睾丸が肥大しているときに考えられる原因とは?

睾丸が肥大している時

男性にとってのシンボルである睾丸がある日突然、肥大化していることに気付いたらどうしますか?
痛みがあるのであれば、即時に発症に気付く場合もあるのですが、痛みがない場合には、お風呂などで、自分の睾丸が肥大化していることに気付くことが多いようです。実は、このような睾丸の肥大化には、様々な要因が考えられるのです。

睾丸の肥大は性病が原因?

成人男性が、睾丸が腫れて肥大し痛みを伴う場合に疑われる病気は、クラジミアと淋病です。痛みを伴わないのであれば、陰嚢水腫の可能性が高いのです。これは陰嚢の内部に水が貯まるというものですが、発症原因は不明とされています。しかし、それ以外にも、睾丸が肥大化する病気には、精巣腫瘍や精巣捻転などといったものも存在します。

性病ではない原因

陰嚢水腫

陰嚢水腫は悪性の腫瘍ではありません。超音波検査によって、容易かつ即時に発見可能です。

精巣炎

精巣炎は、おたふく風邪(正式には、流行耳下腺炎)を発症していることから、併発するとされています。流行性耳下腺炎を発症していれば、このうちのおよそ20パーセントが合併するとされ、発症の3ないし5日後に精巣が腫れてくるというものです。

精巣外傷

精巣外傷は、陰嚢部に比較的強めな打撃などがあるために、起こりえます。相当痛みがあり、嘔吐を伴う場合もあるようです。検査においては、精巣が平生の形状を保っておらず、白い膜が断裂している態様が観察されることもあります。

精巣腫瘍

精巣腫瘍は、比較的稀有な腫瘍であり、10代中盤ないし30代中盤にかけて発症するとされています。若年層に発症するために、進行が早い傾向があります。なにかしらの痛みを伴わずに睾丸が肥大し、しこりのようなものが現出します。痛みを伴わない場合が多いのですが、ズキズキとした痛みを伴う場合もあります。精巣腫瘍は、発症当初から他の部位へ転移する場合が多いために、他の部位にシコリが発見されたために、精巣腫瘍が発覚することもありえることなのです。

精巣捻転

精巣捻転とは、精巣自体が捻じれるというものではないのですが、精巣と腹部とで連結している精索といわれる部分が捻じれることによって生じる症状です。精索には、血管及び精管が通っていることから、これが捻じれることによって、精巣に血液が回らずに、激しい痛みを伴います。精巣捻転症を放置すれば、精巣の壊死を招きます。
精巣捻転症は、特に新生児ないし思春期に発症するとされています。新生児は、一般的に精巣が陰嚢の内部において、流動的であるために、容易に回転しえるために当該症状を惹起するとされています。他方、思春期においては、第二次性徴の時期であることから、精巣が発達して重量が増加するのに比べて、精巣の周囲の組織に至っては未発達であるために、精巣捻転をきたすとされています。
突然、精巣に痛みが現出した際は、精巣捻転の可能性が濃厚であるために、即時かつ緊急な治療を要します。精巣捻転に至った場合には、発症時点から6時間以内に医療処置を施す必要があります。また、12時間経過してしまえば、およそ半数の精巣が壊死するとされています。
精巣捻転の手術は、下半身麻酔を施したり、ときには全身麻酔を必要とすることもあり、精索の捻れを直して、血流を元通りに生じさせ、陰嚢に精巣を固定し、再捻転を防止するというものです。
発症後、相当時間が経過したのであれば、精巣自体の摘出をしなければなりません。このために精巣捻転は、将来的に不妊症の要因にもなることから、一刻も早い処置を行うことが良いとされています。
思春期くらいの男子が下腹部ないし陰嚢部分について、何らの因果関係がないにも関わらず突如として痛みがあることを訴えたならば、精巣捻転を発症している可能性があるものと考えられるのです。

精巣上体炎

精巣上体炎とは、まず尿道や前立腺において炎症を来すのですが、これが精管を通り、精巣上体にまで至った場合に生ずる炎症のことを指します。陰嚢部分について、痛みを伴う腫れをきたし、突如として発症します。また、同時に発熱もします。硬いシコリが、精巣の下部や側面に現出し、圧迫すれば(押すと)痛みます。発症の要因は、尿道から雑菌が入るためです。

性病が原因のもの

クラジミア性感染症

クラジミアを発症した際には、睾丸が痛みを伴う腫れを生じるほか、尿を出す時、射精の際に痛みを伴うようになります。さらに、尿道から膿が排出される場合も多く、高熱を伴う場合もあるようです。陰部のみならず、咽頭が感染している際には、咽頭(喉)が痛みを伴う腫れを生じ、性器同様の症状をきたします。
クラジミアに感染しているのであれば、非感染者に比べてHIVに感染する危険性が高いために、なるべく早めに治療を受けた方が良いとされています。

淋病

淋病は、睾丸の痛みを伴う腫れが発症することなどを含めれば、ほぼクラジミアと同様の症状があらわれます。主たる要因は、あらゆる性交渉(オーラルセックス・アナルセックスを含む)によるものです。

これらの性病に対しては、なるべく早期に検査・診断・治療をするべきであるとされてます。

睾丸が腫れてきた場合にはどのようにすればいいのか

睾丸が腫れてくる場合には、水が溜まっていたり、腫瘍であったり、炎症や、最悪は捻転、外傷といった様々な要因が考えられます。痛みも伴わない精巣腫瘍が生じていたり、痛みを伴う捻転のような緊急手術を要するほどの甚大なものまであります。このような症状があらわれたのであれば、ためらうことなく、泌尿器科・性病科などの専門医療機関に行くようにしてくださいね。

まずは専門医に相談を

新宿駅前クリニックでは、皮膚科・内科・耳鼻科・泌尿器科を併設しており、平日夜19時まで診療を行っている専門の医療機関です。

メディア・記事の監修ドクター:新宿駅前クリニック院長 蓮池林太郎