これって尖圭コンジローマ?イボができた時に検査を行う内容とは

コンジローマの検査

性器や肛門周辺にぶつぶつしたイボのようなものができてしまった時には、早めに検査をした方が良いかもしれません。「尖圭コンジローマ」という病名は知らない人も多く、一度できてしまうと治りにくいのが特徴で、放っておくと感染部位が広がってしまう可能があります。
気づかないうちに感染範囲が広がってしまうと、検査も治療も大変になってしまうので、異変に気づいたら早めに病院へ行き検査をしてもらうのが良いでしょう。

尖圭コンジローマとは性感染症(STD)の一種です。ここでは、医療機関に受診したらどんな検査をして、どのような流れで診断、治療していくのかをご紹介していきます。

尖圭コンジローマの実態

尖圭コンジローマ(コンジローム)はヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスに感染して発症する病気で、性器型HPVということにもなります。
感染経路としては、性交渉などの性行為だけでなく皮膚や粘膜の傷口を介して感染することも一つの原因とされています。また女性の場合は母子感染の可能性もありますが、これは妊婦検診の項目に入っているので検診をしっかり受けていれば予防できます。

男性の場合は亀頭の周辺、女性の場合は陰部部で性感染症ということは、男性、女性ともにパートナーも含めての問題になってくることがあります。自分一人が治っても、病気という問題は解決しないこともあるからです。

ヒトパピローマウイルスに感染すると、性器や肛門周囲に鶏(ニワトリ)のトサカ状、またはカリフラワー状のぶつぶつとしたイボ(腫瘤)ができます。このぶつぶつしたイボ状の表面の色は薄ピンクや茶色で、痛みやかゆみなどがあってもごく軽度のことが多いとされています。

潜伏期間も長く自覚症状が少ないためすぐに気づかないことも多く、大きくなったり数が増えてきたなどの変化が気になりだし、HPV感染かもしれないと気づくことが多いようです。
感染者のイボの治療方法は外科的に切り取る(電気メスによる切開)、レーザー治療で焼き切る、液体窒素(-196度の窒素化合物を局所に当てて凍らせる)による凍結療法、軟膏塗布などの治療を行います。
これらの治療方法でイボは取ることは可能ですが、ウイルスは駆除しきれずに、完全除去できないことが多いため、再発の可能性が高くあります。一定期間は、治療経過を医師と共に見守っていく必要があるといえます。

病院での診断

尖圭コンジローマは、医師の視診、つまり見た印象で確定診断がつくことがほとんどですが、時折視診だけでは分かりづらいことがあります。
性器周辺や肛門周囲にできるイボには他にも性器ヘルペスなどがあり、尖圭コンジローマだけではないので、鑑別が必要なこともあります。
また、単純な尖圭コンジローマであれば、良性ヒトパピローマウイルスなのですが、視診で悪性型HPVが疑われることがあります。そうなると良性か悪性かは判断しておかなくてはなりません。このような時は組織検査などの精密検査が必要になります。

組織検査の場合

切り取ったイボの組織検査が必要なときは、まず局所麻酔をします。ごく細い針で局所にのみ麻酔をかけます。デリケートな部位なので、麻酔穿刺のときには少し痛むかもしれませんが、麻酔はすぐに効いてきます。
そして、メスなどを使ってイボを切り取り、そのイボの組織を組織検査ができる専門機関へ提出し、1週間から10日ほどで結果を聞きに行くことになります。

遺伝子検査の場合

尖圭コンジローマには遺伝子検査という検査もあります。
臨床診断には組織検査で足りることが多いので、遺伝子検査まで行うのはあまりないかもしれません。遺伝子検査で分かることは、尖圭コンジローマを起こすウィルスに感染しているかどうかです。つまり、本当に尖圭コンジローマがどうか疑わしい場合に行われます。
ハイブリッドキャプチャー法といって、ウイルス自体の感染の有無が分かります。他にもPCR法という遺伝子検査もあり、精度の高い検査で100種類以上もあるウイルスの判別ができます。
ただ、型が分かることで治療方法が変わるわけではないので、特別な場合や研究などの時に行われるものとされています。

検査まとめ

尖圭コンジローマの検査は、本当に尖圭コンジローマであるかどうかということと、良性か悪性かということを知ることが目的です。
尖圭コンジローマのイボの形は複雑なので、他のイボができる病気と鑑別しなくてはなりません。また、良性か悪性かというのは非常に大切です。良性ならイボを取り、ウイルスに対する治療をしていけばよいのですが、悪性であれば全身的に検査を行い、進行を防がなくてはなりません。
尖圭コンジローマの検査で痛みを伴うのは、局所麻酔をする時だけとされており、針を使用するのですから痛くないとはいえません。もし結果が悪性でも早期発見なら根治が可能であるとされています。
受診する医療機関は泌尿器科もしくは性病科となります。しかし、尖圭コンジローマは性感染症なので、専門である性病科への受診がよいでしょう。

まとめ

尖圭コンジローマはウイルスの完全除去が難しいため、再発を繰り返しやすい病気です。
デリケートな問題ですが、ご自身の性生活やライフスタイルをよく見直し、パートナーともよく話し合って立ち向かう必要があるといえます。
そのためにはやはり専門家の適切なアドバイスが必要です。早めに専門医療機関を受診されることをおすすめします。

まずは専門医に相談を

新宿駅前クリニックでは、皮膚科・内科・耳鼻科・泌尿器科を併設しており、平日夜19時まで診療を行っている専門の医療機関です。

メディア・記事の監修ドクター:新宿駅前クリニック院長 蓮池林太郎