「悪い病気かも……」金玉の痛みに悩んでいる人へ!原因など”まとめ”

金玉の痛み

金玉には精巣、睾丸や陰嚢などの別名があり、男性にとって非常に大切な器官の一つです。神経が集中していることから痛みを感じやすく、病気や怪我をすると日常生活に支障をきたすほど痛みを感じる場合があります。悪化することで痛みがさらにひどくなることもあるため、早めに治療を受けるのが重要になってきます。

知っているようで知らない。金玉とは?

金玉にはさまざまな名称があり、それぞれ意味合いが微妙に異なります。

・精巣

精巣は子を作るための器官であり、皮の内側の部分にあたります。精子を作るためにはさまざまな栄養素が必要になることから、血管と神経が集中しており、痛みを感じやすい原因となっています。皮の内部に収まっているため、見た目では異常を感じられないケースがあり、病気になっても気付くのが遅れる場合があります。

・睾丸

睾丸は精巣と同じ意味ですが、医学用語以外にも使われます。人間以外の睾丸は、食材やサプリメント、主に漢方などに利用されており、精力剤として使用されることがあります。

・陰嚢

陰嚢は精巣を包む皮の部分を示しています。精子を守るために体温を下げて調節する役割があり、汗腺が多く汗を分泌しやすいという特徴があります。陰毛が生える事や汗腺が集中していることから、雑菌が増殖する原因になりやすく、清潔に保つ工夫が必要になります。

「金玉」はこれらの部分や意味をすべて含むのとされています。

金玉の病気:精巣上体炎

精巣上体炎は、精子の通り道である精巣上体と呼ばれる部分が炎症を起こした状態です。若年層では性病などが原因となり、尿道から雑菌が侵入するケースがほとんどになっています。高齢になってくると結石などによる傷が原因となることが多くなっています。
初期症状として、精巣付近の軽い痛みから始まり、進行するにつれて、範囲が広がっていきます。激しい痛みと共に熱が生じるのも特徴の一つになっています。最初は睾丸が熱を持ち始め、やがて体全体の発熱に繋がります。放置することで足位の付け根などまで痛みの範囲が広がる場合もあるため、早めに治療を受けるのが必要になってきます。
免疫力が低下している場合や、糖尿病の治療薬を飲んでいる場合などは、症状が悪化しやすく、最悪の場合には生命にかかわることもあります。
急性精巣上体炎の治療法として、抗生物質を利用すること、睾丸を冷やすことなどが中心になります。性感染症が原因の場合は性感染症自体を治す必要があるため、治療に時間が掛かる場合があります。

金玉の病気2:精巣炎

精巣炎は睾丸炎とも呼ばれ、精巣がウイルスや細菌に感染し、炎症を起こすことで発症します。激しい痛みを伴う急性精巣炎と、ほとんど痛みを感じずゆっくりと症状が進行する慢性精巣炎に分けられます。
急性精巣炎の特徴は急激に症状が進行し、痛みと腫れを伴うことです。高熱や発赤を伴うことがあります。主な原因はウイルスで、おたふく風邪と共通のウイルスとされています。そのため、おたふく風邪にかかったことがある、成人の約30パーセントが発症するとされています。
慢性精巣炎はウイルスだけでなく細菌が原因となることがあります。症状がゆっくり進み、痛みが少ないため自覚症状がないことがあります。徐々に陰嚢が腫れていくため、進行して大きくなってから気づくこともあります。
精巣炎の共通の特徴として、炎症が原因となって、「無精子症」になるなど、生殖機能に大きなダメージが残る場合があることです。異常を感じた場合には、早めに泌尿器科で診察を受ける必要があります。
治療はウイルスや細菌の種類によって異なります。しっかりと休息をとるなどの対処療法や、抗生物質を利用して、患部を冷やすなどの治療を組み合わせる場合があります。

金玉の病気3:陰嚢水腫

陰嚢水腫とは、精巣の周りに液体が溜まり腫れあがることで起こります。身体の構造上、赤ちゃんなどに発生することが多く、稀に成人でも発症する場合があります。本来閉じるべき器官が閉じず、余分な水分が出入りすることで発症します。子供の頃は自然に吸収されてなくなる可能性もありますが、大人になって発症した場合には、検査や治療が必要になります。精巣自体への影響はなく、痛みはないものの、水分が溜まり、運動の邪魔などになるなどの場合には治療が行われます。
主な治療は外科手術を用いたもので、切開手術の他に針を用いて吸引する方法もあります。

金玉の病気4:精巣捻転症

精巣捻転症は、下腹部と精巣とをつないでいる精索がねじれてしまうことによって起こります。精索がねじれてしまうことによって、精巣の血流がとだえてしまい、精巣が壊死を起こす危険性があります。男性の全てに起こり得る症状ですが、20代以下に多くに見られるとされています。精巣上体捻転・睾丸垂捻転ともいわれています。左右差では、左側に若干、多く見られています。壊死を起こす危険性があることから、6時間以内に手術が行われます。症状は下腹部から金玉までの痛みや、炎症となっています。精索がねじれて血流がとだえることから、金玉にうっ血症状を呈します。その他、吐き気や便秘などの腹部症状を呈することがあります。
精巣に異常を感じた場合には、速やかに泌尿器科専門医を受診することが、最も重要で、金玉の壊死を防ぐことにつながります。検査方法として、超音波検査・シンチグラフィーなどで血流の状態をみます。金玉(精巣)が壊死した場合には、摘出手術が行われます。

とにかく痛い:外的損傷(精巣外傷)

転んでしまったり、どこかにぶつけたりなど、激しい衝撃を受けると金玉に傷がついてしまう場合があります。精巣は様々な保護機能で守られていますが、激しい衝撃を受けると損傷する可能性があり、血管が切れて出血するなどの異常が出てくる可能性があります。場合によっては手術が必要になることがあるため、安静にしても治らない場合には、早めに泌尿器科などで検査をしてもらう必要があります。
治療法は安静にして経過を見るのが一般的ですが、明確に内部の出血などが確認された場合は手術による縫合や摘出が行われる場合があります。痛みが激しい場合は、金玉だけでなく股の骨などにもダメージが及んでいる可能性があるため注意が必要です。

まとめ

ここに挙げた以外にも、精巣腫瘍やなども考えられます。金玉の痛みや異常は、見た目だけで病気か判断できない場合があります。男性によって、金玉は大きさや痛みの感じ方が異なるため、比較が難しい場合があるからです。ただし、金玉に関する病気は生殖機能に大きく影響し、性生活や日常生活に大きな影響を及ぼすことがあります。
自然治癒しないものが多いため、早めに病院で検査を受け治療することが大切になってきます。

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メディア・記事の監修ドクター:新宿駅前クリニック院長 蓮池林太郎