コンジローマの潜伏期間について!感染から発症までどのくらい?

コンジローマの潜伏期間は?

ヒト乳頭腫ウイルスが原因で起こるコンジローマと呼ばれる性感染症(STD)は、症状がグロテスクな性器周辺のイボであるため、比較的知名度が高い性病の一つです。
見た目のインパクトが強い病気ですが、実際に発症するときの期間はどのくらいなのか、感染力は強いのかなどはあまり知らないとういう方も多いのではないでしょうか。
ここではコンジローマの発症期間や感染力、感染しやすい時期などについて見ていきましょう。

感染してから発症までの期間は?

潜伏期間には3週間~8ヶ月と個人差がある

尖圭コンジローマは感染してから、病状が現れるまでの潜伏期間が比較的長い性感染症です。一般的には平均1ヶ月~3ヶ月の間にイボなどの症状が現れると言われていますが、早ければ3週間から、潜伏期間が長い場合は8カ月以上も自覚症状が現れないこともあります。
この期間の差は、本人の免疫力などや感染箇所によって幅広く、確実にこの程度の潜伏期間があるとはいえない病気なのです。

そのため、例え症状が発覚したとしても、感染源がその時性行為を行っている関係のパートナーではなく、以前性行為を行った相手である可能性もありえます。

免疫力が強い人は発症しない可能性も

コンジローマはヒト乳頭腫ウイルスに感染することによって発症する性感染症です。HPVやヒトパピローマウイルスとも呼ばれるこのウイルスはとても感染率の高く性交渉のある男性の約6割に及び、女性に至っては約8割以上が1度は感染経験があり、子宮頸がんのリスクとなるのです。
しかし、HPV感染者が全員コンジローマを発症するかといえばそうではありません。
本来、このウイルスは感染力こそ高いものの力はそこまで強くなく、人が本来持つ免疫力によって自然に体外に排除されていきます。そのため免疫力がしっかりと働いていればHPV感染したことすら気付かず、ウイルスが消えてしまっているということもあり得るのです。

潜伏期間でも移るの?

症状が出ていなくても感染力はある

潜伏期間中や、治療して症状が無くなった後でも、ヒト乳頭腫ウイルスが体内に残っている人と性行為を行った場合はウイルスに感染してしまう恐れがあります。

特に、症状が出ない潜伏期間は感染者本人もコンジローマに感染していることに気づいてない場合が多いので、深く考えず性行為をしてしまい病気を拡散してしまっている場合もあります。
そういった無意識の感染を防ぐために、性行為の時にはなるべくコンドームを装着するように心がけましょう。コンドームをつけても完全にヒト乳頭腫ウイルスに感染しなくなるわけではありませんが、その確率は何もつけていない状態よりは格段に低くなるでしょう。

感染力は症状が現れてからの方が強い

コンジローマが発症し、陰部にイボが発症すると感染率も高くなる傾向にあります。
これは形成されたイボやその周辺の皮膚にもウイルスが発生するため感染経路が増え、たとえコンドームをしていたり、直接的な性行為を行わなくても感染してしまう可能性が出てくるからです。
イボの発症箇所は陰部から肛門周辺まで範囲が広く、ウイルスに触れることなく性行為を行うのは不可能に近いでしょう。

検査はいつ頃すればいいの?

症状が出る前の検査は難しいのが現状

コンジローマは潜伏期間中の自覚症状が無く、感染していることに気づきにくい性病です。そのため、検査で発見されるケースは少なく、またいつごろ検査したらいいかという指針も作りにくくなっています。
コンジローマの検査をするのは、肉眼でイボが確認できるようになってからでないと難しいというのが現代医療の限界なのです。

コンジローマの検査方法

イボが肉眼で確認できるようになると、大抵の場合、その見た目の特徴からコンジローマであるという診断が出されます。

確実にヒト乳頭ウイルスによるコンジローマだと証明するためには、イボの表面を綿棒などで採取しDNAを調べるハイブリットチャプチャー法という検査を行います。

しかし、この証明は健康保険の適用外で、全額負担しなければならない上に、日本ではまだ検査を行える機関も多くありません。
検査でヒト乳頭ウイルスの感染を証明できたとしても、誰からそれが移ったなど感染源を特定できるわけでは無いので、DNA検査まで行う人はそう多くないというのが現状です。

何年たてば安心できるの?

コンジローマ完治の概念は担当医によって異なる

コンジローマの再発率は、治療後3ヶ月で約25%といわれています。さらに、たとえ治療法によってイボが消滅しその後3ヶ月経っても再発しなかったとしても、患者の体内にヒト乳頭腫ウイルスが残っている可能性も高く、完璧に完治したという診断がされにくいようです。
その為、とりあえずは症状が治り、診察が必要なくなったという判断は受け持った担当医によって異なります。再発の目安である3ヶ月で治療を終える担当医もいれば、1年は様子を見たほうがいいと判断する医師もいるでしょう。

免疫力の低下で再発する恐れがある

また、例えイボが全て無くなりその後、長期間症状が発生しなかったとしても、コンジローマは再発する可能性がないといい切れません。
今の医療では、外科的治療(手術)や投薬などの治療方法で体内から原因ウイルスを排除することは不可能とされています。

そのため、イボを取り除いてもその周辺にHPVが残っていたり、体内で活動せず潜んでいたHPVがいると、また長い時間を経て再発することもありえるのです。
特に、免疫力が低くなるとヒト乳頭腫ウイルスの活動が活発化し、イボが形成されてしまうので一度感染したら、規則正しい生活や食事を心がけ免疫力を高めましょう。

もしコンジローマが再び発症してしまったとしても、放置せずにその都度適切な治療を行えばいいので深刻に考えすぎないようにしましょう。

免疫力と適切な治療でコンジローマ退治を

コンジローマは一度発症すると長期間付き合い続けなければならない性感染症です。
しかし、免疫力を高める生活を心がけ、発症した時に速やかな治療を行えばイボができる期間は非常に短く、命の危険もほとんどない病気でもあります。

コンジローマの原因菌であるヒト乳頭腫ウイルスは性体験のある男女なら半数以上が感染しているといわれています。陰部に違和感がある場合には恥ずかしいからと放置せずに、 性病科や泌尿器科の医師の指示を仰ぎ適切な治療を行いましょう。

まずは専門医に相談を

新宿駅前クリニックでは、皮膚科・内科・耳鼻科・泌尿器科を併設しており、平日夜19時まで診療を行っている専門の医療機関です。

メディア・記事の監修ドクター:新宿駅前クリニック院長 蓮池林太郎