淋病ってなんで流行っているの?感染が考えられる経路とは

淋病の感染

淋病は正確には淋菌感染症と呼ばれており、性感染症(STD)の一つとして知られています。

「淋病なんて昔の病気」と思われているかもしれませんが、今なお多くの人が感染している現代病でもあるのです。なぜ淋病を始めとした性病が流行っているのか、またどのようにして感染するのかについて知っておくことが重要です。

淋病が流行る理由

淋病の歴史は古く、紀元前にはすでにその存在が知られていたということです。医療が発達した今も感染者の多い淋病ですが、まず感染する割合が高い理由についてみていきたいと思います。

感染力が高い

感染症が流行る最大の要因は、その感染力の強弱にあります。毎年冬になるとインフルエンザが爆発的に流行するのは、インフルエンザウィルスの増殖速度が非常に早く、感染力がとても強いことが原因となっています。
インフルエンザの元がインフルエンザウィルスであるのに対し、淋病の元である淋菌は細菌ですし、また感染ルートも異なるため単純に比較することは出来ないのですが、淋菌も非常に感染力が高いとされています。
実際に、淋菌を持っている人と性交渉に及んだ場合、3人に1人程度の確率で、淋病に感染してしまうといったデータもあるそうです。

淋病に対しての無知

現代における淋病は、主に若い人を中心に流行っている傾向にあるそうです。
その背景には淋病に対する無知があるものと思われます。コンドームをつけずに無防備に性交渉に及んでしまい、淋菌に感染するケースが後を絶たないのです。

性交渉の多様化

淋病が現代になってまた流行りだしている原因としては、性交渉の多様化ということが挙げられます。

一般的に淋病に罹った場合、男性の場合は症状が尿道に、女性の場合は子宮や骨盤内に現れることが多いと言われています。
ところが、淋菌に感染した場所を病院で検査してみると、感染が肛門や咽頭にも及んでいるというケースもあるそうです。これは、アダルトビデオなどの影響でオーラルセックスが当たり前になってきていたり、またアナルセックスを行うような人もいることがその背景にあります。

ただ、淋菌に感染してしまったとしても、咽頭に自覚症状が現れることは少ないそうです。そのため、自分が淋菌に感染しているという自覚がない女性の咽頭から、オーラルセックスを通じて男性器に感染してしまうケースもあるということです。

淋菌に対する侮り

淋菌は細菌感染症であり、治療法は抗生物質によって行われるのが一般的です。細菌感染症で病院に行くと抗生剤を処方されるのが一般的ですが、その際に「途中で服用をやめずに必ず飲みきるようにして下さい」と説明されることが多いはずです。

しかし症状が軽快したからと言って抗生剤の服用を途中でやめてしまう人が多いのです。そのことによって、細菌に耐性ができてしまう(これを耐性菌と言います)結果となってしまいます。淋病に関しても同様で、抗生剤を最後まで飲みきらないでやめてしまうと、体内に淋病に対する薬剤耐性淋菌ができてしまい、何度でも感染してしまう結果ともなりかねないのです。結果的に、淋菌性尿道炎・淋菌性子宮頸管炎などの炎症を繰り返してしまいます。

感染経路

性交渉

淋病の感染経路として最も多いのは性交および、性交渉に類似した行為であるということです。
アダルトビデオの普及などによって、性交渉の多様化がおこり、オーラルセックス(口を用いた性交渉類似行為)も一般的となってきています。そのため、咽頭への感染が増えてきているということです。

通常の性行為で、しかもコンドームをきちんと装着していれば防げたはずの淋菌感染やクラミジアなどの性感染症が、性交渉に対する無知や無自覚、慢心などによって起こってしまう事例が後を絶たないのが現状です。

アダルトビデオで行われている特殊な性交渉が、日常で行う普通の性交渉だと誤解してしまうことにもあるのかもしれません。

自分が感染源ににならないために

淋病の感染源にならために最も重要なのは、当然ですが、まず淋病をもらわないことです。そのためには、コンドームをして性交渉をすることが一番の予防法といえます。しかし、全てを防げるという訳ではありませんし、オーラルセックスによる感染例がありますので、注意が大切になってきます。

また、性風俗店などで不特定多数の異性と性交渉を行うのも非常にリスクが高いです。知らない内に感染していたり、逆に感染者を増やしていることもありますので、そのような性生活は慎んだ方がよいでしょう。

おかしいなと思ったら検査を受けましょう

もしも淋病の疑いがある時には、速やかに病院で検査を受けましょう。検査方法として、郵送など自分で行える性病検査キットもありますが、すぐに結果が出る医療機関での検査をおすすめします。

特定のパートナーがいる場合には、お互いに感染している可能性があるので、一緒に検査を受けるようにすることが重要です。
「治療薬を飲めば治る」などと軽く考えていると、将来の不妊など重大な後遺症が残ってしまうことがあるそうです。医師の指導に従って、しっかりと治療するようにすることが重要です。

まずは専門医に相談を

新宿駅前クリニックでは、皮膚科・内科・耳鼻科・泌尿器科を併設しており、平日夜19時まで診療を行っている専門の医療機関です。

メディア・記事の監修ドクター:新宿駅前クリニック院長 蓮池林太郎