「股間にできものが!?」心配される病気について

股間にできもの

「股間にできものができた!?」
できものというと「ニキビ」などが一般的です。ニキビはセルフケアを怠ったり、間違ったケア方法をしていると、ひどくなり膿を持つこともあります。(尻ニキビに見かけられることが多い)
でもやはり、デリケートゾーン(陰部)に何らかのできものができると、不安になってしまいます。
いわゆる毛穴に雑菌が入り炎症を起こす毛嚢炎などができものです。また、表皮の老廃物(垢など)が真皮に入ってしまうことによって起きる、粉瘤腫もできものです。その他にも脂肪腫など、腫瘤にはいくつか種類があります。
ここでは、股間にできものができる原因として考えられる病気の中でも、性病について詳しく説明していきます。

股間にできものができる病気

股間にできものができる病気は、形や痛みの有無などの症状の出方によって、いくつかの病気が考えられます。痛みがなく、鶏のトサカやカリフラワーのような形状をしたできものでは、尖圭コンジローマの可能性が高いとされています。できものに痛みがなく小豆大のサイズだとしたら、梅毒を疑いましょう。また、激しい痛みを伴った水ぶくれのようなできものでは、性器ヘルペスを疑われます。股間にできものができる性感染症3つをご説明していきます。

尖圭コンジローマ

尖圭コンジローマは、ヒトパピローマウイルスというウイルスの6型、11型に感染することにより発症します。感染してから発症まで、3週間~8カ月かかります。性器やお尻・肛門周辺に薄いピンク色や茶色の、鶏のトサカやカリフラワーのような形状のできものができる病気です。軽い痛みやかゆみがある場合がありますが、多くの場合、自覚症状はないとされています。セックス、アナルセックス、オーラルセックス、あらゆる性行為で感染する性感染症です。
治療法は、薬物療法と外科療法があります。薬物療法ではイミキモドという薬剤の塗布を行います。外科療法ではできものの切除を行います。どちらもできものが増えてしまう・できものが大きくなることで、治療が困難になってきます。自覚症状がある場合・できものを発見した時には、なるべく早目に専門クリニックに受診することをおすすめします。

性器ヘルペス

単純ヘルペスウイルスというウイルスによって、痛みを伴う水ぶくれのようなできものができる病気です。感染してから2~10日の潜伏期間を経て発症します。
単純ヘルペスウイルスは1型と2型に分類されます。従来、1型は口唇、2型は性器に症状がでるものとされていましたが、オーラルセックスなどが原因の場合、1型でも性器に症状がでるときがあります。初回の感染時の症状は激烈で、亀頭やペニスに、最初はヒリヒリとした感じを感じます。その後、そこにかゆみを伴った水ぶくれができ、それが破れて潰瘍となります。この潰瘍は強い痛みを伴い、時には発熱も伴うことがあります。症状は亀頭やペニスに出ることが多いですが、肛門の周りやお尻、太ももにできることがあります。
単純ヘルペスウイルスは、感染すると体内の神経に潜伏感染することが特徴です。そのため、一度治ったと思っても、身体の状態によって(免疫力が低下しているときなど)、再発を繰り返すことが多いとされています。
ヘルペス病変部分(できもの)との接触によって感染するため、セックス、アナルセックス、オーラルセックス、などのあらゆる性行為で感染します。しかし、相手の症状が出ていない場合でも感染する場合があるので注意が必要です。このため、コンドームの使用だけで、完全な対処法・予防はできないとされています。治療をしなくても、2~3週間で症状は自然治癒することは可能です。しかし、抗ウイルス薬を使用することで治癒するまでの期間を縮めることができます。そのため症状が出ている場合は、なるべく早い段階で、皮膚科・性病科などの医療機関で専門家に受診することをおすすめします。

梅毒

梅毒は、梅毒トレポネーマという病原菌が原因で起こる病気です。感染してから2~6週間の潜伏期間を経て発症します。セックス、アナルセックス、オーラルセックス、などの性行為で感染します。無治療で放置した場合、長い経過を辿って最終的には死に至ることもあるため、早期の発見と治療が重要となります。
皮膚や粘膜の小さな傷から梅毒トレポネーマが侵入し、侵入した箇所で増殖していきます。その後、血流やリンパの流れにのって全身へと広がっていくことで全身の症状が現れます。
このため梅毒は、感染してから3週間後、3か月後、3年後、と時間の経過で症状が変化していきます。
そのため、感染してからの期間によって1~4期に分類されています。感染してから約3週間後を第1期、約3か月後を第2期、約3年以上経過したものを第3期、約10年以上経過したものを第4期としています。治療技術が進んだ現在では、第3期や第4期にまで到る人はほとんどいないとされています。しかし、梅毒に感染していても症状が出ない場合があるため注意が必要です。
第1~4期で見られる具体的な症状について、説明していきます。
感染してから約3週間後の第1期には、痛みのないしこりが感染したところ(ペニス、口、肛門、手指など)の皮膚や粘膜にできます。しこりの硬さは軟骨の硬さほどで、大きさは小豆大や人差し指の先くらいの大きさです。また、第1期では太ももの付け根のリンパ節の腫れも見られます。このリンパ節の腫れについて、痛みを伴うことはありません。これらの症状は、放っておくと2~3週間ほどで無くなります。
第2期からは、病原菌が血流にのって全身広がるため、全身に症状が見られるようになります。全身の皮膚や粘膜に、ピンク色や赤色のできものが発熱を伴って繰り返し出現します。また、全身のリンパ節の腫れも見られます。
第3期では、皮膚の下の組織にしこりができます。これらはゴム腫と呼ばれ、体の組織を深くまで破壊していきます。更には、心臓や血管にまで影響を及ぼします。
第4期では、脳や脊髄などの中枢神経系や、眼に重い障害が現れます。
これらの症状に心当たりがある方は、なるべく早く病院などの医療機関を受診することをお勧めします。また、梅毒の診断では血液検査が必要になりますが、梅毒に感染した4週間後以降でないと血液検査が陽性になりません。そのため、血液検査が陰性だからといって、梅毒ではないと、完全には言い切れないので注意して下さい。
梅毒の治療法として、治療薬であるペニシリンという薬剤の注射が行なわれます。

まとめ

性感染症は、あらゆる性行為で感染すると考えられ、コンドームの使用だけでは完全な対処方法とはいえません。このため症状が出ている時の性行為は避け、なるべく早い段階で、専門の医療機関を受診することをおすすめします。また、これら3つの出来物の病気すべてが、妊婦さんが感染するとお腹の中の赤ちゃんにまで影響を及ぼす病気となっています。これらのできものや疾患に心当たりがある方は、ご自身のパートナーの方にも感染している可能性も高いため、なるべく早く医療機関を受診することがポイントです。女性には婦人科に行ってもらうなど、配慮をすることも大事ですね。

まずは専門医に相談を

新宿駅前クリニックでは、皮膚科・内科・耳鼻科・泌尿器科を併設しており、平日夜19時まで診療を行っている専門の医療機関です。

メディア・記事の監修ドクター:新宿駅前クリニック院長 蓮池林太郎