淋病の症状は性器だけじゃない!?喉や目に移る場合の兆候や特徴とは

rinnbyou-hsoujou

セックスや性行為によってうつるクラミジア感染症や梅毒などの病気を性感染症、性病などと呼びますがその中でも特に男性の感染率が高い病気の一つに、淋病という病気があります。
淋病は激しい痛みを伴う上に、悪化すると重篤な合併症を引き起こす恐れがある性感染症です。

淋病を深く理解し、症状を自覚した時に適切な治療に取り掛かれるように、その症状や感染する部位、そして淋病よりも恐ろしい新たな性病スーパー淋病などについてみていきます。

淋病とは?

淋病とは、粘液を介して淋菌が体内に侵入することで感染する感染性の疾患です。淋菌感染症とも呼ばれ、淋菌感染の危険があるのは男性器だけではなく眼や咽頭などの粘膜部位にも及びます。

厚生労働省が発表する性感染症定点報告数によると、淋病の感染者数は国内で年間1万人程度、そして、その約7割が男性患者という感染者報告がされています。

淋病は放置して悪化させない限り、抗生物質・抗菌剤の適切な投与によって完治させることができる性病です。しかし、自覚症状が出にくい場合もあるので放置すると体内で合併症を引き起こし、時には不妊などの後遺症を残す危険性もあるのです。

また、抗生物質の投与を始めると症状が沈静化していきますが、素人判断で治ったとして薬の使用をやめてしまわないように注意してください。医師の判断を仰がず薬をやめてしまうことで、水面下で症状が悪化したり、感染していることに気づかないまま性行為を行うことで、淋病の感染拡大をしてしまう恐れがあります。

淋病感染症の感染部位別「兆候と症状」

性器感染「淋菌性感染症」

男性器に淋病が感染した際の兆候は、排尿時の痛みやペニスからの膿と言った症状が挙げられます。
しかしこの兆候は、人によって数日で起こる場合や数か月後に症状が出るといった様に個人差があり、一概にこの時期に発症しなければ感染していないといえるものではありません。

淋病は発覚が遅れる分、気づいたときには症状が進行し悪化している場合があり、非常に注意が必要な病気です。淋菌性尿道炎は進行が進むと前立腺炎、淋菌性精巣上体炎などの合併症を引き起こし、最悪の場合男性不妊症になる危険性もあります。反面、淋病感染症は早期発見さえできれば比較的治しやすい性病とされています。
例え症状が軽くても、ペニスからの膿や痛み、排尿痛を感じたら早急に検査に行くように心がけましょう。

女性の場合

女性器に淋菌が感染すると、膣から卵管・子宮にいたるまで炎症(子宮頸管炎・骨盤内感染症)を起こし、分泌物が増加し異臭がするなどの症状があらわれます。感染を放置していると、子宮外妊娠や不妊の原因となったり、妊娠中には母子感染(産道感染)の恐れがあることが挙げられます。

咽頭に感染する「咽頭淋病」

オーラルセックス、キスなどの粘膜の接触で咽喉に淋菌が感染する病気を「咽頭淋病」と言います。男性の場合、性器が淋病に感染している場合、咽頭感染している可能性は約3割を上まわります。感染した咽頭でパートナーにキスや愛撫を行うことで、たとえ挿入を伴うセックスをしなくても、相手を淋病に感染させてしまう恐れがあります。

淋菌性咽頭感染の兆候は発熱やのどの痛み、違和感など風邪と症状が似ているため、非常に気づきにくいという問題があります。その為、感染したまま性行為を行ってしまい性病を拡散してしまっている可能性があるのです。

男性の場合、「咽頭淋病」感染している女性が感染に気づかないまま性風俗店でサービスを行い、そのサービスによって男性器に感染してしまう、というケース・感染経路が多いと言われています。

「咽頭淋病」の治療は抗生物質の投与によって行われます。約1週間から2週間程度で完治するとされていますが、治療の開始が遅れてしまうとその分治りが遅くなる傾向にあります。

眼に症状が移る「淋菌性結膜炎」

粘膜感染によって発症する淋病は、眼に感染することもあります。眼に淋病が感染した場合、「淋菌性角結膜炎」という病名がつけられます。
「淋菌性角結膜炎」に感染するきっかけは、感染者と性行為をし、相手の体液などが付着した手で目に触れてしまう、または、自分が感染した後にその菌がついたままの手で目を擦ってしまうなどの原因が挙げられます。

眼が淋病に感染すると、比較的早く兆候が表れます。発症は、菌に感染してからおよそ3日後程度です。しかし初期症状は目が充血する、目やにが増えるなど、「バイ菌が入ったかな?」と感じる程度のものなので、感染の発見が遅れてしまう危険性があります。

発見が遅れ症状が悪化すると、徐々に視力が悪くなっていきます。さらに目の腫れや充血が悪化し、最悪の場合、角膜まで浸食した淋菌によって失明してしまう恐れもあるのです。眼の淋病は進行が早く、症状が深刻化してから気づいても治療が間に合わなくなる場合もあります。目に違和感を覚えたら一刻も早く医師の診察を受けるようにしましょう。

スーパー淋病と症状について

スーパー淋病とは?

スーパー淋病とは、淋病を引き起こす淋菌に抗生物質への耐性を持つことで生まれた、淋病よりはるかに強力で危険な性病です。

現在では、世界の各地で発症例が報告されており、日本でも風俗店の女性から発症したという一例が挙げられています。今はまだ死亡者こそ報告されていませんが、今後スーパー淋病が蔓延すれば、抗生物質が効かず感染者が死亡するという事態にもなりえるでしょう。

スーパー淋病の感染源となる新たな淋菌は、感染力が非常に強いう上に短期間で感染していく為、一部ではHIVよりも危険であるという声も上がっているのです。

スーパー淋病によって起こる症状について

スーパー淋病の潜伏期間は非常に短く、男性の場合、感染して数日で排尿時の激痛や尿道からの膿が出るなどの初期症状が発症します。さらに、悪化すると体内で膿毒症を引き起こします。膿毒症とは、バクテリアが血中に侵入し、他の部位に移っていくことで、最悪の場合死に至ることもある危険な病気です。

命に関わるスーパー淋病ですが、現状では治療効果がある抗生物質は発見されていません。

早期発見・早期治療が淋病完治の鍵

淋病は感染した箇所によっては初期症状がほとんど出ない場合や時間が経ってから症状が現れる場合も多く、発覚が遅れやすい性病です。しかし、治療さえ行えば完治させることも不可能ではないので、排泄時の痛み、尿道からの大量な膿など淋病の症状を感じたら、すぐに泌尿器科や性病科を受診し医師の指示の下、適切な淋菌検査・治療を行ってください。

また、通常の淋病よりも症状が重く命を失う危険があるスーパー淋病は、いまだに治療法が確立されていない性感染症です。スーパー淋病は感染しないようにする対策が他の性病以上に重要となります。不特定多数のパートナーと性行為を行う、性風俗店に通うなどの行動は感染者と接触する確率を上げることになるので、できるだけ避けスーパー淋病の脅威に自身の身体をさらさないように守ることが重要なのです。

まずは専門医に相談を

新宿駅前クリニックでは、皮膚科・内科・耳鼻科・泌尿器科を併設しており、平日夜19時まで診療を行っている専門の医療機関です。

メディア・記事の監修ドクター:新宿駅前クリニック院長 蓮池林太郎