コンドームで性病は予防できるのか?その有効性とウイルスの感染力

コンドーム

性病の多くは、粘膜同士の接触で感染する『接触感染』のため、コンドームをつけることで多くの病気の感染予防ができるとされています。
不特定多数の男性接触したことがある女性(性風俗で働く女性など)と性交渉をする場合には注意が必要とされています。

性感染症の種類

性感染症(STD)にはさまざまな種類があります。代表的なものとして、クラミジアや淋病・HIV感染症・梅毒などが挙げられます。最近では、薬物療法による症状のコントロールが可能になりつつあり、すぐに死につながる病気ではなくなってきています。
日本でもっとも一般的な性感染症は、クラミジアと淋菌だといわれています。クラミジアと淋菌は、非常に感染力が強く、自覚症状がない人が多いのが特徴となっています。不妊治療の過程で初めて感染していることが判明するケースも多く、特に注意が必要な性病であるといえます。

予防のための有効性

性感染症のほとんどは、粘膜で菌やウイルスが繁殖して感染症を起こし、他の人の粘膜と接触することが感染経路となって、感染を起こします。菌やウイルスは乾燥に弱いものが多いため、粘膜以外の皮膚などに触れても、感染しないことが多くなります。そのため、コンドームによって粘膜を保護することによって、主要な性感染症予防が可能になってくるのです。
コンドームを正しく着用・使用することで、感染のリスクをほぼゼロにできる病気も多いとされています。

それでも感染する可能性とは

コンドームの性病予防効果は高いものの、使い方を間違えると感染を招く恐れがあります。
まず、感染は膣に挿入した時に起きるのではなく、粘膜同士の接触が起こった時に発生します。セックスをする際には、事前にコンドームをつけるのが前提となってくるのです。
また、十分に勃起した状態でコンドームをつけることが重要で、中途半端な状態でつけてしまうと、コンドームがずれて、分泌物が出る危険性が高く、感染の原因となってしまいます。
ローションなどを使った特殊なプレイにも注意が必要で、コンドームが破れる可能性が高まります。コンドームが破れてしまうと、予防効果が失われ感染リスクが高まるため、製品の材質や注意書きを確認することも大切です。
射精後には、すぐにペニス(男性器)を抜くことも重要です。ペニスのサイズが小さくなれば隙間ができ、その隙間から性病に感染することがあります。性器以外にもお尻や口、喉などに感染するタイプの性病もあります。もちろん、膣分泌物にも注意が必要です。
つまり、オーラルセックス(フェラチオ)やアナルセックスなどを行う際にも注意が必要になってくるのです。
毛じらみや梅毒、ヘルペスなどは、陰毛や皮膚が接触が感染ルートになる可能性があります。コンドームに覆われた部分以外に感染する性病などは、コンドームでは防げないという点にも、注意が必要です。

感染力の強いウイルス

コンドームで防ぐことが難しく、非常に感染力が強いウイルス性の性感染症に、性器ヘルペスが挙げられます。口唇などに感染することがあり、水ぶくれのような症状が出ることでも知られています。粘膜だけでなく皮膚からの接触で感染することがあり、痛みを伴うことが多いのが特徴となっています。
放置しても治ることがありますが、早めに治療をすることが重要になります。再発の可能性が高く、性器以外にも感染を広げてしまう可能性があるため、非常に危険性が高いウイルスなのです。

尖圭コンジローマも皮膚から感染する恐れがあるウイルスです。性器周辺や肛門の周辺に、鳥の冠の様な、できもの(ぶつぶつ)=病変部が出来てしまいます。放置するとイボのサイズが大きくなり、症状が悪化する可能性があります。

ウイルスではないものの、感染力が非常に強いのがクラミジアと淋菌です。コンドームをつけずに感染者と性行為を行った場合は、まず感染を疑い、検査を受けることが重要になってきます。

検査でわかる感染症

感染症は病院の検査で、簡単に調べることができます。
尿や精液、血液などを採取し、分析することで、何の疾患に感染しているのかわかるのです。種類によっては、分析までに、多少時間がかかるケースもありますが、これは検査機関にサンプルを送って調べる必要があるからです。性病専門のクリニックの場合は即日結果が出る場合もあります。

通販で性感染症検査キットなども販売されています。ですが、この検査キットを使用するという方法では、判定できる性病は一部であり、郵送などを経るため、検査結果が出るまで時間がかかります。すでに症状が出ている場合には、泌尿器科や性病科(性感染症科)などの医療機関で検査と治療を受けるのがよいでしょう。
エイズやクラミジアなどの主な性感染症は自治体の性病検査で調べることもできます。ですが、受けられる時期が限られる場合がほとんどで、結果が出るまでに時間がかかります。料金は無料であるものの、早く結果を出し、治療したい場合には、不向きであるといわれています。

まとめ

コンドームを使用することは、性病感染症予防に非常に有効で、多くの病気を予防することができるとされています。
コンドームをしていても、感染する可能性がある性病については、特徴的な症状が出るためことが多いので、異常を感じた場合には、性行為を避けた方が良いということになります。
仮に気づかずに性病に感染してしまった場合には、早めに泌尿器科などを受診して、検査を受け治療を開始することが重要です。
自分が感染源となり、他の人(パートナー)にウイルスを広めてしまう可能性があるので、しっかりと治療し、予防することが大切なのです。

まずは専門医に相談を

新宿駅前クリニックでは、皮膚科・内科・耳鼻科・泌尿器科を併設しており、平日夜19時まで診療を行っている専門の医療機関です。

メディア・記事の監修ドクター:新宿駅前クリニック院長 蓮池林太郎