淋菌の潜伏期間はどれくらい?痛みを感じたらチェックしておくべきこと

淋病の可能性

多くの性感染症では、痛みなどの症状があらわれてから医療機関を受診し、診断がなされます。
それまでは、まさか自分が感染症患者であるということは、思いもよらない人がほとんどです。なんだか様子がおかしいと自分で思いながら、医療機関への受診をためらわれるのも性病の特徴のひとつではないでしょうか。

今回は”淋菌”いわゆる淋病にスポットを当て、淋菌の潜伏期間と初期症状について、詳しくご紹介していきたいと思います。

潜伏期間とはどういうことか

淋菌に関わらず、病原体に感染し、発症する感染症には潜伏期間というものが存在します。

潜伏期間とは、潜伏期とも呼ばれ、原因となる病原体に感染しているにもかかわらず、感染してから病気の症状が現れるまで数時間から数日の間が空く、症状が無い期間を潜伏期間と呼んでいます。そのため、ほとんどの感染症などは、症状が出た日に感染したのではなく、それより前に感染しているということになります。感染症にかかっている人と接触した日に何も症状が出ていなくても、しばらくして症状が発生する可能性があります。また、本人に自覚はなくても周りに感染症を広めてしまう可能性があるので注意が必要です。潜伏期間と似ている意味の言葉として不顕性感染と言う言葉があります。
これは、病原体に感染しているにもかかわらず、長期間に渡って発症せず、無症状のままのことを指し、このような症状が見られない感染状態のことを不顕性感染と呼びます。
感染後、発症した場合、不顕性感染から症状が現れた場合は顕性感染と呼びます。また、不顕性感染となっている人の事を「健康保菌者」・「無症候性キャリア」と医療機関では呼んでいます。この不顕性感染も自覚はなく、周りに感染を広げてしまう危険な状態なので注意が必要です。

どんな人がなりやすいのか

淋菌の感染経路として、性的接触による感染がほとんどだといわれています。

理由は、淋病の原因菌である淋菌が非常に弱い菌で、粘膜から離れると数時間で感染力を失ってしまうためです。日光や乾燥・温度の変化にも弱く、消毒剤などで簡単に死滅してしまいます。そのため、性交渉以外での感染はほとんど起こることがありません。

感染した場合はパートナーが保菌者つまり感染者であったと考えるのが最も可能性が高いのです。

このような理由から、性的接触の機会が多い人ほど感染しやすいといえます。また、複数のパートナーと性的接触がある人、パートナーが複数の相手と性的接触を行っている人は更に感染のリスクが高くなります。
近年では、避妊方法の一つとしてのピルの流行などもあり、コンドームを使用しない性交渉が増加しています。このようにコンドームを使用しない性行為を行っている人も感染のリスクは大いに高まります。

男性の場合の初期症状の特徴とは

男性の場合は症状として、尿道炎が主な症状となります。
淋菌により尿道炎を起こすと、尿道粘膜が発赤・腫脹し、膿性の分泌物が排出されます。尿は膿性の分泌物などにより濁った色になります。また、排尿時に激しい排尿痛が起きます。
二次的被害として、痛みが強いことで排尿を我慢し、さらに炎症を悪化させるケースもあります。
その一方で、近年では症状が軽い場合や無自覚で経過する場合も見られるようです。

潜伏期間と症状の有無

淋菌の場合の潜伏期間は、感染後3~7日の潜伏期間の後に症状が出始めます。
前述したように男性の場合は、尿道口の粘膜が発赤・腫脹し、膿性の分泌物の排出、尿の混濁、激しい排尿痛が主な症状として現れます。
女性の場合は子宮頸管炎、膣炎などの発症、黄色帯下、排尿痛などの症状が出現することがありますが、症状に対して男性より無自覚な場合が多いです。しかし、女性の場合は淋菌が原因による、卵管炎などの発症により、不妊症へとつながる可能性がありますので、少しでも異常を感じた場合には医療機関への受診・治療をすることが望ましいです。

また、オーラルセックスなどが原因で口腔粘膜やのどの粘膜に感染する咽頭感染を起こしている場合や腸に感染する場合もありますが、これらの感染箇所では自覚症状がほとんど見られません。そのため、感染していると自覚せずに性交渉を行ってしまうことも少なくないので、十分注意するようにしましょう。

初期症状が出た場合には検査をしてみる

初期症状にこだわらず、異変を感じた際には速やかに医療機関で性病検査を受けましょう。
検査方法の内容は、膿性排出液の検査、抗体検査などを行います。淋病は性交渉での感染がほとんどです。そのため、自分が感染した場合は性交渉を行った相手全てに感染の可能性があります。
検査で陽性が出た場合は、パートナーも一緒に検査・治療を受けるようにして下さい。複数の相手と性交渉があった場合は全員を検査するべきでしょう。また、淋病感染者はクラミジア感染症を併発していることも多いため、クラミジア検査もしておいたほうが良いとされています。

まとめ

淋病を含め、梅毒・クラミジアなどの性感染症に感染させたことを知りながら報告していなかったと、訴訟問題になるケースすらあるのです。
早期発見をし、適切な治療ができなかったために、不妊症になった場合など訴えられるケースは少なくないのです。性感染症は恥ずかしいから……などと隠したりせずに、わかった段階ですぐに報告してくださいね。

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メディア・記事の監修ドクター:新宿駅前クリニック院長 蓮池林太郎