尖圭コンジローマとは?症状、検査法、治療法まで徹底解説

イボがある生き物

ペニスにイボができてしまったという男性で、尖圭コンジローマにかかったのでは……と不安に思われた人も多いのではないでしょうか。
でも尖圭コンジローマについて、どのような検査を受け・治療すべきなのか、また感染経路などについて知識がないという人の方が多いと思います。ここでは、尖圭コンジローマについての知識を深めるために詳しく解説してきたいと思います。

尖圭コンジローマとは?

尖圭コンジローマは、ヒトパピローマウイルス(HPV)といわれるウイルスの感染によって起こるHPV感染症で、性感染症の一つです。感染経路は、皮膚や粘膜の細かい傷からなどの接触感染とされています。通常のセックスのほか、アナルセックスやオーラルセックスによって感染します。

感染後1ヶ月~2ヶ月の症状

ヒトパピローマウイルスに感染すれば、1ヶ月ないし2ヶ月ほどの潜伏期間の後、陰茎や亀頭部分のほか、包皮の内側などにイボができ始めます。また、男性器ばかりでなく肛門周辺や肛門内部、尿道などにもイボができる場合があります。口唇や口腔内にイボができる場合もあります。こうしたイボは一般的に痛みがなく、自覚症状もないことがほとんどです。

発症したあとの特徴と治療について

尖圭コンジローマは、自覚症状がないままイボが肥大化する場合や、病変が見つかった感染部位の周辺にも同様のイボが数多くできる場合が多くなっています。
イボが増殖・肥大化してきた場合、見た目の特徴として、ニワトリのトサカであったり、カリフラワーのような乳頭状の形状をしています。
このようなイボは、外科的手術によって切除する方法や、ベセルナクリームなどによって薬物治療するなどします。また、尖圭コンジローマは再発しやすい性病であり、半年にわたって新たなイボが現出せず、検査をしても何らの反応がなければ治癒したといえるでしょう。

患者数の減少率が低い理由

尖圭コンジローマは、生涯に感染する人の割合が、女性の場合は6割~8割にもなるとされています。再発の可能性が高い性病であって、治療を受けた後であっても、およそ4分の1の人が3ヶ月以内に再発するといわれています。
また、治癒するまで長い期間を要することも知っておいた方がいいでしょう。そして治癒させた後であっても、再感染のリスクが残っています。尖圭コンジローマの発症要因は、ありとあらゆる性交渉によるものです。
発症していない潜伏期間内であっても、感染源になってしまう可能性がありますし、治癒したことを確認しないまま性交渉を行なってしまうことで自らが感染経路になってしまうのです。こうした事情により、尖圭コンジローマは患者数の減少率が低いとされています。

がんを引き起こす原因になる?

ヒトパピローマウイルスは、100種類以上の異なるウイルスの型があり、そのウイルスの型の中には良性と悪性のものとがあります。

良性(低リスク型)と悪性(高リスク型)

良性のものであれば、尖圭コンジローマを発症させるのですが、悪性のものであれば子宮頸がんの要因にもつながります。
良性のものと悪性のものとではタイプが異なるために、尖圭コンジローマが見つかったからといって、必ずしもがんを発症させることではないのですが、コンジローマが発症した場合に同時に悪性のヒトパピローマウイルスが見つかることがあります。悪性のウイルスが進行すれば、男性であれば陰茎がん、女性であれば子宮頸がんを発症する可能性が高くなるのです。
良性型であっても悪性型であっても、いずれも感染経路は粘膜や皮膚の傷などです。このために、良性のコンジローマを発症していた場合でも、同時に悪性のヒトパピローマウイルスを保有していることもあるのです。

子供や女性への影響は?

コンジローマ治療中の性行為

尖圭コンジローマは、性行為によって感染する病気、性感染症(STD)です。治療期間が終了した後も最低半年は経過をみるために、半年~1年ほどの経過観察の期間を要します。
妊娠は原則として性行為は認められず、パートナーへの感染を防止するためにも性交渉自体が禁止されています。

産道感染

妊婦が尖圭コンジローマに感染していた場合には、出産する際に新生児に産道感染してしまい、新生児が再発性呼吸器乳頭腫症といわれる疾患になる可能性があります。産婦人科・婦人科などの妊娠時の検査でヒトパピローマウイルスが陽性であれば経膣分娩ではなく、帝王切開法が選択されることになるでしょう。

検査方法はどんな種類がある?

尖圭コンジローマの検査方法としては、組織検査と遺伝子検査に分けられます。
検査時に痛みを伴うのかどうかが気になるところかもしれませんが、組織検査でも遺伝子検査でもイボの組織から感染細胞を採取するため、イボを部分的にでも切除することになると考えられます。その際の局所麻酔を打つ際に少し痛みを伴う程度とされています。

それぞれの詳しい検査方法など検査内容についてわかりやすく説明している記事がありますので、詳しくはコチラの記事をご参照ください。
これって尖圭コンジローマ?イボができた時に検査を行う内容とは

治療方法は?

治療方法として、3種類の方法に大きく分けられます。患者さまの状態・症状・希望に応じて医師と相談しながら治療法を選択していくことになるでしょう。

・外科的切除
・凍結療法
・薬物治療

それぞれの治療法については、コチラの記事で内容を詳しく説明していますので、ご参照ください。
尖圭コンジローマは薬で治る?使用されている治療薬と治療法とは

感染経路は?

尖圭コンジローマは性感染症ですが性行為以外でも感染の可能性があります。性交渉以外での感染はほとんどないとされていますが、極まれに日常生活の中で感染してしまうことがあります。また、コンジローマのできる場所は主に外陰部や肛門周辺ですが、口唇などに感染することがあるとされています。

コンジローマの感染経路について、感染のリスクが高い行為や感染源について詳しく説明していますので、コチラの記事をご参照ください。
コンジローマが感染する理由は性行為だけではない?

治療期間は?

外科的切除であれば治療期間は短く、イボの切除なら数日ほどです。しかし薬物療法、ベセルナクリームを用いた治療では、1ヶ月は要するとされています。これはあくまでも治療期間とされ、治癒までには、半年くらいと長い期間がかかるといわれています。

コンジローマの治療期間の詳細はコチラの記事をご参照ください。
コンジローマになってしまった時に把握しておきたい治療期間

再発の可能性が高い!?治療中の注意点

コンジローマは、その再発率の高さも知られています。再発する可能性が高い原因や治療に専念しなければならない期間、治療中の注意点について、詳しくまとめた記事をご紹介しますので、コチラをご参照ください。

コンジローマは再発との闘い、適切な治療で完治を!

まとめ

尖圭コンジローマは、がんの間接的な要因ともなり得るばかりか出産にも多大な影響を及ぼします。
検査方法には、組織検査や遺伝子検査などがあり、また、治療方法にも薬での治療と外科的治療などというように多種多様な方法があります。感染経路は、性行為が主なのですが、それ以外でも感染の可能性があります。そして、治療期間は、イボの切除であれば数日、薬による治療は1カ月ほどであって、再発の可能性を踏まえても、経過観察をすることが重要です。尖圭コンジローマは極めて専門性が高いので、病院やクリニックで専門家である性病科で検査、診断、治療をしてもらうことが適切なのです。

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メディア・記事の監修ドクター:新宿駅前クリニック院長 蓮池林太郎