性器ヘルペスかも?自分で感じる自覚症状とは

ヘルペスの症状

性器ヘルペスは単純ヘルペスウイルスの感染によって、外陰部やその周辺に水疱や潰瘍が生じる性感染症(STD)です。
今回は性器ヘルペスについて、その原因や感染経路、初発症状と再発症状の違い、再発させないための注意点など、詳しくご紹介していきます。
ポイントはまず発症させないこと、また、発症してしまっても早期に対策を取ることで悪化を防ぐことが重要とされています。

性器ヘルペスってどんな病気?

性器ヘルペスは、単純ヘルペスウイルス1型(HHV-1)または2型(HHV-2)の感染によって、外性器の皮膚に病変が生じる病気です。
主な感染経路は接触感染で、病変のある皮膚に触れると容易に感染してしまいます。それ以外にも、病変部に触れたタオルなどを介して感染することがあります。

ヘルペスウイルスは一度感染すると、神経の中に潜み、身体の中からウイルスを完全に排除させることはできません。そのため、症状が落ち着いても繰り返し再発することがあります。とはいっても、感染力があるのは病変が生じている時期、つまりウイルス量の活動力が高い時期であり、ウイルスが潜伏している時期ではそれほど感染力は高くありません。また、病変部に触れた人の皮膚に傷や皮疹などのようにウイルスが侵入し、増殖しやすい環境があったり、免疫力が低下している場合には、感染しやすくなるとされています。

ヘルペスの症状には何があるの?

症状は初めて生じる症状「初発症状」と、潜んでいたウイルスが増殖して症状を現す「再発症状」あるいは「回帰発症」とでやや異なります。また、感染してすぐ症状が現れる場合と、感染してもすぐには症状が現れない場合があり、多くの場合は後者です。これを不顕性感染と呼びます。

感染後、症状が出る場合、2~10日ほどの潜伏期間を経て、突然外陰部にかゆみや違和感を伴った水疱(すいほう:水ぶくれ)が複数個出現します。
初めは1~2mm程度ですが、徐々に周囲の水疱と融合して破れ、発症から3~5日ほど経つと、痛みを伴う潰瘍となり、皮膚がただれます。主な病変部は陰茎の先端や胴体の部分ですが、アナルセックスなどで肛門に感染した場合には、肛門周辺にも同様の病変が生じます。その他、足の付け根にある鼠径(そけい)リンパ節が腫れたり、発熱がみられることがあります。症状のピークは発症から約1週間後で、その後徐々に改善していきます。
再発の症状としては、初発と比べると軽く済み、同じように水疱や痛みを伴う潰瘍を形成しますが、1週間程度で治癒します。生じる部位として、多くは初感染と同じ部位になりますが、臀部(でんぶ:お尻)や大腿(だいたい:太もも)に生じることもあります。症状は比較的軽いとはいえ、痛みや活動の制限が生じることで精神的な苦痛を訴える方も少なくありません。

こんな時にはご用心

ヘルペスウイルスは症状が出ない間も神経節に潜んでいます。これが活性化してしまうきっかけは免疫力の低下です。食生活が偏っていたり、寝不足が続いていたり、風邪を引いたとき、ストレスが溜まっているときなど、身体が疲れている場合には免疫力が低下しテシマします。免疫力が低下することにより、ウイルスが増殖する機会を与えてしまうのです。再発を防ぐためには、肉体的にも精神的にもストレスを溜めないことが大切です。
また、パートナー間での感染の多くは、自覚症状がないまま性行為を行うことで感染が成立しているといわれています。パートナーへ感染を広げないためにも、症状がある時は性行為を控え、症状がない場合であってもコンドームを着用することが重要であるといえます。

迷わずに受診しましょう

ヘルペスウイルスは1度感染してしまうと完全に排除することはできません。しかし、治療によってウイルスの増殖を抑え、再発を防ぐことは可能です。つらい症状から肉体的にも精神的にも開放されるため、また感染を広げてしまわないためにも、迷わず受診し適切な治療を受けるようにしましょう。

単純ヘルペスウイルス1型には70~80%、2型には2~10%の日本人が感染していると言われています。

引用:グラクソ・スミスクライン株式会社
上記のように、日本人のうち約7割はHHV-1、約1割はHHV-2に感染しているといわれており、性器ヘルペスは稀な病気ではありません。
陰部にかゆみや違和感が生じたら、早めに医療機関に受診することをオススメします。

まとめ

性器ヘルペスは治らない病気ではありますが、コントロールは十分可能な病気であるといえます。
陰部に痛みが生じることで、日常生活や性生活に支障をきたす他、精神的な苦痛に悩まされることも珍しくありません。自分自身のためにも、パートナーへ感染を広げないためにも、違和感に気付いたら早めに受診するよう心がけていきましょう。

まずは専門医に相談を

新宿駅前クリニックでは、皮膚科・内科・耳鼻科・泌尿器科を併設しており、平日夜19時まで診療を行っている専門の医療機関です。

メディア・記事の監修ドクター:新宿駅前クリニック院長 蓮池林太郎