尿道の痒みが止まらない!気になる性病との関係とは

かゆみがひどい

性行為などを介して、病原菌が尿道口から侵入することによって尿道炎を発症し、尿道の痒みや不快感が症状としてあらわれる場合があります。
痒みを我慢して放置していると、病原菌がさらに奥へ奥へと入り込み、重篤な病状へと移行してしまう危険性があります。
痛みがなくても、痒みがあるときは迷わずに医療機関へ行き、医師の診察を受けるようにして下さい。

かゆみの症状(男性の場合)

男女では尿道の構造に違いがあります。女性は尿道が短く・尿道の口径が広いのです。

一方、男性は尿道が長く・体の側面から見るとS字型をしています。男性の尿道の方が炎症を起こしやすい構造であるとされています。
尿道炎には様々な症状がありますが、陰茎の先端から中ほどにかけての尿道の痒みや不快感は、尿道炎の特徴的な症状です。
もし、痛みがなくて、痒みだけの場合、市販の痒み止め薬で何とかしのぎたいと思ってしまいがちです。しかし、そういった対処方法が病状に合わなかったり、触った手の雑菌で化膿させてしまう危険性があります。石鹸などで洗うのも止めて、速やかに医療機関に行き、医師の診察を受けてください。

考えられる原因

尿道の痒みの原因として、淋病性尿道炎・クラミジア性尿道炎・非クラミジア性非淋病性尿道炎が考えられます。

淋菌性尿道炎の場合

淋菌性尿道炎の初期症状は尿道の痒みや不快感程度です。しかし、淋菌の増殖は想像以上に速く、一気に排尿時の激しい痛みに伴い、尿道から膿が出るなどの症状があらわれます。
膿は乳白色や黄色で粘り気があり、頻尿になり尿道口が赤く腫れることもあります。

クラミジア性尿道炎の場合

クラミジア性尿道炎はクラミジア・トラコマティスという病原菌が原因で、尿道にむずむずした痒みや不快感があらわれ、排尿時にしみるような軽い痛みを感じます。
粘り気のないサラサラとした透明か乳白色の膿が出ることもあります。また、非クラミジア性非淋病性尿道炎はクラミジアと淋菌以外の病原菌が原因ですが、最近はマイコプラズマおよびウレアプラズマという真正細菌が原因の症例が目立ってきています。
症状はクラミジア性尿道炎と類似していて、比較的緩やかに発症し、尿道の痒み・排尿痛・尿道から少量の膿が出るなどです。

かゆみを我慢して放置してしまった場合

淋菌性尿道炎は激しい排尿痛などのはっきりとした症状へと進行するため、そのまま放置することは少ないとされています。しかし、淋菌以外の病原菌によって引き起こされる非淋菌性尿道炎(クラミジア性尿道炎や非クラミジア性非淋病性尿道炎)は、尿道の痒みや軽度の排尿痛しか感じないことが多いため、我慢して放置してしまう場合があります。そうすると、これらの病原菌は尿道の奥へ奥へと向かい、前立腺へと感染を広げる傾向があります。

前立腺炎を発症し、それを放置してしまうと、さらに睾丸の近くまで菌が侵入してしまいます。睾丸の周りには精巣上体(副睾丸)があり、病原菌はここで増殖して精巣上体炎(副睾丸炎)を引き起こし、両方の睾丸に炎症が起こってしまうと、精子の通路が詰まってしまうために不妊症の危険性が高くなります。
「尿道の痒み程度だから大丈夫」などと軽く考えずに、医療機関で医師の診察を受けましょう。治療を先延ばしにしないことが重要です。

性病かどうかをチェックするには検査を

感染初期で症状が軽度のときには、気が付きにくいのが非淋菌性尿道炎(クラミジア性尿道炎や非クラミジア性非淋病性尿道炎)です。
しかし、重篤化したときの後遺症は決して軽いものではありません。多くの性病は自覚症状が少なく、尿道の痒みや排尿痛がでた時には、かなり進んでしまっているケースがあります。

自覚症状が出たり、違和感を感じたら、できるだけ早く医療機関(泌尿器科または性病科)を受診してください。早く検査を受けて、感染が早い段階で見つかれは、治療も短期間で終わります。検査内容は血液検査や尿検査が一般的で、病院で検査を受けた場合には、感染が確認された段階で速やかに治療が受けられるメリットがあります。
自己診断はとても危険です。市販の内服薬や塗り薬などは、病状を悪化させることがありますので控えるようにしてください。

まずは専門医に相談を

新宿駅前クリニックでは、皮膚科・内科・耳鼻科・泌尿器科を併設しており、平日夜19時まで診療を行っている専門の医療機関です。

メディア・記事の監修ドクター:新宿駅前クリニック院長 蓮池林太郎