これって性病?射精後の痛みの原因まとめ

射精の時痛む

男性にとって射精は身体の調子を保つために大切なことです。しかし、射精後に痛みを感じると、自分は性病なのではないかと心配になるのではないでしょうか。性感染症(STD)はご自分の感染だけではなく、パートナーも感染していることがあるため、早めに対処しなければなりません。
ここでは、勃起時や射精後の痛みに悩んでいる方に向けて、そのような症状が出現する原因についてご紹介していきたいと思います。

射精のメカニズム

まずは、射精のメカニズムについて解説します。
射精とは、性的刺激によって精液が外尿道口を通って体外に排出されることをいいます。
陰嚢内の精巣でつくられた精子は、精巣上体、精管を通り、前立腺の中にある射精管を経て外尿道口に到達します。
男性の性反応は興奮期、上昇期、オルガズム期、消退期の4つの段階から成り立っています。興奮期は身体的あるいは心理的な性的刺激によって、陰茎の海綿体に血液が流入して勃起が始まります。上昇期に入ると、陰茎の海綿体への血液の流入は増加して、海綿体内の圧が高くなるため、陰茎が硬くなります。そしてオルガズム期になると、自分の意思とは関係なく筋緊張が起こり、性的興奮が頂点に達することで射精が起こります。射精時は、前立腺や精管などが収縮し、陰茎の海綿体周囲の筋肉が無意識的に収縮します。この収縮によって、精液が外尿道口より排出されるのです。その後消退期になると、陰茎への血液流入がストップして勃起前の柔らかい状態に戻ります。

原因1:前立腺炎

射精後の痛みが出現する病気のひとつに前立腺炎が考えられます。前立腺炎は急性前立腺炎と慢性前立腺炎とに分けられます。急性前立腺炎が慢性化したものが慢性前立腺炎になります。
前立腺炎は大腸菌やブドウ球菌、クラミジアや淋菌などの細菌感染や長時間のデスクワークなどによる前立腺への刺激が原因で起こるとされています。症状は、射精後の痛みの他に、頻尿、残尿感や排尿時痛、陰嚢や会陰部の痛み、下腹部の痛みがあります。急性前立腺炎の場合は、前立腺炎の炎症によって38度以上の発熱が出現し、発熱に伴った身体の倦怠感や寒気が症状として現れることがあります。
前立腺炎の診断は、肛門から内診をして前立腺を触れた時に痛みがあった場合、性感染症が疑われる場合は尿検査を行って診断しています。
治療は基本的に抗生剤の内服となります。2週間から4週間に渡る抗生剤投与により、症状が軽減します。しかしながら症状が改善しないこともあり、その場合は数か月にわたって治療が必要になることがあります。
治療中の性行為は、細菌感染による前立腺炎の場合には、細菌が検出されなければ可能と判断されます。クラミジアなどの性感染症の場合は、原因菌の有無を確認した上で、性行為が可能かどうかを判断されます。

原因2:尿道炎

尿道炎も射精後に痛みが出現する病気のひとつです。
尿道炎は性感染症が原因となることが多い病気です。原因となる性感染症とは、クラミジアや淋菌などになります。その他、皮膚の常在菌や大腸菌などが原因となる場合があります。
尿道炎の症状は、射精後の痛みの他に、排尿時痛や尿道から膿が出たりすることがあります。淋菌感染の場合は1週間以内に症状が出現しますが、クラミジア感染の場合には症状が出ないことがあることが特徴となっています。
尿道炎の診断は、尿検査で白血球の数を確認することや、細菌がいないかを確認することで診断されます。昔は尿道に綿棒を挿入する検査をしていましたが、現在では尿を検査することで診断が可能になってきたため、検査で痛い思いをすることはなくなってきました。
治療は、前立腺炎と同様に抗生剤の内服となります。感染している細菌の種類によって抗生剤の種類が変ってきます。淋菌感染の場合は、抗生剤内服では回復しないことがあるので、注射による抗生剤治療が行われることがあります。

原因3:クラミジア

前立腺炎や尿道炎について解説しましたが、最後に前立腺炎や尿道炎を引き起こす原因であるクラミジア感染について解説していきます。
クラミジア感染は、性感染症の中でも男女ともに多くの割合を占めている感染症です。性行為によって粘膜感染をおこします。クラミジアの潜伏期間は1週間から3週間で、初期には尿道炎の症状が出現します。長い間治療をせずにいると、クラミジアが尿道から前立腺へ進入し、前立腺炎を引き起こしていくのです。
クラミジア感染は、尿検査で確認することが可能となっています。感染がわかった場合には、マクロライド系あるいはニューキノロン系の抗生剤投与によって治療を行います。治療期間は短くても2週間を要し、長くなると数か月に及ぶことがあります。
また、クラミジアは感染していたとしても、無症状のことも多く、感染がわかった時には、パートナーも検査を受けることが必要になってきす。
治療中はクラミジアがいないことが確認できるまで、性行為は控えることになります。

まとめ

射精後の痛みの原因について、前立腺炎や尿道炎、その原因となっていることが多いとされるクラミジア感染についてお伝えしました。性感染症は、ここでご紹介した病気だけではなく、不妊の原因となることがあります。前立腺炎や尿道炎を引き起こすクラミジアなどの性感染症は、コンドームの使用によって防ぐことが可能であるとされています。ご自分やパートナーのためにも、性行為をする際にはコンドームを使用することをおすすめします。
もし、何らかの症状が出現している場合には、恥ずかしがらずに、泌尿器科や性病科などの専門病院やクリニックを受診するようにしてください。早い段階での診断・治療が症状の悪化を防ぎ、病気の進行を防ぐのです。

まずは専門医に相談を

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メディア・記事の監修ドクター:新宿駅前クリニック院長 蓮池林太郎