コンジローマになってしまった時に把握しておきたい治療期間

コンジローマの治療期間

STD(性感染症)の一つである尖圭(せんけい)コンジローマは、性器周囲にイボができる感染症です。
主に10代後半から30代の若い世代に多く見られ、尖圭コンジローマは性交経験があれば誰でも発症する可能性があるといえます。

もし尖圭コンジローマになってしまったら……。気になるのはその治療法と長いといわれている治療期間です。
そこで尖圭コンジローマの治療方法と、治療期間について解説していきたいと思います。

コンジローマの治療方法とは

尖圭コンジローマの原因ウイルスはHPV(ヒトパピローマウイルス)です。皮膚や粘膜にある小さな傷からウイルスが侵入して感染します。
性行為で、皮膚や性器が擦れ合う際に、小さな傷がついてウイルスが侵入するのです。

感染経路などについてはコチラの記事でも紹介しています。

HPVに感染しても、免疫力が高い人はイボができずに、1~2年でウイルスが自然に消えることがあります。
まれに、イボができても自然に消えていくこともあります。

しかし、このような自然治癒に期待せずに、きちんとした治療をすることが重要です。なぜなら、ウイルスはイボの周りの皮膚にも存在して、どんどん増殖し続けてしまうからです。イボは単発のものからどんどん増えていき、カリフラワーのような状態になることもあります。
また、何よりパートナーに感染させてしまうおそれがあります。

治療法には、「薬による治療」と「外科的な治療」とがあります。

外科的な治療を行った場合の治療期間

1.窒素冷凍凝固術

小さなイボは液体窒素による冷凍凝固が有効です。イボとその周辺を約マイナス190度の液体窒素で凍らせて取り除く方法です。麻酔は不要で、凍結中も軽度の痛みがあるのみで簡単に行うことができます。週に1回程度の通院を最低でも数週間以上続ける必要があります。イボが再発した時にも繰り返し行うことができますが、まれにイボが大きくなってしまったり、広がってしまう場合があります。この方法が有効でないと判断されたときには他の外科的治療に変更することがあります。

2.高周波メスでの切除術

施術前に麻酔をする必要があります。最初の局所麻酔の際に痛みがあります。施術後はすぐにイボが消えますが、表面だけを焼灼してもすぐに再発してしまうので、十分深く広範囲にまで焼灼する必要があります。そのため、手術痕が残る可能性があります。イボを焼くことになるので、傷口が治るまでに1週間くらいかかります。回数は1~2回の短期間で済むとされています。
大きなイボにも有効ですが、あまりに大きい場合はメスで切除するほうが良い場合もあります。

3.手術

局所麻酔をした後に、イボを深い層も含めて切除します。イボが少ない場合は、1~2週間程で手術痕もほとんど気にならないほどきれいに回復することが多いです。

4.レーザー治療法

炭酸ガスレーザーで蒸散を行う方法です。事前の局所麻酔が必要です。レーザー治療は、外科的切除や電気メスで大まかにイボを切除した後に、再発予防として使用されることが多いです。

イボの数や大きさに応じてこれらの治療法を医師が選択します。

薬剤を使った場合の治療期間

尖圭コンジローマの治療薬として、「ベセルナクリーム(免疫賦活剤:イミキモド)」があります。
この薬剤は直接イボに塗って使用します。ベセルナクリームは、ウイルスの増殖を抑え、ウイルスに感染した細胞を消失させる作用をもっています。

塗る場所は、外性器または肛門周囲に限られていて、膣の内部などには塗布しないようにします。
1日1回イボやその周囲に塗布します。6~10時間後に石鹸を用いて洗い流します。寝る前に塗布し、朝洗い流すのが一般的だとされています。
また、毎日塗らずに週3日、1日おきに塗ります。最低でも2週間~1ヶ月くらいは塗り続けないと再発してしまうこともあります。
薬剤による治療は時間がかかるというデメリットがあります。また、個人差はありますが、塗布を続けることで、塗布部位が赤くなったりただれたりすることがあります。そのため治療を途中で中断してしまう方もいますが、医師の指示の下、あきらめずに根気よく治療していきましょう。

完治するまでの期間

症状がなくなってから半年以上新しい症状がなければ完治と考えます。
治療期間を完治するまでで考えるとすると、イボの切除なら1回ですむこともありますが、薬による治療なら1ヶ月くらいは必要で、プラスその後の経過観察として3ヶ月~半年程度の期間が必要となります。

再発する可能性

イボを切除してもウイルスが体内に残るので、30%以上の確率で再発するとされています。男性の場合は放っておくと陰茎癌の原因になる可能性があります。
また女性の場合は子宮頸がん(悪性型のヒトパピローマウイルスが原因)のリスクが高くなるので、しっかりと治療して定期的に子宮頸がん検診を受けることをおすすめします。
治療が不完全だと、体力の低下した時に再発することがあります。女性の場合、妊娠中だと分娩時に胎児に感染することもあります。胎児の喉にイボができ、気管がつまり窒息する「若年性再発性呼吸乳頭腫症」を発症する可能性があるので、必ず病気の予防・治療はしておきましょう。

まずは専門医に相談を

新宿駅前クリニックでは、皮膚科・内科・耳鼻科・泌尿器科を併設しており、平日夜19時まで診療を行っている専門の医療機関です。

メディア・記事の監修ドクター:新宿駅前クリニック院長 蓮池林太郎