高熱がでる性病4つ、正しい処置と対応を。

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熱が出る病気というと、風邪やインフルエンザなどの感染症を思い浮かべますが、じつは性感染症で発熱するということもあります。
それほど頻繁にある症状ではありませんが、もし性病の感染に何か心当たりがある場合は、その可能性も視野に入れて早めに対策することが大切です。
ここではそのような発熱する可能性のある性病について説明してきます。

性病で発熱する原因

人間の身体は外部から体内に侵入したウイルスや細菌などを排除するための生体反応として体温を上げ発熱します。
性病においても、性行為によって体内に侵入してきた様々な病原微生物と体が戦うために、時に発熱することがあります。そして発熱の原因としては、次のような性病が挙げられます。

原因1咽頭クラミジア

咽頭クラミジアとは、オーラルセックスやディープキスなどによって喉の奥にクラミジア感染症を起こした状態です。
咽頭クラミジアにかかっても、そのほとんどが無症状で感染にも気づかないことが多いのですが、感染後1~3週間でのどの腫れや痛み、発熱や倦怠感など、風邪に似た症状が出ることがあります。風邪と間違われることも多く、適切な治療をしないと治りにくくなる傾向があるので注意が必要です。パートナーがクラミジア感染症だと診断されて、自分に風邪に似た症状が出た時は、咽頭クラミジアの可能性も考えた方が良いでしょう。

原因2淋病感染症

淋菌感染症もディープキスやオーラルセックスを含むすべての性行為によって感染します。感染から2~7日で尿道が炎症を起こし、排尿時痛や黄色っぽい膿、亀頭部の痛みなどの症状が出ます。クラミジアより強い症状が出ることが多いのですが、中にはほとんど自覚症状を感じないケースや無症状の場合もあり、気づかずに感染が進むと、精巣上体炎や前立腺炎を起こし高熱が出ることがあります。更に進行すると男性不妊の原因になったり敗血症になる事もあります。
また、のどに淋菌が咽頭感染して起こる咽頭淋病も、咽頭クラミジアと同じように、ほとんどが無症状ですが、感染後1週間以内に発熱を伴う風邪に似た症状が出ることがあります。

原因3HIV感染症

エイズ(後天性免疫不全症候群:AIDS)を発症させるHIV(ヒト免疫不全ウイルス)には、1型と2型があるのですが、日本国内では1型の感染者が多く見られます。HIVはHIV感染者との男女間の膣での性行為や男性同士の肛門での性行為により感染し、進行してしまうことにより、エイズ発症します。エイズを発症してしまうと、免疫力の低下など多くの症状が現れます。また、女性では妊娠・出産により起こる母子感染や薬物中毒者の注射針の使いまわしによる感染も問題になっています。
HIVへの感染が成立すると、体の中で急激にウイルスが増殖するため免疫反応として2~8週くらいで発熱や咽頭痛、筋肉痛、だるさ・リンパ節の腫脹などインフルエンザによく似た症状がみられることがあります。しかし症状が出ない場合もあるため、感染したことに気付かないこともあります。国のガイドラインでは感染後3か月後から検査をするという方針ですが、早いと4週後に陽性反応が出ることもあります。HIVの感染が心配な場合は、早い時期に1度HIV検査を受け、陰性であっても期間を置いて2度目の検査を受けると確実だとされています。

原因4その他

咽頭クラミジアで発熱する場合があることは述べましたが、性器クラミジア感染症で初期症状として尿道炎を起こし、それに気づかず放置した場合にも、上行感染で前立腺炎や精巣上体炎を起こし、腫れ・痛みとともに高熱が出ることがあります。さらに悪化すると敗血症や男性不妊の可能性も出てくるので注意が必要です。
また梅毒でも発熱することがあります。梅毒は潜伏期を繰り返しじわじわと悪化する性感染症ですが、第2期では発熱を伴う全身症状が見られることがあります。
その他、B型肝炎を発症した場合にも発熱することがあります。
B型肝炎というと昔は注射針の使いまわしによる感染が多かったのですが、それが禁止された今は性行為での感染が多くなったため、性感染症として扱われるようになりました。東南アジアやアフリカなどHBVの保有率が高い国での性行為には特に注意が必要です。
潜伏期間が長く、2~6か月くらいで発症するのですが、不顕性感染といって症状が出ない場合も多く、気づかないうちに感染して治癒していることもあります。発症した場合の急性期には発熱、倦怠感、食欲不振など風邪に似た症状が見られます。また続発的に白目が黄色い、尿の色が濃いオレンジ色になるなど「黄疸」の症状が出れば肝炎を疑う必要があります。感染者の10~15パーセントは慢性肝炎化し、まれに劇症化し生命にかかわることもあります。

まとめ

発熱の原因は数え切れないほどたくさんあります。そして発熱の多くは風邪やインフルエンザなどの、よくあるウイルス感染によるものです。
しかし、もし発熱の前に無防備な性行為の覚えがあったり、同じ時期にパートナーが性感染症の診断を受けたりした場合、その熱は性病によるものかもしれません。
そしてもし性病だった場合、熱が出るということは感染の初期に気付かずに悪化している可能性もありますし、知らずに感染源になっている可能性もあるのです。自己判断を間違ってしまうと、取り返しのつかないことになるかもしれません。
不明な発熱があって性病の感染に思い当たることがあれば、早めに泌尿器科や性病科など病院・クリニックのような専門医療機関を受診するようにしましょう。

まずは専門医に相談を

新宿駅前クリニックでは、皮膚科・内科・耳鼻科・泌尿器科を併設しており、平日夜19時まで診療を行っている専門の医療機関です。

メディア・記事の監修ドクター:新宿駅前クリニック院長 蓮池林太郎