ヘルペスはどうしたらうつるの?感染経路と予防のための食べ物

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発症するとじくじくとした痛みや水ぶくれに悩まされる感染症、ヘルペス。感染してもなるべく発症させず、ストレスなく毎日を送りたいですよね。

ヘルペスは感染力が強い病気です。
なるべくうつらないように、また、感染してしまったヘルペスを人にうつさないように、ヘルペスの感染・再発や予防をするために必要な知識や方法・情報などをまとめました。

目次

1.ヘルペスはどうしてうつるの?
2.うつさない・うつらないためにできること『感染経路』
3.ヘルペスの前兆が起こる前に!予防策とは?
4.ヘルペスの予防に役立つ食べ物と栄養について
5.ヘルペス予防Q&A
6.まとめ

ヘルペスはどうしてうつるの?

ヘルペスのはどうして移るのか

感染率が強く、国内でも多くの人に感染経験があるとされるヘルペスですが、その感染力の高さは、ウイルス自体の強さと感染経路にあります。

ヘルペスウイルスはどのような感染経路でうつっていくのでしょうか。

ヘルペスは接触感染

ヘルペスには大きく分けて、口唇ヘルペスと性器ヘルペスと呼ばれる2種類があります。この2つは症状が発症する場所が違いますが、感染する原因は同じ「接触感染」によるもの。性器ヘルペス・口唇ヘルペスのそれぞれがどのような感染経路でうつるのかを確認していきましょう。

口唇ヘルペスの感染経路

口唇ヘルペスの感染経路は、主に感染者の患部や、ウイルスが付着した場所からうつる接触感染によるものです。
特に水ぶくれが潰れた時に出てくる分泌液には、ヘルペスウイルスが多く含まれているので、
治療や処置の時にも手を触れないように注意しましょう。

性器ヘルペスの感染経路

性器ヘルペスの感染経路はほとんどが性行為によるものとされています。性器ウイルスは名前通り、性器の周辺に症状が発症するため、性行為によって粘膜・皮膚同士が接触することで感染が広がります。また、オーラルセックスなどによって口唇ヘルペスが性器にうつる、反対に、性器ヘルペスが口や唇に感染するといったパターンも存在します。

ヘルペスウイルスの特徴

人に感染するヘルペスウイルスは約8種類発見されています。それぞれ、感染したウイルスの種類によって症状が発症する部位が異なり、現れる症状が違ったものとなります。ここでは、口唇ヘルペス・性器ヘルペスの原因となる単純ヘルペスウイルス1型と2型について、詳しく説明していきます。

単純ヘルペスウイルス1型

単純ヘルペスウイルス1型は、主に身体の上半身にヘルペスが発症することが特徴的なヘルペスウイルスです。症状が現れる部位は、唇や口の周り、皮膚、顔面と言った部位になります。感染すると水ぶくれや発疹のほかに、初感染の場合は発熱、倦怠感といった風邪に似た全身症状が起こることもあります。

単純ヘルペスウイルス2型

単純ヘルペスウイルス2型は身体の下半身、臀部や性器周辺に症状を発症させるヘルペスウイルスです。単純ヘルペスウイルス1型と同様に、発疹や水ぶくれ、発熱といった症状が発症します。

少し前までは、性器ウイルスは全て単純ヘルペスウイルス2型が原因とされてきましたが、現代ではオーラルセックスなどのセックスの多様化によって単純ヘルペスウイルス1型が性器に感染するケースも認められており、一概にどちらがどちらのヘルペスの原因であると言い切れなくなってきています。

うつさない・うつらないためにできること『感染経路』

周囲の人にヘルペスを感染させないためには

感染力が高いヘルペスだからこそ、感染している人は「人にうつさない」気遣いを怠らず、感染していない人も「うつされない」ための努力を忘れないようにしなければなりません。

無意識の行動で感染してしまうことがあるヘルペスウイルスですが、日常生活であり得る『感染経路』を確認し、感染拡大や感染への予防策としてください。

空気感染はしない!

よく誤解されがちなのですが、ヘルペスは空気感染することはありません。
空気感染は、人が話した時に飛び散った唾液や、咳・くしゃみなどで飛散したウイルスが空気を介して人の体内に侵入することで起こる感染経路を指します。

例え、ヘルペスウイルスに感染している人と話していたり、咳をされたりしてもヘルペスに感染することはありません。

キスでうつるの?

それでは、直接唇が触れ合うキスでは感染するでしょうか?

結論から言えば、キスでヘルペスが感染することがあります。

感染していても症状が発症していない相手と、唇を軽く触れ合わせるだけのキスをしたとしても、それほど感染する確率が高いわけではありません。キスによってヘルペスに感染するケースは、「水ぶくれや発疹などが発症している相手とキスをした場合」や、「粘膜同士を激しく接触されるディープキスをした」場合などが該当します。

お風呂やプールでうつるの?

ヘルペスウイルスは感染力の高いウイルスですが、熱などに弱く生存時間も非常に短いという特徴があります。そのため、お風呂の湯船やプールの水を介してヘルペスに感染することはほとんどあり得ないとされています。

感染することが無いシーンでも十分に予防と警戒をすることが感染を広げないポイントです。

どんなことをしたらうつるの?

そのほかに、どのようなことを行うとヘルペスが感染するのでしょうか。

ヘルペスウイルスは患部や浸出液に触れることで起こる接触感染でうつる病気
そのため、感染者の患部に直接指などが触れ、そのまま自分の口や性器に触ってしまう、皮膚の細かい傷からウイルスが侵入するとヘルペスがうつってしまいます。

接触感染でうつる病気において、最も注意しなければならないのが性行為による感染です。性行為は挿入を伴うものだけではなく、オーラルセックスなどでも粘膜の接触が起こる行為。どんなに注意していても、接触した部位を介してヘルペスが広がる確率が高くなってしまうことになります。

ヘルペスウイルスの感染率

ヘルペスの前兆が起こる前に!予防策とは?

ヘルペスが発症する予兆とは

ヘルペスに感染すると、一定の潜伏期間を経て症状が発症しますが、症状が本格化する前には“前兆”ともいえる身体に予兆が現れます。この前兆を把握しておくことで、より感染を広げない工夫ができるので、ヘルペスに感染している人はどんな症状が現れるのか把握しておきましょう。

ヘルペスの前兆が起こる前に症状を発症させないためには、体内の免疫力を高めることが大切です。口唇ヘルペス・性器ヘルペスの前兆と、ヘルペス発症の予防ポイントをご紹介します。

ヘルペスの前兆について

口唇ヘルペスの場合

口唇ヘルペスの前兆は、唇・口周辺を中心にピリピリとした痛みや違和感、ほてり(熱感)などを感じるようになります。中には身体がだるくなる・発熱を起こすケースもあるので、風邪と間違わないようにしてください。

多くの場合、
前兆が起こってから約半日以内に水ぶくれなどの本格的な症状に移行していきます。

性器ヘルペスの場合

性器ヘルペスの場合も、性器やその周辺にピリピリした痛みや、かゆみを感じるようになります。下半身の倦怠感、しびれなども症状の一つ。

前兆の段階で医師の診察を受けて、治療を行えば症状が軽く済み、治療期間が短縮できるので早めに適切な処置を行うことがポイントです。

予防には免疫力を強化する!

ヘルペスの症状を発症させないために、日常生活で行える予防法は「免疫力を強化する」というものです。ヘルペスは身体が疲れている時、病気で弱っている時に発症しやすいので、健康で強い身体作りを心がけることが最も効果的な予防方法に。

疲労やストレスをためない

免疫力の低下に強く影響するものが、慢性的な疲労や強いストレスです。

これらによって自律神経が乱れると、リンパ球のバランスが崩れ免疫機能が正常に働かなくなり、免疫力が低下する原因なります。仕事や私生活が忙しいと、気付かないうちに疲労を蓄積してしまう、自分でも気付かないうちにストレスをため込んでしまうことがあります。
定期的にのんびりする日を作ったり、楽しいことを思い切りするリフレッシュの時間を作ったりして、ストレスや疲労を身体にため込まないようにしましょう。

規則正しい生活習慣

短い睡眠時間や、不規則な食生活も自律神経を乱す原因となります。

特にバランスの偏った食事は体内で必要な栄養も不足するため、様々な病気の原因にもなります。自律神経が乱れた上に、病気で身体の健康が損なわれてしまうと、免疫力はどんどん下がっていってしまいます。
決まった時間に三食、バランスのとれた食事をすることや、早寝早起きの習慣を心がけるなど、規則正しい生活を行うようにしてください。

身体の抵抗力をつける

何かと体調が崩れやすい方、風邪をひきやすいという方は身体の抵抗力が落ちている可能性があります。

まずは必要な栄養素をしっかりとって
身体を温めることで体内の抵抗力を高めることがポイントです。特に、体温は免疫力・抵抗力に直結しています。体温が1度下がると、身体の抵抗力は30%も落ちてしまうとされています。

寒い時期にはインナーを着用する、夏も冷たい飲み物を飲みすぎないなど身体を冷やさない気遣いをしてみてください。

ヘルペスの予防に役立つ食べ物と栄養について

ヘルペス予防のための食事・栄養バランス

人の身体を作っているのは、日々摂取している食物です。食事によって身体は健康を維持し、生きていくための活力を生み出しています。
ヘルペスの予防にも、食事は影響を与えます。

それでは、ヘルペスにかかってしまった時に早く治せる食物と、栄養サプリについてみていきましょう。

早く治すための食材

まずはヘルペスの治療や予防に効果的な食材を2つご紹介します。ヘルペスの治療に重要なのは身体に力をつけて免疫力を高める栄養と、ウイルスの活動を抑える抗菌・抗ウイルス成分が豊富だということ。

この2つの条件に当てはまるのが、ここにご紹介する食材です。

ニンニク

ヘルペスに効果絶大とされている食品が、「ニンニク」。

ニンニクに含まれている抗菌・抗ウイルス成分の中でも、アリシンと呼ばれる成分はヘルペスの活動を抑制しするとされています。

さらに、ニンニクは身体の代謝をアップし、免疫力を上げることでも知られる食べ物です。元気を出したい時にはニンニク料理ともいわれているので、ご存じの方も多いかもしれません。

はちみつ

はちみつは、抗菌作用が期待できる食材です。

古来より、はちみつは天然の傷薬と言われるほど鎮静効果や炎症への効果が高い食材とされてきました。ヘルペスの疼くような痛みや腫れにも効果が期待できそうです。

はちみつのなかでも、特にマヌカハニーと呼ばれる種類のはちみつはヘルペスの治療に適しているとされています。

さらに、就寝前にスプーン1杯のはちみつを摂取すると、血中のブドウ糖濃度が安定し睡眠ホルモン「メラトニン」の生成が活発に行われるようになるためより良質でリラックスした睡眠ができるようになります。

ストレスを感じ、疲れている時にははちみつを摂取すると、自然で身体に良い眠りが期待!

予防はサプリでも!?栄養素についてご紹介!

サプリメントで補給できる栄養素について解説していきます。

サプリメントは不足しがちな栄養を手軽に補える健康の味方ですが、早く効き目を感じたいからと言って指定された量よりも多く摂取してしまうと、反対に体調を崩す原因となってしまう恐れがあります。サプリメントを生活に取り入れる際には、用法用量を守って飲むようにしてください。

リジンを摂取

「リジン」は必須アミノ酸の一種で、たんぱく質を作り出すために欠かすことができない栄養素です。
リジンは体内でたんぱく質の構成をし、ブドウ糖を代謝するなど様々な活躍をしますが、その活動の一つに、体内に侵入したウイルスや細菌類に対する抗体を作るということも。

そのため、リジンを一定量摂取すると体内でウイルスの抗体が多く作られ、免疫力が高くなり、ヘルペスの再発を防げるようになるとされています。

リジンの1日の推奨摂取量は成人で2100mgとさていますが、日常的な食生活でこの摂取量を常に満たすというのは簡単なことではありません。リジンを利用してヘルペスを治療・予防をする際にはサプリメントを上手に活用すると良いでしょう。

ビタミンB群(B6)摂取を

リジンが体内で効率的に代謝されるには、ビタミンB群の中でもビタミンB6という栄養素が不可欠。

リジンを飲んでいてもヘルペスの治りが遅いと言った方は、ビタミンB6が不足しているのかも……。

成人のビタミンB6必須摂取量は1日約1.3mg。ビタミンB6は鶏肉や魚などに豊富に含まれているため、日常生活の食事に取り入れると良いでしょう。

アルギニンに要注意

疲労を回復し、免疫力の低下を防ぐアルギニンと呼ばれるアミノ酸があります。

アルギニンは少量ならば身体を元気にしてくれるため、免疫力が必須のヘルペスにも効果が高いとされていますが、取り過ぎは禁物
アルギニンの摂取量がリジンの摂取量を上回ってしまうと、アルギニンはヘルペスウイルスの活動まで活性化させてしまいます。アルギニンはナッツ類や大豆、エビなどに多く含まれています。これらの食材が好きな方はアルギニンの摂取量に気をつけるようにしましょう。

ヘルペス予防Q&A

ヘルペスのQ&A

リップクリームを使ってもいいの?

ヘルペスの治療という観点からみると、リップクリームは効果があるものではありません。ヘルペスの治療用に処方される軟膏を使用してください。

どうしても乾燥が気になる場合は患部を避けて使用することは可能です。

ヘルペスの予防注射はないの?

ヘルペスウイルスの一種によって発症する水痘・帯状疱疹のワクチンは存在します。しかし、ヘルペスの原因菌である単純ヘルペス1型・2型のワクチンは現在時点ではまだ開発されていません。

ヘルペスが発症している時にお酒を飲んでも平気?

健康に被害を及ぼすような大量な飲酒をしない限り、アルコールを摂取しても問題はありません。しかし、飲酒をすることで血流が促進され、炎症症状が悪化することがあります。ヘルペスの症状が発症している時の飲酒は控えておいたほうが良さそうです。

まとめ

ヘルペスは感染力が非常に強く、ウイルスに触れることで簡単に体内に侵入してしまいます。しかし、ウイルス自体の生命力はそんなに高くないので、親しい人にヘルペスの感染者がいたとしても、粘膜接触や患部への接触にさえ気をつけていればそこまで神経質になることはないでしょう。

また、ヘルペスにかからない、再発しないためにはバランスのとれた食事と生活習慣を保ち、身体の免疫力を高めることが一番の予防策。

もし、それでもヘルペスに感染してしまった、症状が再発してしまった場合には、病院・クリニックなどの医療機関に行って、専門家である医師の指示の下、きちんと治療を行ってくださいね。

まずは専門医に相談を

新宿駅前クリニックでは、皮膚科・内科・耳鼻科・泌尿器科を併設しており、平日夜19時まで診療を行っている専門の医療機関です。

メディア・記事の監修ドクター:新宿駅前クリニック院長 蓮池林太郎