クラミジアは自覚症状がないことがある!そのリスクについて解説

クラミジアの自覚症状はどんな?

クラミジア感染患者数は日本の性感染症患者数の中で最も多いことをご存じですか?
クラミジア感染症は、自覚症状が乏しく発見が遅れるケースが多い性病です。しかし、自覚症状が出ていなかったとしても体内ではクラミジア菌が増殖し、疾患を進行させていきます。

無自覚のままパートナーと性行為を行ってしまうと、相手にクラミジアをうつしてしまうこともあるため、なるべく早期にクラミジアの感染に気付くことが大切です。

ここでは、クラミジアに感染すると、どんな自覚症状が起きるのか、また、自覚症状が無くても検査を受けた方がいいケースなどを解説しています。

なぜ気づかないのか?感染する部位別に解説

クラミジア感染症は感染していても自覚症状が出づらく、クラミジア感染していると気付かず放置してしまうケースが多い性感染症(性病)です。その放置してしまうケースを感染部位別にご紹介します。

性器クラミジア感染症

性器に感染する性器クラミジア感染症は男性、女性ともに症状が少なく、
無症候のまま体内でクラミジアが増殖し病状が進行していくケースが多いとされています。特に女性は無症候のまま何年も経過させてしまうことがあり、気付いた時には体内奥深くまでクラミジアが浸食していたり、パートナーに感染させてしまったりしているケースもあります。

咽頭クラミジア感染症

クラミジアの原因菌が咽頭に感染する咽頭クラミジアの場合には、無症候で健康状態に変化が起こらない場合や、症状が出たとしても喉の腫れや違和感などの
軽い風邪症状のような場合が多く、発見が遅れやすいといわれています。

クラミジアに感染するとどんな自覚症状があるのか?

クラミジアに感染していることに気付くには、少しでも違和感を覚えたら感染しているのではないかと疑いを持つことです。クラミジアの症状が出た場合、どのような異変が起こるのかを知り、自分にその自覚症状が現れた時には速やかに病院・クリニックなどの医療機関を受診し、検査・診断を受けるようにしてください。

発症時期は1週間が目安

男性は多くの場合、感染の原因となった性行為から
約1週間~3週間の潜伏期間で症状が発症し始めます。
女性に比べ無症候のまま長期間経過することは少ないのですが、その症状がわずかであった場合、症状に気付かず放置してしまう可能性があります。

身体が出すサインを見逃さないためには、自分の普段の状況を把握し、そこから少しでも違った症状が出た時には感染を疑う正しい知識を持っておくことが大切です。

男性の自覚症状

男性の性器でクラミジアの症状が起こるタイミングは、尿道の粘膜にクラミジアが感染・増殖し周辺細胞の破壊が行われる頃です。クラミジア菌が細胞を攻撃すると、体内の免疫細胞が破壊された粘膜に集まります。そして、異物であるクラミジア菌を排出しようと活動を始めます。

免疫細胞の働きとクラミジア菌の攻撃により、尿道口にかゆみを感じる、排尿時に痛みを感じるといった自覚症状が発症します。

体内で起こる菌との戦いで死滅した白血球が膿となり排出されることもあります。

女性の自覚症状

女性の場合、約8割のクラミジア感染者が無症候のまま経過するため、クラミジアは感染が自覚しづらい性感染症といわれています。

感染初期は気づかないことが多い

女性の場合、外部に露出している女性器や、内部の膣なども粘膜なのでクラミジアはその粘膜から感染します。しかし、性器や膣にクラミジアが感染している状態では、ほとんど症状は発症しません。

初期症状はおりものの量が増える、おりものに免疫細胞の死骸が混ざり異臭を放つなどの特徴が挙げられますが、初期の段階ではクラミジア感染に気づく方は多くありません。

子宮頸管炎などの上行感染

女性の自覚症状が現れるのは、クラミジア菌が子宮頸部に進行した頃からです。
子宮頸部や子宮内部に感染が広がると、子宮頸管炎や卵管炎などで、粘膜が炎症を起こすことにより不正出血がおこったり、下腹部痛を感じるようになります。

しかし女性の身体は、生理の周期やホルモンバランスの乱れで病気ではない時でも不正出血や痛みを感じることがあり、実際に自覚症状が現れてもクラミジア感染と結び付けることができず、気付かないこともあります。

こんなケースは検査に行った方がいい?

痛みや違和感などの危機感は個人差があります。少しの違和感であれば、体調が悪いだけだろうと放置してしまう人も多いのではないでしょうか。
もし、分かりやすい自覚症状が現れていない場合でも、以下のような異変を感じたら、検査をうけることをおすすめします。

男性の場合

クラミジア性尿道炎

男性の場合、まず尿道にクラミジア性尿道炎が起こることによって違和感やかゆみを覚えるようになります。しかし、この違和感がわずかだった場合や、一時的に症状が治まるケースがあり、クラミジア感染の発覚が遅れてしまいがちです。

また、尿道口から出る白くさらさらとした膿などの症状も、クラミジアを疑うほどではないのか、放置されてしまいやすい症状です。
感染の疑いがある性行為があり、これらの症状が起こった時には、専門家である医師に相談し、適した検査方法を受けるようにしてください。

女性の場合

女性器の環境

通常、女性器(膣内)はウイルスや細菌から身体を守るために酸性(pH4~4.5)の状態に保たれています。そのため、女性器の臭いは少し酸っぱいくらいが正常といわれています。しかし、クラミジア感染をしていている場合、清潔に保っているはずなのに生臭い臭いが発生することがあります。(体質や排卵周期によって臭いの強さなどは変化するので一概には言えません)

その他の症状

おりものの量や臭いも判断基準になります。通常、おりものの量は排卵期の前や生理の前に増える傾向にあります。時期に関係なく常におりものが多く出るようになった、おりものの臭いがいつもと違う異臭になった、という場合も注意が必要です。

また、いつも通り性行為を行っているのに性交痛を感じるようになったり、排泄時にしみるような痛みを感じるようになったりといった違和感も要注意です。

自覚症状が無い場合、治療は必要なのか

もし、自覚症状がない場合でも病院やクリニックなどで検査をした・通販などの性病検査キットなどで検査をして陽性反応が出ていれば、正しい治療方法で治療を行うことになります。

医療機関で検査をした場合には、そのまま治療へとつながっていきますが、郵送検査キットの場合には、性病科・泌尿器科(女性ならば婦人科)に行き、医師の指示の下、治療法を開始してください。

不妊の原因になる

クラミジア感染症は放置していると男性の場合には、上行感染して前立腺炎や精巣上体炎を引き起こし、睾丸や精巣を侵され精子を作る機能に影響を及ぼすことがあります。
女性の場合にも、子宮外妊娠のリスクや排卵障害など不妊症を起こす原因となります。

重複感染の恐れが……

クラミジア感染者は、他の性感染症と重複感染している危険性もあります。性感染症は感染経路が似通っているため、淋菌感染症など他の感染症に感染していることもあります。
クラミジアに感染している方は、感染部位の粘膜が傷ついており、他の病原体に感染しやすくなっている状態です。より重篤な梅毒やHIV感染症などへの感染の危険性があります。

自己判断で市販薬を使用しない

郵送性病検査キットで陽性反応が出た人にあるケースが、通販で入手できる市販薬でクラミジアを治そうとすることです。自己判断で市販薬を使った治療には、いろいろなリスクが伴うので避けるようにしてください。

クラミジア治療と市販薬の危険性について詳しく解説していますので、参考にしてください。
クラミジアの市販薬はない!?処方箋が必要な理由と抗生物質について

まとめ

クラミジアは男性、女性ともに症状が軽い場合が多く、無症候で進行するといった特徴を持つ性感染症です。正しい知識を持って感染初期の段階で気づくことが治療期間を短縮でき、不妊などの後遺症なども防ぐことができます。

また、検査結果で陽性反応がでた場合には医療機関で医師の指示の下、正しい治療薬で決められた期間薬物療法を行い、確認検査を受けることも覚えておいてくださいね。

まずは専門医に相談を

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メディア・記事の監修ドクター:新宿駅前クリニック院長 蓮池林太郎