亀頭と包皮が赤い!異変を感じた時にしてはいけない事5選

包皮が赤い

包皮が赤いということに気づいたとき、まずどんな行動をしますか?
自分でゴシゴシ洗う。家族や友人に相談する。専門診療を受ける。不安を感じた時の行動は人それぞれかと思いますが、個人でできる洗浄以外のことを行う人はかなり少ないのが現実のようです。

その理由の9割は「恥ずかしさ」です。
包皮の疾患の特徴として重症化や再発が多いことがありますが、恥ずかしさから専門診療を受けずに次第に重症化したり、再発を繰り返してしまうのです。
病気はなんでもそうですが、何となくの処置や友人や家族からの受け売りは誤解である場合も少なくありません。逆に言えば正確な知識と診断があれば、重症化や再燃を防ぎやすい疾患でもあるのです。
専門医の受信をしていただくのがベストですが、この記事では包皮が赤いと気づいたときに、何に気をつけてどんな行動をとればよいのかを書いていきます。

亀頭や包皮が赤くなる理由とは?

全身のどこの皮膚でも、皮膚表面が赤くなるというのはその部位に炎症が起きている可能性があるということです。
よって亀頭や包皮が赤くなる原因の多くは、その部位の炎症からくるケースが多く、病名で言うと「亀頭包皮炎」といいます。

包皮の部分の炎症が最も多いのですが、亀頭と包皮炎が同時のことも少なくありません。
こういった炎症を起こすには細菌やウィルスの存在があります。
亀頭包皮炎の原因となりやすいのは、カンジタと黄色ブドウ球菌や大腸菌などの細菌感染です。

成人の場合に最も多い原因はカンジタで、発症すると白い垢のようなものが付着するのが特徴です、カサカサと乾いてくる人もいます。
カンジタの場合はカンジタ膣炎を持っている女性からの感染も少なくありませんが、カンジタ自体は実は常在菌でどこにでもいる菌なので、性行為が原因であることばかりではありません。

その他感染の原因として、包茎の場合は、亀頭周囲が常に湿潤な環境にあるためカビが生えやすくなります。カビが原因の場合はかゆみが強く、特に子どもの場合は知らずに掻いてしまって炎症をひどくすることが少なくありません。

亀頭周囲はどうしても不潔になりやすい部位です。性行為や自慰行為・合わない下着で傷がつく、包茎で十分に清潔にできないなどがあってそこに不潔な環境が重なって感染してしまう、ということになります。

感染を起こす原因菌として多い黄色ブドウ球菌は傷など弱っている部位でしか暴れない弱い菌ですし、大腸菌はいわゆる便からの感染です。つまりある程度の清潔を保っていれば、怖くないとも言えるのです。
ただ、逆に石鹸などを使って洗いすぎでも傷がついたり、常在菌同士で皮膚表面のバランスを整えている状態を壊してしまって感染を起こすことがあります。
他に、全身的に細菌感染しやすいのは免疫力が落ちてしまっている状態になる糖尿病や、免疫不全症候群、また疲れて体力が低下しているなどでも発症することがあります。

赤み以外の症状とは

亀頭周囲炎は亀頭周囲の赤みやかゆみで気づくことが多くあります。
包皮は柔らかく薄いので、かゆみより痛みを感じることもあります。炎症による腫れが強くて、水膨れのように見えることもあります。
原因菌により、カンジタのように特徴的な症状が出る場合もありますが、いずれにしてもひどくなるとただれたり膨隆したブツブツした湿疹のようなものができたりします。
痛みやかゆみなどは個人差があることが多いですが、経過が長くなると強くなってきて、あまり放置が長いと水ぶくれになったり、膿んでくることがあります。

自己判断による危険性について

亀頭包皮炎を難治化させてしまう原因として最も多いのは、前述したように恥ずかしさです。
恥ずかしさで受診は出来ないものの、痛みやかゆみがあるので自己判断で処置してしまうことは少なくありません。しかし、これこそが難治化させてしまう最大の原因なのです。

亀頭包皮炎の原因はカンジタや細菌感染などがありますが、起きている現象は同じような状態だとしても治療方法は違うのです。
細菌感染には抗生物質が効きますが、カンジタの場合は真菌という菌が原因なので抗真菌剤を使います。カンジタが原因の時に抗生物質入りの市販の軟膏などを多用してしまうと、さらなる感染を引き起こすこともあります。

また糖尿病などの全身病がベースにあれば、その治療と並行できるように治療をすすめる必要がありますし、同じ原因菌でも重症か軽症かによって薬は変える必要があります。
間違った治療は、なかなか治らないばかりでなくかえって違う病気を招いたりする危険もあるのです。専門家による適切な診断により、適切な治療をすすめることが非常に重要です。

こんなことに注意!NG行動5選

①かゆいのでかゆみ止めを使う

市販のかゆみ止めは様々あります。蚊に刺された時のようなかゆみ止めを使う人はさすがに多くは無いと思いますが、亀頭周囲のかゆみをとります、と謳った軟膏などを使ってしまうケースもあるようです。確かに一時的に痒みはとれるようですが、これはかゆみに麻酔をした状態に過ぎず、原因を治療したわけではありません。
自覚症状だけ抑えてやり過ごしているうちに、重症化してしまう可能性が高いのでNGです。

②石鹸でゴシゴシ洗う

清潔にしておくことは必要なのですが不潔にしていたせいだと思って洗いすぎると、傷ができてさらに感染拡大する可能性があります。ぬるま湯で軽く洗い流す程度にするのがベターです。

子どもの場合など、赤みが出てから包茎を治そうとして親が処置したりすると傷つくだけのことがあります。赤みが出たら無理な処置はしない方が良いでしょう。

③市販薬で処置する

① で挙げたかゆみ止めもそうですが、細菌が原因だと思い市販の抗生物質入りの軟膏を利用したり、カンジタと自己判断して真菌用を謳った軟膏を使うのは危険です。
市販の薬の含有成分は医療用より少ないですが、それでも副作用はあります。
あくまでも専門医の診断の元で薬は使うことが大切です。

④保管しておいた軟膏を使う

これもよくあることなのですが、亀頭包皮炎は再燃しやすい病気です。
そのため軟膏を多めにもらっておいて再燃するたびに使う、という人がいますが再燃するたびに受診して処方してもらうべきです。炎症の原因は違う可能性もありますし、保管しておいた薬の期限が切れているかもしれません。
また再燃を繰り返す人はその原因も考える必要がありますので、やはり受診した方が良いのです。

⑤性行為をする

移し移されるという交差感染を起こしてしまい、治りづらくなります。症状が良くなり、医師から感染の危険性が無いと判断されるまでは性行為は控えましょう。

今、自分でできることがあります

ここまで繰り返し述べてきた通り、できることはまず専門機関の受診です。
自己判断で軟膏などを使ってしまうとかえって治りづらくなる可能性があります。
受診するのは泌尿器科になります。恥ずかしいという思いが強いときは、少し離れた病院や、泌尿器科だけではなく、複数の診療科目がある病院などでも良いのでまずは受診をおすすめいたします。
医師や看護師は慣れていますので気にせず、人に移したりする前に受診しましょう。

まとめ

亀頭や包皮の病気は大人より子どもの方がこじらせてしまうことがあります。
やはり恥ずかしいということからで、ある程度大人とお風呂に入らなくなったくらいの子どもがひどくなって、いよいよの状態で受診してきたりします。
思春期や20代くらいの男性だとやはり素直に受診するのはためらうかもしれません。ただ一回受診してみれば分かりますが、医師や看護師の前で脱ぐのはほんの1分もありません。診てすぐに分かれば5秒程度ですし、検査してもその程度です。
それで「はい。これ塗って、また○日後に来てね」などと言われてトータル数分で終わりとなり、意を決して行ったのに気が抜けた、という結果になるはずです。
早期に適切な治療をすれば綺麗に早く治ります。ぜひ、早めの受診をお勧めします。

まずは専門医に相談を

新宿駅前クリニックでは、皮膚科・内科・耳鼻科・泌尿器科を併設しており、平日夜19時まで診療を行っている専門の医療機関です。

メディア・記事の監修ドクター:新宿駅前クリニック院長 蓮池林太郎