まさか自分が性病になるわけない?もし我慢して放置した場合の結末

性病のリスク

性病かもしれないと疑いながらも放置してしまい、結果症状の悪化・治療の長期化などにつながってしまうことが多いといわれています。
性病(性感染症)は早い段階で病院を受診し、検査・診断・治療が完治のカギとなる病気です。性病に関する正しい知識を身に付けることは、非常に重要なことです。
ここでは、男性の性病についてまとめていますので、是非参考にしてみてくださいね。

近年の性病患者数

近年、男女とも性病感染者数は増加傾向にあります。中でも「男性」の性病患者数は27,638人と女性より多いのが特徴です。(厚生労働省「性感染症報告数」調査、平成28年3月現在)この数字は、梅毒や性器クラミジア感染症、淋菌感染症など様々な種類の総数です。
ご存知かとは思いますが、「自分だけは感染しないだろう」という安易な考え方をしている男性の性病患者が少なくないのが現状なのです。

また、性病患者が多い理由の一つに、“放置してしまう可能性が高い”ということにあります。では、なぜ放置してしまうのでしょうか?「性病の放置」に焦点を当ててみていきましょう。

自覚症状が少なく多少のことなら我慢してしまうケースも

これは男女問わず言えることですが、性病には自覚症状が少ないケースがあります。痛みやかゆみなどを感じないだけでなく、外見的にもその症状があらわれないため、日常生活での発見が難しいとされているからです。それでは、比較的気づきやすい性病の症状をいくつか挙げてみましょう。

  • 性器周辺にブツブツやしこりがある
  • 性器周辺に痒みや痛みがある
  • 排尿痛がある
  • 脚の付け根や太もも周辺に痛みがある

脚の付け根周辺に痛みが生じている場合、リンパ線が腫れているケースが多いです。こうしたわかりやすい症状がある場合はいいのですが、普段運動をしていて筋肉痛になる機会が多い人や、元々皮膚が弱く炎症が起こしやすい人にとっては、少しの症状では気づきにくいため、「いつものことだ」と我慢し放置してしまう人が多いかもしれません。
また、中にはクラミジアに代表されるように、“無症状に近い”性病もあります。この無症状に近いという点が性病の恐ろしいところです。

では、これらの症状を自覚しないまま、あるいは自覚しても「たいしたことはない」と勝手に判断し、放置してしまうことによって起こるリスクにはどのようなものがあるのでしょうか。

放置した場合の感染リスク

性病は種類によらず、感染している人とそうでない人が性交渉をした場合、かなりの割合で感染する確率の高い、感染力の強い病気なのです。

感染の種類には、空気感染や飛沫感染といったものがありますが、性病のほとんどは“接触感染”が要因ですので、高い感染確率になってしまうのです。また、性病に感染した場合の当事者間におけるリスクとしては、「不妊」・「流産・早産」などの原因となり得ることがあります。さらに注意点としては、こうした当事者間のリスクだけではないということです。

例えば、男性から性病をうつされてしまった女性が妊娠した場合、出産時にそのまま子宮で赤ちゃんに感染してしまうことがあります。これを母子感染といいます。抵抗力の弱い赤ちゃんには、肺炎やその他内臓機能の障害、視覚障害などが起こる可能性があるのです。

無精子症のリスク

不妊の原因は一般的に女性に多いとされていますが、男性に原因がある場合があります。これは男性が「無精子症」であるケースです。

無精子症とは、精液に精子がない状態を表しますが、大別すると2種類あります。
「閉そく性無精子症」と「非閉そく性無精子症」です。2つのうち、性病によってなる無精子症が、前者の「閉そく性無精子症」です。尿道や精巣に炎症が起きる(尿道炎・精巣上体炎)ことで、精子の通り道が塞がれてしまう病気です。はっきりとした症状が出ないことが特徴でもあります。

最悪の場合ガンや死に至る事も

性病のもっとも恐ろしい点は、「死のリスク」が伴うことでしょう。梅毒やエイズ(HIV)と呼ばれる性感染症がその代表です。

特にエイズは、世界的(特に発展途上国)に問題となっている性病であり、免疫力が著しく低下することで、菌などに感染しやすくなる病気です。
いずれも感染してすぐに死に至るわけではないのですが、発見が容易でないため、より死へのリスクが高まってしまうのです。
また、意外と知られていないのが、「ガンのリスク」です。ガンにつながる性病で代表的なものは、尖圭(せんけい)コンジローマと呼ばれるものです。主な症状は、陰部周辺にイボができることです。

実は、この尖圭コンジローマそのものは良性なのですが、放置し、乱れた性交渉を続けることで、悪性に変化する可能性が高いことがわかっています。つまり男性の場合は「陰茎ガン」に女性の場合は「子宮頸がん」につながることになるのです。

まずは専門医に相談を

新宿駅前クリニックでは、皮膚科・内科・耳鼻科・泌尿器科を併設しており、平日夜19時まで診療を行っている専門の医療機関です。

メディア・記事の監修ドクター:新宿駅前クリニック院長 蓮池林太郎