男性器の包皮にかゆみを感じたら……考えられる病気とは?

包皮のかゆみがある場合

男性器の包皮にかゆみを感じた場合、どう行動すれば良いのでしょうか。このような症状が出た場合、普段と違うことが起こり、ましてや陰部のため不安を感じてしまう方も多いといいます。
本記事では、包皮にかゆみを感じた場合に気を付けること、原因となる病気、放置することで何が起こるのかを解説しています。
包皮のかゆみは場合によっては重篤な疾患につながることもありますので、本記事で包皮のかゆみの原因と適切な対処法について参考にしてみて下さい。

包皮のかゆみを感じたら

1-1. 触らない

亀頭や包皮は非常にデリケートな部位であり、触ることで患部を傷つけ、症状を悪化させてしまう恐れがあります。
かゆみ自体とても気になると思いますが、直接触ることは避けましょう。

1-2. 過度に洗わない

過度に洗うことで、症状を悪化させてしまう恐れがあります。
皮膚には、目に見えない細菌が何種類も住んでおり、これを常在菌と呼びます。
常在菌は互いにけん制し合い、絶妙なバランスの上で共生しています。この常在菌はただ皮膚に住んでいるだけでなく、外部の有害な菌が皮膚の上で繁殖しないようにバリアの働きもしています。

もし、石鹸で皮膚を過度に洗ってしまうと、常在菌の一部が死に、共生バランスが崩れるとともに外部の有害な菌に対するバリア機能も無くなってしまいます。
その結果、常在菌の一部が異常繁殖したり、包皮に有害な菌が繁殖するようになり、かゆみの症状を悪化させてしまう可能性があります。
従って、包皮にかゆみを感じる場合は石鹸やボディソープなどはむしろ使わず、ぬるま湯などで優しく洗い流す程度にしてなるべく患部を刺激しないことが大切です。

1-3. 医療機関を受診する

包皮にかゆみを感じたら、すぐに医療機関を受診しましょう。
原因は診察してみないと分かりませんが、放置すると症状が悪化して包皮のかゆみだけで済まなくなる可能性もあります。

包皮にかゆみを感じる原因

包皮にかゆみを感じる原因は、包皮に細菌が入り込み、炎症を起こすからです。そもそも包皮は非常に柔らかくて薄い組織なので、細菌が入り込みやすくなっています。
特に包茎の場合は汚れが包皮に溜まりやすく、細菌も繁殖しやすい状態になっていますので、こういった環境のもと最近が包皮に入り込みやすくなります。
細菌自体は包皮にできた小さな傷から入り込みますが、原因の多くは性行為、洗い過ぎ、下着とのこすれ、栄養不足などによる皮膚の荒れ、などで包皮に傷がついた時に細菌に感染します。

包皮にかゆみを感じる病気について

包皮にかゆみを感じる病気は『亀頭包皮炎』と『皮膚カンジダ症』が代表的です。

2-1. 亀頭包皮炎

亀頭包皮炎は亀頭や包皮が赤くなり、かゆみを感じる病気です。
包皮の中で雑菌が異常繁殖することで炎症が起き、かゆみを生じさせ、その他の症状としてはひりひりと痛みを感じることもあります。
亀頭包皮炎は炎症を抑えるステロイド剤を塗ることで治療しますが、症状がひどい場合は、異常繁殖した雑菌を殺すために抗生物質を服用・投与する場合もあります。

2-2. 皮膚カンジダ症

皮膚カンジダ症は性病の一種で、亀頭や包皮が赤くなり、かゆみを感じます。
皮膚カンジダ症はカビの一種であるカンジダ菌が皮膚で異常繁殖し、炎症を起こすことでかゆみを引き起こすといわれています。

カビならば石鹸で洗い流したり殺菌すればよいと考える方もいるかもしれませんが、カンジダ菌は石鹸で洗ったくらいでは皮膚からいなくなったりしませんし、殺すこともできません。
逆に石鹸は皮膚に住んでいる常在菌を殺してしまいますので、カンジダ菌が常在菌のいなくなった場所で繁殖してかゆみの症状を悪化させる恐れがあります。
皮膚カンジダ症と診断されたら、抗真菌剤を患部に塗って治療します。

性病ではない病気『亀頭包皮炎』

亀頭包皮炎というと、その名前のイメージから性病の一種と考えられがちですが、実は性病ではありません。
亀頭包皮炎はあくまでも雑菌による皮膚の感染症で、黄色ブドウ球菌や大腸菌などそこら中にいる雑菌でも引き起こされます。

性病の皮膚カンジダ症の原因菌であるカンジダ菌はそれら雑菌の一種ですが、性行為で感染しやすいためにカンジダ菌による亀頭包皮炎は特別に皮膚カンジダ症として性病に分類されているのです。
実はカンジダ菌は常在菌の一種で、免疫力が極端に低下したりしていると性行為が無くともカンジダ菌が原因の亀頭包皮炎になることがまれにあります。

要注意!亀頭包皮炎を放置しない

亀頭包皮炎は放置してはいけません。
亀頭包皮炎の症状が軽く、免疫力が十分であれば自然治癒する可能性もあります。
しかし、自然治癒せずに雑菌が包皮内で繁殖してしまうと、包皮のみならず尿道やリンパ管に入り込み、そこで繁殖を繰り返して炎症を引き起こします。
炎症はかゆみや痛みだけでなく、陰茎がんに発展する可能性もある恐ろしい症状です。
また亀頭包皮炎の原因となった菌によって様々な症状を引き起こすことがありますので、たかがかゆみと放置せず、気付いたらすぐに医療機関を受診することが大切です。

まとめ

包皮にかゆみを感じたら亀頭包皮炎を疑いましょう。
亀頭包皮炎は雑菌が包皮の中で繁殖して炎症を起こしており、放置するとさらに雑菌が繁殖して重篤な疾患に発展する可能性がある恐ろしい病気です。
多くの病気に当てはまることですが、亀頭包皮炎は早期に治療すれば短期間で、後遺症も無く完治できます。
時間と費用を最小限に抑えるためにも、亀頭包皮炎の疑いがあればすぐに医療機関を受診し、治療を始めましょう。

まずは専門医に相談を

新宿駅前クリニックでは、皮膚科・内科・耳鼻科・泌尿器科を併設しており、平日夜19時まで診療を行っている専門の医療機関です。

メディア・記事の監修ドクター:新宿駅前クリニック院長 蓮池林太郎