これって何?玉袋に出来たいぼの正体とは

玉袋にいぼ

玉袋にイボができてしまい、不安になってしまう方も多いのではないでしょうか。
ペニスや玉袋などの男性器周辺・肛門周辺にイボができたり、何か異常があった場合に不安になってしまうのが、性感染症ですよね。しかし、イボができる理由は性病だけではありません。
ここでは、玉袋にイボやぶつぶつがあった場合に考えられる病気や治療法などについてご紹介いたします。

玉袋にいぼが出来たときに考えられる病気とは【性感染症の場合】

性感染症(STD)が原因で起こる、玉袋のイボとして、代表的なものを2つ挙げます。この他には、イボのような水ぶくれとして性器ヘルペス症があります。

*性器ヘルペス症の水ぶくれについてはこちらをご参照ください。
ペニスに水ぶくれができたときの原因と対処法まとめ

尖圭コンジローマ

尖圭コンジローマはヒトパピローマウイルス(HPV)による性感染症(STD)の一つです。感染した箇所にイボのようなものができます。
イボが成長していくと、鶏のトサカ状やカリフラワー状になることが特徴となっています。軽い痒みや痛みを感じることがありますが、自覚症状はほとんどないとされています。
男性の場合、フォアダイスと呼ばれる小さなイボやブツブツがあることがありますが、このイボは脂肪の粒のため病気ではありません。よくこのフォアダイスを見て、コンジローマだと思われることがあります。

扁平コンジローマ

尖圭コンジローマに似ていますが、扁平コンジローマは梅毒の第2期の中期症状で現れる症状の一つです。梅毒性丘疹症の特異型であるとされています。発生しやすい場所として、性器周辺・肛門周辺が挙げられます。玉袋にできることも多いのです。大豆ほどの大きさで、扁平なイボ状のものがたくさん発生するとされています。表面が湿っていて、ただれたようになっているのが特徴です。

玉袋にいぼが出来たときに考えられる病気とは【性感染症ではない場合】

粉瘤

粉瘤はアテローム(アテローマ)や表皮嚢腫ともいう皮膚にできる良性腫瘍です。皮膚であれば、身体のどこにでもできるので、玉袋にもできます。表皮に嚢胞ができ、古い角質が溜まってしまうことによって起こるとされています。大きさは数mmから大きくなると数cmになることがあります。粉瘤が多く発生する、多発性粉瘤症は生まれながらの体質が原因である可能性があります。

真珠様陰茎小丘疹

真珠様陰茎小球疹は陰茎の亀頭溝(カリ)や包皮などにイボ状の脂肪のかたまりが複数発生してしまう症状です。イボの形状や発生部位などが尖圭コンジローマに似ていることから、区別が難しいとされています。

陰嚢被角血管腫

被角血管腫(表面に過剰な角化を伴う血管腫(丘疹)の一種)のうちの一つです。
陰嚢(玉袋)にできる2~30mmほどの暗赤色の良性腫瘍のことをいいます。男性に多く見られる病気であり、老人の多くにこの病気が見られますが、本来であれば治療の必要はない疾患です。
症状は陰嚢に血豆のような腫瘍が複数できます。1mmから数mmの大きさの腫瘍が、毛細血管に沿ってできるのが特徴です。腫瘍の硬さもいろいろであり、柔らかい腫瘍や硬い腫瘍があります。
単発性被角血管腫の場合、悪性黒色腫との鑑別が最も重要となり、皮膚内の色素分布を詳細に観察できるダーモスコープを用いた検査で血管を確認します。

皮膚線維腫

皮膚の中にある線維腫が増殖して集まってできたものです。直径10mmほどの黒褐色の皮膚のしこりであり、腕や足といった四肢によくできます。陰嚢被角血管腫と同様に良性の腫瘍です。
こちらはすぐに治療はしませんが、経過観察をすることがあります。症状は色素沈着を表面皮膚に呈する比内結節であり、皮膚の表層にボタンを挿入したようなものが出現します。多発することもまれにありますが、多くは一つだけ現れます。
また圧痛が伴う場合や時々すこしかゆみがある程度です。経過をみるということで、悪性腫瘍化することはない病気です。MRIで位置の確認や病理検査で皮膚線維腫に間違いないか確定します。

それぞれの治療方法

陰嚢被角血管腫は良性腫瘍のため特に治療の必要はありません。ですが、気になるという方や邪魔になるような時は局所麻酔を行ったうえで腫瘍を切除、または電気で焼いて凝固(固める)する治療を行います。
真珠様陰茎小丘疹も見た目を気にする方は、手術での切除やレーザー治療などが行われます。皮膚線維腫は経過観察が一般的です。切除する際は局所麻酔をし、腫瘍を切除します。しかし、悪性化することはないため、多数の存在が確認できた場合、すぐに治療せず、経過観察することがあります。

コンジローマについては、「外科的治療」と「薬物治療」の2つがあります。症状の度合いにもよりますが、専門家である医師の診察次第となります。「薬物治療」ではヨクイニンと言われる漢方薬を服用する治療法や治療薬であるベセルナクリームを患部に塗布する治療法があります。また「外科的治療」では窒素冷凍凝固術と呼ばれる液体窒素による外科療法を行います。しかし、麻酔などを行わないため、ある程度の痛みを伴います。また麻酔をしつつ切除するという方法もありますが、どの方法でもウイルスが残ってしまことがあります。

病院を受診すること

陰嚢被角血管腫と皮膚線維腫については良性腫瘍なのですが、まれに悪性腫瘍と診断されることがあります。皮膚線維腫も組織を病理検査し、悪性ではないことを確認が必要です。
粉瘤は老廃物が溜まっていくことで、どんどん大きくなっていき、切除が必要になることがありますので皮膚科受診をすることが重要になってきます。

梅毒・尖圭コンジローマや性器ヘルペスなどの性感染症は泌尿器科や性病科などの専門医療機関でしっかりと検査し、診断を受けることが重要です。自己判断はしないようにしてください。医師の指示のもと適切な治療方法で完治を目指してくださいね。

まずは専門医に相談を

新宿駅前クリニックでは、皮膚科・内科・耳鼻科・泌尿器科を併設しており、平日夜19時まで診療を行っている専門の医療機関です。

メディア・記事の監修ドクター:新宿駅前クリニック院長 蓮池林太郎