。

前兆を自覚する違和感

ヘルペスの感染部位にムズムズ感・チクチク感などの違和感を覚えます。前にも書いているように軽い痒みや痛みが伴ってくると、数日後に本格的なヘルペスの症状である発疹や水ぶくれが発症してきます。

再発した時の症状はコレ

再発した時は発疹と水ぶくれができ始めます。発疹が出始める前には違和感のときよりも強めの痒みや痛みを伴い、発疹ができると痛痒さがひどくなり、水ぶくれがつぶれると初発感染時と同じく、潰瘍化し痛みが強くなります。

経過は初感染よりも穏やか

ヘルペスが再発した時の特徴として、初感染時よりも痒みや痛みの症状が穏やかになることが挙げられます。初感染のときは痒みが強く・痛みが我慢出来ないほどになる方も多くいますが、再発時はこの時のように、我慢できないほどの痒みや痛み症状が発症しないことがほとんどです。

ウイルスの感染源となることも

中には自覚症状は発疹や水ぶくれだけという方も居るので、ウイルスを放出する状態になってから気づくことがあります。つまり、再発時は気づかぬ内にウイルスを出していることがあり、自らが感染源となっていることがあります。

ヘルペスの再発予防のためにできることとは

再発予防のためにできること

ヘルペスに感染したら、繰り返す再発に悩まされるだけではありません。いつ再発するのかと思うと気持ちが落ち込むという方も多いでしょう。

ここからは、ヘルペスの再発予防のためにできることをご紹介していきます。

再発予防策について

ヘルペスウイルスは人間の神経細胞・神経節に潜んでいますが、ウイルスが活性化していなければ、症状を起こすことはありません。ウイルスが活性化すると皮膚症状や神経痛などの痛み症状を引き起こすということです。

つまり、ウイルスを不活性化させておけば症状は発症しないことになります。
ウイルスを活性化させてしまう要因を取り除いていけば、自然と再発予防につながります。

疲労やストレスをためない

疲労やストレスは身体の抵抗力・免疫力を下げてしまうことにつながり、ヘルペスウイルスが活性化する起因となります。

規則正しい生活習慣

規則正しい生活をしていない状態は、寝不足・食事時間のばらつきなどを生み、身体も心も疲弊させる原因となります。身体と心の健康が保てていない場合、人はストレスを感じます。ストレスはヘルペスウイルスにとって、再発のきっかけになります。

食生活を見直す

規則正しく食事を摂取していたとしても、その食事内容が偏っていたら意味がなくなってしまうことも。食事内容は身体の免疫力に大きく影響しています。免疫力をアップさせる食材として、ビタミンの多い緑黄色野菜や果物・青魚、豆類・海藻類などが挙げられます。

添加物が多く含まれる食事や甘いもの・炭酸飲料の摂り過ぎは免疫力を下げるとされているので、注意が必要です。

ヘルペスが再発しない人の特徴について

ヘルペスが再発しない人の特徴

ヘルペスウイルスに感染した人、初感染をした人の中にも再発の頻度が少ない人や、ほとんど再発を起こさない人がいます。

再発しにくい人とは、どんな特徴があるか見ていきます。

ストレスに強い人

ストレスに強い人は身体面・精神面共に強く、ヘルペスの再発を起こしにくいといえます。

ストレスに弱いと免疫力が落ちる

その逆のストレスに弱い状態の人は身体の免疫力が低下し、神経細胞に潜むヘルペスウイルスが活性化しやすくなります。ストレスに弱い人はウイルスにも弱くなってしまうので、心身共に健康を保つことが重要になります。

体力がある人

体力といっても運動ができるなどといった身体能力ではなく、基礎体力がある人のことを指します。日頃から適度な運動を行う・体力を保つ努力をしている人は、ヘルペスウイルスだけでなく、他の風邪などの原因菌にも強いといえます。基礎体力がある人は免疫力・抵抗力共に高いからという理由です。

風邪や病気になりにくい人は再発が少ない

ヘルペスは風邪や他の病気などで、身体が消耗しているときに再発しやすくなります。身体が丈夫で体力がある人ほど、風邪などにかかりづらく、結果的にヘルペスも再発しづらいということになります。

身体に良い生活を実践している人

身体に良い生活を実践している人といって、思い浮かべる人はどんな人ですか?

ここでは、ヘルペスウイルスに強い人に着目してご紹介します。

サプリメントを飲んでいる

ヘルペスウイルスを不活性化させるために効果があるとされる、必須アミノ酸の『リジン』をサプリメントで摂取している人は、正しい飲み方や摂取量を守っていれば、他の人に比べて再発のリスクは低くなっていると考えられます。

このリジンの他にもビタミンB群(ビタミンB6)・適度のアルギニンを摂取することも効果的とされています。

寝不足をしない

寝不足=睡眠不足は免疫力を低くする大きな要因。十分な睡眠を取り、身体も心も休息していれば、抵抗力も下がらずヘルペスウイルスが活性化する隙のない体作りをしていることになります。

細かい体調の変化に敏感になる

もし、ヘルペスウイルスが活性化してきていても、身体の変調にすぐに気がつけたら、再発させてしまっても症状を軽く済ませられます。不調に気づいた段階で、免疫力を高める、医師に受診し治療を始めるなど、初期段階で行動にうつせるからです。

自分の身体と向きあうことが大切

仕事や学業が忙しいから、家事や育児に追われて、など忙しさを理由に自分の身体をケアしていない人ほど、ヘルペスは再発を繰り返し、かえって時間や労力を費やすことに。自分の身体は自分で労り・ケアすることが病気や怪我を少なくすることにつながります。

性器ヘルペスを繰り返す人のための『再発抑制療法』

再発抑制療法について

性器ヘルペスを繰り返し、悩み苦しむ人がいます。

性器ヘルペスは再発の症状がつらいだけでなく、性行為に影響するデリケートな問題も絡んできます。

こんな人におすすめされる

口唇へルペスの単純ヘルペスウイルス1型よりも再発頻度が高いとされる、単純ヘルペスウイルス2型の性器ヘルペス。再発時の症状もつらいかもしれませんが、再発し発症している期間は自らが、ヘルペスウイルスの感染源となる可能性があります。

再発頻度が高ければ高いほど、感染リスクが高まることに。

年に6回以上の再発

単純疱疹は年に1~2回程度再発する可能性があるウイルスです。ですが、その範囲を超える、“年に6回以上再発”をする方には『再発抑制療法』という治療方法が提案されることがあります。

どんな方法なのか?

再発抑制療法は、再発頻度が高い単純ヘルペスウイルス2型による性器ヘルペスに対して適応されます。再発の頻度が、年に6回を超えるような患者が対象です。

ヘルペスの活性化(再発)を未然に防ぐために、症状が出ているときだけでなく継続的に抗ウイルス薬を内服する方法です。

期間はどのくらい?

一般的には、短くて8週間から最大で1年間という長期間掛けます。この期間には個人差があり、医師の指示の下で適切な期間、抗ウイルス薬を内服し続けることになります。

薬剤はなに?

一般名「バラシクロビル塩酸塩」という、抗ウイルス薬「バルトレックス」が使われています。抗ウイルス化学療法剤で、ウイルス細胞内でウイルスのDNAの成長を阻害する働きがあります。ウイルスを成長させないので、ウイルスの増殖を防ぎ・ウイルス自体を大きくしない作用がある薬剤です。

服用方法

1回500mgのバルトレックスを1日1回1錠服用することが一般的で、再発しそうな前兆時には用量を増やすこともあるようです。用量・用法については、専門家である主治医の診断・指示の下で決められたことを必ず守るようにして下さい。

まとめ

ヘルペスを再発させない生活を!

繰り返すヘルペスは初感染に比べると、症状が穏やかになることもあり、「あぁ、また再発した」と軽く考えてしまう傾向にあります。ですが、再発し症状が発症している期間は、ウイルスを放出していることを忘れてはいけません。

自らがヘルペスウイルスの感染経路になり、感染拡大しないように注意が必要。

ヘルペスのつらい再発を繰り返さないためにも、生活習慣の中でできる予防法・対策を確認してみて下さい。ヘルペスを再発させない生活習慣は、他の病気も予防できる健康的なものです。是非、日頃の生活に取り入れて見てくださいね。

まずは専門医に相談を

新宿駅前クリニックでは、皮膚科・内科・耳鼻科・泌尿器科を併設しており、平日夜19時まで診療を行っている専門の医療機関です。

メディア・記事の監修ドクター:新宿駅前クリニック院長 蓮池林太郎