こんな症状が当てはまる人は要注意!亀頭包皮炎が疑われるとき

包皮炎の疑い

亀頭包皮炎は細菌感染による細菌性疾患であり、陰茎に対してさまざまな症状を発症させます。
亀頭包皮炎で多く発症する症状として、赤い腫れ、痛み、かゆみ、異臭、白い垢(カス)などが代表的なものとなっています。
ここでは、それぞれの症状の特徴と原因、注意点などを解説していきます。

症状1:赤く腫れる

亀頭包皮炎では亀頭と包皮の皮膚が赤く腫れ上がる症状が発症します。
赤く腫れる原因として、ウイルスや細菌が皮膚に入り込むことで免疫反応が起こり、サイトカインという物質が分泌され、周囲の血管が拡張し、血液が集まるとともに周囲の組織に体液が浸透して、組織が膨張するためです。
亀頭包皮炎は細かく分けると亀頭炎と包皮炎があり、亀頭そのものに腫れがあれば亀頭炎、包皮に腫れがあれば包皮炎と呼ばれます。
真性包茎の場合は包皮の先端が赤く腫れやすく、子供に起きやすいとされています。
腫れがひどい場合には水ぶくれのようになることもあります。
亀頭包皮炎は皮膚が傷ついたところから細菌に感染して炎症を起こすので、腫れる場所は人それぞれです。
免疫力が弱った状態で放置しておくと、感染範囲は徐々に拡大して赤い腫れがペニス全体に及ぶようになることもあります。

症状2:痛み

亀頭包皮炎では炎症部位にひりひりとした痛みを感じる症状が発症することがあります。
炎症反応が起きると様々な化学物質が放出され、それらが痛みを脳に伝える神経を刺激して痛みを感じるようになるのです。
炎症部位が痛むわけですから、亀頭そのものが痛むこともありますし、包皮が痛むこともあります。
また、化学物質による痛みとは別に、亀頭が腫れることで尿道が圧迫され、排尿時に痛みを感じる場合があります。
亀頭包皮炎の症状が進行して、尿道に感染が広がってしまうと、尿道に痛みを感じることになります。尿道に痛みが出るまで進行してしまうと、かなり進んだ状態であると言えます。

症状3:かゆみ

亀頭包皮炎はかゆみを自覚することで発見されることが多いといわれています。
亀頭包皮炎では雑菌が亀頭や包皮の皮膚に繁殖しているので、免疫反応により炎症が起こります。炎症が起こると、その周囲のマスト細胞という細胞からヒスタミンという物質が分泌され、『かゆみ神経』を刺激してかゆみが生じます。
患部をかいてしまうことで皮膚に傷がつき、さらに感染が広がるという、悪循環になってしまうので、かゆくてもかいたりしないようにすることが重要です。
亀頭包皮炎の症状が進行して雑菌が広がってしまうと、それだけ炎症箇所も広がってしまうので、かゆみを感じる箇所も広がってしまいます。

症状4:異臭

亀頭包皮炎になると、普段とは異なる臭いがするようになります。
亀頭包皮炎は多くの場合、見た目やかゆみなどで気付くことができますが、異臭もその一つとして挙げられます。
異臭を生み出す原因は雑菌です。一般的に人の身体から異臭がする時は、汗や垢、脂などの分泌物が雑菌により分解され、その分解物がひどい異臭の原因となります。
亀頭包皮炎になっている陰茎では、炎症により出た膿や雑菌の死骸、垢などを異常繁殖した雑菌が分解し続けています。そのため、普段とは異なる強烈な臭いを発するようになると考えられます。
特にカビ(真菌)が原因で起こる亀頭包皮炎では、増えたカビ自体がポロポロ剥がれてくるので、カスが包皮内に溜まり、強い臭いを発するようになります。
異臭がする場合は陰茎がかなり不潔な状態であるとも言えます。しかし、ごしごし洗うと皮膚を傷つけてしまい、更に症状を悪化させてしまうので、ぬるま湯で優しく洗い流すようにして汚れを取るようにするといいでしょう。

症状5:白い垢(カス)

白い垢(カス)が出る症状は、皮膚カンジダ症による亀頭包皮炎の特徴となっています。
皮膚カンジダ症はカビの一種であるカンジダ菌が包皮に感染することによって起こる病気です。カンジダ菌は増殖すると、菌糸を互いに結びつけて偽膜と呼ばれる白い膜を形成するようになります。皮膚カンジダ症ではこの偽膜がポロポロと剥がれ、包皮表面に白い垢となって現れると考えられます。白い垢は湿っている状態では酒粕のような印象で、乾くと糸またはフケのような印象になります。
症状が進行してしまうと亀頭周囲やその下付近に、びっしりと張り付くように現れることがあります。こすることでポロポロ落ちますが、触ることにより、皮膚を傷つけてしまい感染拡大につながるので注意が必要です。

その他の症状

亀頭包皮炎のその他の症状として、ブツブツや斑点、膿(うみ)が出る場合があります。
さらに、亀頭包皮炎は進行すると尿道炎や潰瘍、鼠径部(太もものつけ根)のリンパ節の腫れなどを引き起こします。
より悪化・進行してしまうと、陰茎がんに発展する可能性があります。
また、亀頭包皮炎は放置すると下記のような合併症を引き起こす恐れがあります。

  • 尿道口がただれ、ケロイドができる
  • 腫れにより包皮が後退せず、痛む
  • 陰茎に血液が十分に届かない
  • アレルギー性の皮膚炎を引き起こす

炎症症状があまりに強いと、ケロイドになります。ケロイドとは、皮膚が大きくダメージを受けることによって起こる、皮膚が盛り上がった状態のことを指します。特に尿道口のケロイドは尿道口を狭くしてしまうため、排尿時に尿が出づらくなり、違和感を覚えるようになります。

亀頭包皮炎になってしまったら

亀頭包皮炎になってしまった、また疑わしい時に心配になることの一つが、『性病』性感染症なのでは?ということかもしれません。結論から言うと、亀頭包皮炎は性感染症(STD)ではありません。しかし、性病ではないからといって、症状がある場合には性行為(性交渉)は避けてください。炎症を起こしている部分から、更に他のウイルスや病原菌に感染する危険性が有るからです。また、市販薬の軟膏などで治そうとせずに、きちんと原因菌である細菌に合った抗菌剤(抗菌薬)・抗生物質での治療が必要です。自己判断せずに、専門家である泌尿器科などの病院・クリニックを受診し、検査・診断・治療方法を行うようにしてください。

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メディア・記事の監修ドクター:新宿駅前クリニック院長 蓮池林太郎