淋病が再発?再感染とその特徴について解説します

淋病は再発するのか?

淋病を治療したはずなのに、また症状が起きてしまったという方もいるのではないでしょうか。その場合、再発したと考える方が多いかもしれません。

ですが、淋病という性病は本当に再発するのでしょうか。もしかしたら、再発だと思われる症状は別の病気や別の何らかの原因があるのかもしれません。

ここでは、淋病の症状が再発する理由やその原因について、詳しく解説していきます。

再発するのか?

淋菌感染症(淋病)を含む、性感染症の中には、一度感染すると完治せず再発を繰り返す疾患があります。
しかし、淋病は医師の指示の下で適切な治療方法を正しい期間を行い、確認検査後に完治したと診断されれば、その後には症状が再発しない性感染症です。

確認検査とは淋菌がいなくなったことを確認する淋菌検査のことで、淋菌性尿道炎の場合には尿検査、淋菌性咽頭炎の場合にはうがい液検査になります。

淋病の完治とは、身体の中から完全に淋菌を除去し、治療後の確認検査で陰性反応が出た状態のことです。つまり体内には全く淋菌がいない状態なので、淋病が再発することはありえません。

ですが、「淋病の治療を行ったのに再発してしまった」と考える人がいらっしゃるのも事実。この場合考えられることは、正しい治療を行わなかった・医師の指示通りの治療期間を守らなかったケースです。つまり、淋菌を体内に残したままになっている状態です。

どうして再び症状が出るのか

なぜ治療法を中途半端なまま放置してしまうと淋病が再発したような症状が現れるのでしょうか。

淋菌感染症は淋菌が性器や咽頭の粘膜に感染することで炎症などの症状を引き起こす性感染症です。
感染者の体内で淋菌は感染を広げ、菌を増殖させて症状が悪化していきます。治療薬である抗生物質を服用することによって、体内の淋菌を除去できれば症状は軽減していき、次第に完治していきます。

抗生剤の服用を始めると尿道炎や咽頭の症状は徐々に治まっていきます。
この時、症状が治まってきたからと薬の服用を途中でやめてしまうと、体内に淋菌を残したまま治療を中断することになります。結果的に、残ってしまった淋菌が体内で再び増殖を始め、炎症症状を発症させます。

治療途中の淋病を放置してしまったことが、“再発した”と感じる一番の要因となります。

治療が難しくなるケース

また、症状が再発したからといって、残っていた抗生物質を服用しても、淋病の症状が治まらない場合があります。

これは、抗生物質に対して淋菌が耐性を持ち、効き目が無くなってしまったことが理由です。

抗生物質や抗菌剤に対して耐性を持ってしまった病原菌のことを“薬剤耐性菌”といい、治療を行うときにより多くの薬剤や治療期間を要することとなります。また、治りづらくなってしまうので注意が必要です。

こんな状況の人は要注意

淋病を完治させていても再び症状があらわれたという方は、再発したのではありません。
その症状は本当に再発なのでしょうか。違う疾患かもしれませんし、再感染かもしれません。

他の性病に感染(重複感染)している

「淋病を治療し完治したはずなのに、症状が治まらない」という場合には、他の性病に感染してしまっていることがあります。性感染症は感染経路があらゆる性行為であることから、一つ感染症が発見された場合、それ以外の性病にも罹患している重複感染の危険性が非常に高いという特徴があります。

淋病に感染しているというつもりでも、知らないうちに別の性感染症にもかかっていたとしたら、いくら淋病を完治させたところで症状は治まりません。
特に、クラミジア感染症は淋病に似た症状を発症します。
完治したはずなのに症状が現れるという場合には、別の性病検査も受けることをおすすめします。

感染してからパートナーと性交した

淋病の潜伏期間中や治療中など確認検査によって完治が認められる前にパートナーと性行為を行っていたとしたら、淋病が再び症状を現す可能性があります。

自分が感染した淋病を治さないうちにパートナーと性行為を行うことで、相手に淋病をうつしてしまい、相手が淋病感染に気付かず検査や治療を行っていなければ、その後の性行為で再び相手から淋病をうつされてしまいます。

このように性病を特定のパートナーとうつしあう“ピンポン感染”は少なくありません。

もし、完治していたにも関わらず何らかの症状が発症した場合には、パートナーの淋病感染を疑い、検査や受診を勧めることが大切です。

特に、女性の淋病は男性に比べ、自覚症状が少なく気づくことが難しかったり、遅くなったりすることがあります。女性の淋病感染を放置してしまうと、将来的に不妊につながるなど重大な後遺症を残す可能性もありますので、要注意です。

避妊具をつけていない

避妊具(コンドーム)をつけないまま性行為を行っていると、淋病に再感染するリスクが高まります。淋菌は一度感染しても、体内に免疫がつくことがなく再び淋菌に接すれば、繰り返して感染してしまいます。

不特定多数の相手との性行為はもちろん、パートナーが特定の相手だけだったとしても、避妊具は必ず着用するようにして下さい。

専門家である医師の指示を守る

最近、通販など郵送で行うことができる性病検査キットなどで、淋病の陽性反応を知る人が増えています。
陽性が分かった時点で、専門家である医師のいる病院・クリニックなどの医療機関に受診することが最も重要です。

耐性菌にしないこと

淋病の原因菌である淋菌は、抗生物質に対する耐性を持ちやすいという特徴があります。
治療中に服用している抗生物質を、自己判断でやめてしまい、病院にも途中で行かなくなってしまうと、体内に特定の抗生物質に耐性を持った菌を残したまま病気を放置してしまうことになります。

淋病の治療を始めたら、医師の指示通りに決められた期間しっかりと治療を行いましょう。

自己判断は避けよう

治療の際にはどんな薬をどのくらい飲めばいいのかなど、自分で調べて決めるのではなく、医師の判断を仰ぐことが重要です。
海外からの個人輸入などに頼って市販薬を購入し治療を行うなどの行動も、さまざまな危険が伴いますので避けてください。

淋病は治療後3週間~4週間後に確認検査を行う必要があります。例え治療を正しく終わらせて症状が出なくなっても、この確認検査で陰性となり完治の診断を受けるまでは、確実に淋病が治ったとは言えません。

淋病の治療は、検査・通院・抗生物質の服用・確認検査がセットだと考えておくといいでしょう。

まとめ

淋病は完治させれば体内で症状が再燃することは無い病気です。
しかし、治療中や治療後に新たに淋病に感染してしまった場合や、治療を中途半端にやめてしまった場合には、体内で淋菌が増殖し繰り返し症状が発症します。

長期間に渡り症状に苦しむことや重篤化させないためにも、治療は医師の判断のもと正しく行い、性行為は感染予防に気を配って行うことを忘れないようにしてください。

まずは専門医に相談を

新宿駅前クリニックでは、皮膚科・内科・耳鼻科・泌尿器科を併設しており、平日夜19時まで診療を行っている専門の医療機関です。

メディア・記事の監修ドクター:新宿駅前クリニック院長 蓮池林太郎