精子から血!?精液に混ざる血液の原因と考えられる病気とは

精液に血が混じってピンクになった

「精子から血が出た!?」
「精液がピンク色(赤色・茶色)だった……」
こんな経験ございませんか?もし精液に血が混ざっていることに気づいたら、大抵の男性はとても驚かれることでしょう。何か重大な病気ではないかと心配になるのではないでしょうか。
ここでは、そんな症状がある方に、どんな病気の可能性があるのか、原因・検査・治療や予防について説明していきたいと思います。

精子に血が混ざっている場合に可能性がある病気とは?

1.前立腺炎

まず、最も多い原因として挙げられるのは、前立腺が炎症を起こす前立腺炎や精嚢の炎症です。精嚢とは前立腺の後ろにあり、主に精液のもとになる分泌液を作るところです。その前立腺や精嚢が、細菌などに感染して炎症を起こし、射精をきっかけにして、もろくなった血管から出血するのです。

原因菌で最も多いのは大腸菌で、他にも性感染症でおなじみのクラミジア、淋菌、トリコモナス、そのほかマイコプラズマ、ウレアプラズマなど、の感染により起こることもあります。
炎症が強い場合には、腹痛や発熱、排尿・射精時の痛みや違和感を覚えることがあります。

2.前立腺がん

若い人には少ないのですが、中高年以上の方は前立腺がんの可能性があるため検査を受けることをおすすめします。前立腺がんは、初期にはほとんど無症状ですが、進行してくると尿が出にくくなってしまう、夜中に何度もトイレに行きたくなる、頻尿になる場合があります。

3.外傷

スポーツなどで、股間を強く打った後や、泌尿器科の検査などで前立腺や精嚢に傷がついた場合も出血することがあります。

4.原因不明

いろんな検査を行っても原因がわからない場合も多くあります。その場合は、そのまま様子を見る事があります。精嚢にたまった古い血液が少しずつ出る場合は、すっかり治るまでに1か月以上かかることもあります。

血精液症について

これまでに説明した様々な原因、または原因不明で精液に血液が混じり、精液が赤くなる状態を、「血精液症」といいます。
これ自体は病気ではなく症状なので、検査を進めて原因がはっきりすれば病名(診断)がつきます。精液は精巣で作られた精子と精嚢や前立腺から分泌される分泌液からできています。そしてその成分のほとんどが分泌液なので、出血部分はたいてい精嚢か前立腺ということになります。出血の時期が古ければ、精液に茶色や黒っぽい粒が混じったりしますが、新しい出血だと、精液はピンク色や真っ赤(赤色)になります。

射精時の痛みは無いことが多いのですが、痛みがある場合は炎症を疑います。感染による炎症がある場合には、菌に有効性がある抗生剤や抗炎症剤などが処方されます。

気になる検査内容は?

尿や精液の検査の他に、必要時には血液検査も行います。
診察室では、性器周辺に傷や炎症など異常がないか、皮膚の状態を視診や触診で調べます。
次に、直腸診といって、医師が手袋をはめ肛門から指を入れ、前立腺や精嚢、その周囲の状態を診察します。
視診や直腸診の後、更に精査が必要な場合には超音波検査が行われます。
更に、腫瘍の可能性が出てきたときは、CTやMRIを撮ることもあります。

精液に血が混ざっていたら性行為はできるの?

精液に血が混ざっていた場合にもセックスをして大丈夫という情報も見られますが、原因が炎症の場合は、性感染症よることもあるので注意が必要です。
また、どんな病気でも、異常に気付いた時は、まずその部分を安静にすることが原則です。安全が確認できるまでは、性交渉は避けて、早めに受診をするようにしましょう。

特に若い方は、恥ずかしがってしまい、病院へ行くことをためらってしまうかもしれませんが、医師はそういった症状には慣れていますし、診察もそんなに時間はかかりません。放置せず、なるべく早めに泌尿器科など、専門の医療機関で診てもらうことが大切です。

まとめ

精液に血が混じる「血精液症」になっても、命にかかわるような病気であることは稀ですし、原因不明でそのまま様子を見るということも多いとされています。
しかし、炎症の場合は放置してひどくなると痛みが出て膿が出ることもありますし、性感染症であれば自分自身が感染経路になってしまうこともあります。
性感染症の感染経路というのはさまざまで、風俗などで女性からのオーラルセックスを受け淋菌に感染することも多いとされています。

男性が感染者になった場合は、セックスやオーラルセックスによって、パートナーである女性の膣や粘膜から病原菌が入り、病気をうつしてしまう危険性があります。トリコモナスなどは、お風呂で幼児に感染することもあります。感染拡大を予防するためにも早めの診断と治療が必要です。
何より、このような感染リスクを避けるためには、まず特定のパートナー以外とはセックスやオーラルセックスなどの行為を避けることが重要です。

そして、コンドームの使用は淋菌などの細菌からエイズなどのウイルス性の病気まで、性感染症に対して高い予防効果があります。必ず使用するようにしましょう。
性器やその周辺の病気は、隠したり放置したりするケースが、どうしても多くなりがちです。感染症であってもそうでなくても、放置すれば悪化する場合もありますし、治療を行えば、きちんと効果があります。また、医師から心配いらないと言ってもらえれば、気持ちも軽くなることでしょう。恥ずかしがらずに、受診するようにしましょう。

まずは専門医に相談を

新宿駅前クリニックでは、皮膚科・内科・耳鼻科・泌尿器科を併設しており、平日夜19時まで診療を行っている専門の医療機関です。

メディア・記事の監修ドクター:新宿駅前クリニック院長 蓮池林太郎