尿道炎は市販薬で治るのか?

尿道炎に市販薬は効くの?

尿道炎は尿道が炎症を起こした状態。この症状は最初はあまり痛みを感じないことがあります。

しかし、症状が進行すれば排尿時に痛みを感じる場合や、ペニスから膿が出るようになってきてしまいます。場所が場所だけに、病院で診察を受けることに抵抗がある人も多いことが尿道炎の特徴です。

ここでは、尿道炎は市販薬を利用して治せるかについて解説していきます。

尿道炎はなぜ起こるか

尿道炎を大まかに分類すると、
淋菌性と非淋菌性の2種類に分けることができます。

淋菌性尿道炎

淋菌性尿道炎は淋菌に感染することでおきます。痛みや違和感、ペニスの腫れなど症状が自覚しやすいのが特徴となっていて、
感染から2日から7日程度で発症するため原因が特定しやすくなっています。尿道から膿が出ることが多く、臭いがきつく黄色がかった液体(膿)などが出てくる場合には注意が必要です。
性病(性感染症)の一つで、尿道炎の4割がこの淋菌が原因になっています。

非淋菌性尿道炎

淋菌以外が原因で尿道炎が起きた状態は、人によって原因が異なります。クラミジアの感染など性感染症が原因で起こることもありますが、性病以外でも雑菌(細菌やウイルス)が尿道に進入して感染し発生することがあります。尿道炎になったからといって性病にかかったとは限らないということになります。

性病であるクラミジア性の尿道炎の場合には潜伏期間が長く、性行為から2週間から3週間程度かかることもあります。自覚症状が乏しい場合も多いことが特徴で、見た目からもわかりづらいため専門機関で診察を受けないと原因が特定できない場合もあります。また、尿道口から透明液体が出てくることがありますが、時間経過とともに黄色くなることが多いのが特徴です。尿漏れとは違うため、気になることがある場合は病院で検査を受けるのも一つの方法です。

市販薬で治すことは可能?

市販薬で治るものもありますが、治せないものも多くあります。これは
尿道炎の原因を特定できない限り効果的な対処ができないためで、市販薬では治療ができない菌が存在するからです。炎症を抑える薬を使っても、炎症となる原因となる菌をなくさなければ尿道炎は治らないのです。
クリームや軟膏を使用したとしても、かえって菌が繁殖して炎症が激しくなる場合もあります。激しい痒みなど症状の悪化につながる可能性もあるため、安易な使用は危険を伴います。尿道付近は男性器の中でも特に敏感な部分のため、素人判断で治そうとすれば大きなリスクを伴うのです。

また、表面的に治っても再発の恐れがあるものも多いため、まずは
原因を特定するための検査を受けることが必要です。
菌の種類によっては、治療に抗生物質が必要になります。淋病性尿道炎の治療によく使われるのがアジスロマイシンやシタフロキサシンです。クラミジアにはレボフロキサシンなど、抗生剤や抗菌薬が使われることもあります。注意したいのはこれらの薬は医師の処方が必要になることです。
市販はされていないもののため、泌尿器科や性病科など、専門の医療機関を受診しないと購入自体ができないものです。
抗菌剤や抗生剤は市販されていないため、市販薬で代用ができないのです。

淋病の治療方法についてはこちらのページで解説しています。

淋病の治療法は点滴・注射か内服薬!正しく治す方法を解説します。

尿道炎を放置するとどうなる?

尿道炎を放置すると、痛みや痒みなどが激しくなるだけでなく、体の別な部分にまで菌が広がり、さらに症状が悪化する可能性があります。

まず、症状の悪化がすすむと、排尿時の痛みが強くなります。尿道口の腫れが目立つようになり、尿道が狭くなって排尿自体が辛くなるなど、生活に不便を感じやすくなります。
次に、様々な菌が尿道をさかのぼって膀胱や前立腺に達すると、それぞれの場所で炎症を起こします。膀胱炎の場合は残尿感や頻尿が症状として出やすく、尿に血が混じることがあります。

前立腺炎はペニスなどの腫れが目立ちやすくなり、排尿時の痛みがより強くなります。発熱することも多いのが特徴で、高熱が続く場合は注意が必要です。
ここまできてしまうと、尿道炎や膀胱炎が慢性化してしまう可能性も出てきます。慢性化を防ぐためにも早めの治療が重要といえます。

さらに症状が進行すると、精巣上体炎と呼ばれる精子の通り道が炎症を起こし、さらに症状が進むと腎臓にまで達してしまうことがあります。注意したいのは、腎臓が炎症を起こす腎炎と、前立腺炎は発熱などの症状に共通点があることです。また、精巣上体経由で睾丸にダメージが残るケースもあり、性機能が低下する恐れもあります。
腎炎も慢性化の恐れがあるため、尿道炎は放置しないことが重要になるのです。性病以外でも感染する恐れがあり、自分が感染源になってしまう可能性があるからこそ、恥ずかしがるより、早期に受診をした方がよいのです。

治療せず放置した場合のリスクについてはこちらでより詳しく解説しています。
淋病は自然治癒しない!放置した場合のリスク

まとめ

尿道炎は性病だけでなく、雑菌の繁殖が原因で起こることもあります。しかし、市販薬で治癒させることは難しく、慢性化や再発することを防ぐためにも早めに病院で検査をした方がよいのです。
万が一性病だった場合には他の人にも病気を感染させる可能性があるなど、危険が伴うことにも理解が必要です。菌が体の中からいなくなったかどうかは検査を受けないとわからないため、症状が治まっても油断しないことが大切です。原因菌の種類によっては再検査の結果から、初めて治療が終わる場合もあります。

初期症状であれば治療も早く終わるケースが多いため、早め早めに受診をしていく姿勢も重要になってくるのです。

淋病の初期症状について、こちらの記事でより詳しく解説しています。
淋病の初期症状とは?あなたが感染した時の特徴と判断方法

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メディア・記事の監修ドクター:新宿駅前クリニック院長 蓮池林太郎