玉袋ににきびができてる!?注意すべき病気と治療方法について

玉袋のにきびに悩んでいるなら

玉袋にできてしまったにきびは、どのような疾患が原因でできるのでしょうか。
また、治療に有用な方法とはどのようなものでしょうか。陰嚢付近にニキビができる要因とはどのようなもので、危険性はないのでしょうか。そんな不安を解決するためにも、金玉にできるニキビについて解説していきます。

考えられる病気は?

陰嚢湿疹

皮膚疾患である陰部湿疹の中でも、陰嚢湿疹にかかっている人は日本人男性では2割ともいわれています。陰嚢湿疹の特徴は、夜間もかゆみで起きてしまうような異常なかゆみをともなうことです。

粉瘤

粉瘤は、玉袋だけでなく全身の至るところにできます。炎症し化膿してしまうこともあり、無害であるとはいえませんが良性の腫瘍で、特徴は肥大化していくことです。

脂肪腫

粉瘤と同様に全身の至るところに発生します。脂肪によってできている膨らんだ形状のこぶのような外見です。脂肪腫も腫瘍の一種であるために肥大化していきます。

水いぼ

金玉にできたブツブツの色味が、濁った白色に赤みやピンクのような場合には、水イボを疑います。水イボの最大の特徴は感染力が非常に高い点です。特に自覚症状が出ることは少ないとされています。

化膿性汗腺炎

玉袋の裏側などアポクリン汗腺が多い部位では、化膿性汗腺炎になることが多いです。イボ(ニキビ)の形状がドーム状で腫れたり、膿=うみが発生したりします。膿が排出されることでイボが消失(治癒)する、再度イボが発生することを繰り返します。

毛嚢炎

毛穴の奥にある「毛包」にウイルスが感染することによって発症します。毛嚢炎の特徴は赤いブツブツ(イボ)が生じることです。毛嚢炎は悪化していくと炎症が強まり、患部の痛みがひどくなります。

粉瘤について

粉瘤は玉袋だけでなく陰茎にもできることがあります。粉瘤とは毛穴の一部が袋状になり、その袋の中に角質や皮脂が溜まっていくことで発生する良性の皮膚腫瘍です。粉瘤自体は良性腫瘍なのですが自然治癒はほぼなく、炎症を起こし化膿することもあるので、体に無害とはいえません。

この粉瘤は、一見するとニキビやシコリのように見え、触れるとコリコリします。一箇所だけ発生することもあれば、多発性粉瘤症といわれ、何個も同時に発生する場合もあります。多発性粉瘤症の場合には、他のニキビやイボなどと見分けがつかないこともあります。

細菌感染に注意

細菌感染により粉瘤が炎症を起こすと腫れや痛みをともなうようになります。炎症がひどく、症状が悪化すると、化膿性粉瘤となります。
外見的に気になるばかりか、しこりが肥大化することによって、擦れたりすることで痛みが生じたりする場合もあり、除去手術をする人もいます。
ごく稀に野球のボール程度の大きさにまで成長することがあるので、初期段階の小さいに処置を検討することが推奨されています。

治療方法

粉瘤部の皮膚が裂けると中から、膿や異臭のする粥状の塊が排出されます。
粉瘤の除去手術は、電気メスで患部に穴をあけた後に、内部にある角質や脂肪・垢などの老廃物などを除去するという方法が多く選ばれています。
他に、くりぬき法といわれる皮膚と一緒に内部の袋をくりぬいてしまうという方法もあります。

注意点

注意をしなければいけないこととして、自分で無理に中に溜まっている物を取り出そうとしないことが挙げられます。イボを強く押しつぶす無理に引きちぎるなどの行為は決してしないようにしてください。
炎症している・感染がある場合には治療期間が長引き、また傷跡が残りやすくなります。

脂肪腫とは

体の至るところに発生するこぶのようなもので、ふくらんだドーム状の形状をしています。その中身は、脂肪細胞によって構成されています。
脂肪腫とは、そのほとんどが良性であることから、特に発症したからといって、さほど心配をする必要はないとされています。コブが小さく痛みがなければ、特に治療をする必要はありませんが、(良性の)腫瘍であるために段々と肥大化していきます。

治療方法

脂肪腫は、肥大化を止めたり遅らせたりといったことは不可能です。脂肪腫を治療するためには、外科手術によって、除去するしか方法がありません。外科手術以外には、吸引などの方法もありますが、一般的に外科手術が選ばれています。

水いぼの可能性も?

玉袋に生じる水イボとは、正式名称を陰部伝染性軟属腫といい、性病に分類されることもあります。水イボは感染力が非常に高く、陰茎などにもできます。症例は少ないものの、バスタオルから感染する例もあり、感染力の強さが特徴の一つです。
痛みをともなわず自覚症状があるとしても、かゆみ程度とされています。
イボの特徴として、濁った白色に赤みがあり、ピンク色に近い色味をしていることです。
水イボの名称通り、イボの内部に水があるかのように触れるととても柔らかいこともあります。

治療方法

早くイボの完治を目指すには、皮膚科などで切除手術が検討されます。
患者が子供であれば、手術の痛みを配慮して薬を内服する場合や薬剤の塗布をするなどといった治療法も増加傾向にあります。なかでも、漢方の「ヨクイニン」を用いた治療方法がよく行われています。

薬剤の塗布では、「硝酸銀」のペースト状の塗り薬を患部に塗るというものもありますが、塗った箇所(患部)に痛みが出たり、かゆみが生じたりする傾向があります。この痛みも2週間ほど経過するころには、徐々にひいていきます。 
水イボは、特に治療をしないまま、自然に完治していくという意見もありますが、治療するかしないかは医師の中でも意見が分かれているようです。

性病はありえるのか?

性感染症の一つ、尖圭コンジローマは性器や肛門周辺の皮膚や粘膜にイボが発生します。イボの形状はギザギザとしている点が特徴です。玉袋だけでなく、肛門にもイボがあれば、尖圭コンジローマを疑うこともあります。

また、性器ヘルペスは玉袋や陰茎に水疱やただれができる病気です。ヘルペスの場合、どちらかというと玉袋よりも陰茎に水疱の症状がでることが多いとされています。
尖圭コンジローマも性器ヘルペスも、痛みをともなうことがあります。
性病が疑われる場合には、早い段階で性病科や泌尿器科を受診してください。

まとめ

感染力が強い水イボや、脂肪腫・粉瘤などといった肥大化することが特徴の病気もあり、外科手術による治療をしなければ治らない病気もあります。
気になる性病ですが、もし性病にかかっているようなことがあれば、他の部位にも症状が出ていることが多いので、金玉だけにニキビに見えるイボがあれば、性病の可能性は少ないといえるでしょう。
ですが、自己判断はせずに、専門家である医師の診断を受けることが重要です。

まずは専門医に相談を

新宿駅前クリニックでは、皮膚科・内科・耳鼻科・泌尿器科を併設しており、平日夜19時まで診療を行っている専門の医療機関です。

メディア・記事の監修ドクター:新宿駅前クリニック院長 蓮池林太郎