性病って確実に治る?完治する性病としない性病について

性病は確実に治るの?

大抵のものは治るが適切な処置が必要

性病というと、よく聞くのが性器クラミジア感染症や淋菌感染症かもしれません。亀頭部に痛みが出る、膿が出るなどするとこの辺りをまず疑います。
怖がったり恥ずかしがって放置してしまうと感染が奥に広がり陰嚢が腫れあがったり、感染者は男性不妊の原因になる可能性にもつながります。そこまで病気が進行してしまうと、入院しなければならないこともありますし、治療期間も長くなり治癒までにかなりの期間がかかってしまいます。ですが、早いうちに病院を受診し適切な治療を受ければ完治させることができます。
クラミジア治療や淋病治療は、ジスロマックなどの抗生物質や抗菌薬を使用し、病原菌を殺して治します。早ければ早いほど治りが早いので、気になる症状があればなるべく早く泌尿器科や性病科を受診するようにしましょう。

完治が難しい性病とは

一方完治しない、もしくは難しいと言われる性病もあり、次に挙げる3つの性病がそれにあたります。

性器ヘルペス

性器ヘルペスは単純ヘルペスウイルスが感染して起こる性感染症で、ペニスに痛みを伴う水ぶくれができる病気です。このウイルスは症状が消えた後も神経節に潜んで生き続けるため、ストレスなどで体力が落ちた時や免疫力が落ちた時に繰り返し発症します。抗ウイルス剤でウイルスの活動を抑え、症状を抑え込んだり再発しにくくすることはできますが、体内からウイルスを完全に排除することはできないので、性器ヘルペスは完治しない病気と言えます。再発を抑えるようコントロールすることが大切です。

HIV感染症

HIV感染症は、ヒト免疫不全ウイルスによる性感染症で、免疫力を低下させていく病気です。治療を受けず放置すると免疫力が少しずつ低下していき、健康体なら感染しないような病原菌に体を蝕まれ、いわゆるエイズ(後天性免疫不全症候群)が発症した状態になり、最終的には死に至ります。
このウイルスは突然変異しやすく、ワクチンや治療薬がを作ることが困難なため、ワクチンでの予防も完治も今はまだ不可能です。
しかし今では早期に治療を始めれば、かなり発症を抑えることができ、完治はしなくても病状をコントロールできる病気になってきています。早期発見、早期治療が大切です。

梅毒

梅毒は梅毒トレポネーマに感染して起こる性感染症です。性器にしこりができ梅毒性バラ疹という褐色の丸い小さなあざが全身に出るのが特徴です。
治療を受けず放置したまま3年~10年経つと、ゴム腫と言われる大きなしこりができはじめ、鼻や耳がえぐれたようになったり、目や心臓、神経、血管などに重い障害が出て、最終的には死に至ります。
初期であればペニシリン系の薬剤の内服で完治させることができるのですが、全身症状が出てしまってからでは病原菌は全身の臓器にまで広がり病原菌を駆逐することも難しくなり、時間をかけ駆逐できたとしても重大な後遺症が残ることとなり、元の体に戻ることはできません。
よって、梅毒は初期なら完治させることができるが症状が進むと完治しないということになります。早期発見、早期治療が大切です。

性病は再発に注意が必要

性病は対策をしなければ何度でも感染します。ピンポン感染といって、パートナーに感染させてしまった性病が、完治したはずの自分にまた戻って来ることもあります。もし性病に感染してしまったら、必ずパートナーにも打ち明けて一緒に検査や治療を受けることが大切です。
また、性器ヘルペスやカンジダ症などは、ストレスや風邪などで抵抗力が落ちた時に何度も再発します。再発しないように医師の指示に従い根気よく治療法を受けて、完治するものは完治させ完治が難しいものは病状をしっかりコントロールすると同時に、睡眠や生活パターンなど日頃の生活を見直すことも大切です。

まとめ

性病には完治するものと完治しないものがありますが、完治するものでも治療が遅れれば治りにくくなりますし、完治しないものでも治療を始めるのが早いほど症状が出ないようにコントロールすることができます。
もしかしたら性病にかかったのではと思い当たっても、まさか気のせいだろうと否定したくなるのが心情ですが、迷って受診が遅れると、中には一旦症状が消えて、そのまま自分でも気づかないうちに病気が進行して取り返しがつかなくなってしまう病気もあります。自分が感染源となることもあります。
また完治しない、もしくは治りにくい病気であっても、あきらめずに根気よく治療を続ければ、つらい症状に悩むことなく生活を続けることが可能です。
性病はまずは予防が第一ですが、症状に気づいた時には逃げずにしっかりと病気と向き合うことがとても大切です。
なるべく早くに受診して検査を受け、治療を開始しましょう。また、特定のパートナーがいれば、必ず一緒に治療を受けるようにし、感染経路になることは避けていきましょう。

まずは専門医に相談を

新宿駅前クリニックでは、皮膚科・内科・耳鼻科・泌尿器科を併設しており、平日夜19時まで診療を行っている専門の医療機関です。

メディア・記事の監修ドクター:新宿駅前クリニック院長 蓮池林太郎